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私は来年度で終わるプロジェクトにいるポスドク(一回目)です.まさに今日,ボスの教授とプロジェクト後の進路について相談するところです.
民間にいる同期からは次ポスドクをやったら年齢的,職歴的に民間は雇わないので社会復帰の最後のチャンスだと言われました.
実力的にはまだやれる気はするが,30過ぎてまでこのフリーターを続ける勇気もない.たとえ助教になれたとしても,その先准教授や教授まで期限付きになりそうな現状では,家購入などの長期的なローンは組む気にもなりません.
これでは若手研究者が減るのは当然ですね.若手だけ(といっても40以下)が期限付きのポストを取り合うフルーツバスケットを繰り広げているこの惨状をみて,好き好んで参入する優秀な人はいないでしょう.
安定した地位が約束されないなら少しでも不安のある人は逃げますし,力のある人はほかのもっと安定したところに行くでしょう.
この状態が続けば大学は,教授,准教授にさくっとなれる極わずかな超優秀な人民間にもどこにも行くあてのないポスドクの2極化するのでしょうね.
#給料だけは国家公務員準拠の期間労働員なのでAC
>教授,准教授にさくっとなれる極わずかな超優秀な人>民間にもどこにも行くあてのないポスドク
リーダーと奴隷が揃ったよ!やったね!
あとは期限切れのポスドクを処分する装置を開発するだけだな。
最近はJR新小岩駅が人気あるそうですね。
>教授,准教授にさくっとなれる極わずかな超優秀な人、民間にもどこにも行くあてのないポスドクの2極化するのでしょうね.
トップには基本的には前者だけいればよくて、あとのポストは前者の人が部下に欲しいと思う人を育てればいい。当然、その部下が交換のきく人でいいなら、芽が出なければ期限切れで捨てられる。これは古来から世界中のアカデミックポストがそうだと思うんだよね。
そりゃたまたま運良く、能力と関係なく終身の椅子をつかむひともいるけど、それを狙って椅子取りゲームに参加している連中がポストがないポストがないって言ってるんでしょ?「あきらめるしかない」んじゃなくてあきらめるべきなんじゃないのかね。今問題なのは、あきらめるべき人が一杯まぎれこんだことで、有能な人の検出漏れが発生していることなんだよ。
中間層の助教准教の一部が、本来自分の給料から時給払ってでもポスドクを雇って行うべき範疇の研究活動を、博士生ならまだしも修士生や学士卒研生を無休・無給労働者扱いして行っている上、それを「コストパフォーマンスのよい研究活動」と嘯いてる現状も看過できないんだよね・・・。#「論文に名前のっけてやるんだからいいだろう」では済まない問題。
昔からそういう状況だったのでなくて、ここのところでそのような状況になったのかな?昔からそうなら主な要因は他にあるわけで
今が悪くなってるというか,昔が異常に楽だったという可能性も.
まあいろいろ理由はあるのですが,例えば
・昔は大学やら講座やらがどんどん増えて,ポジションが増加する時期だった.就職口がどんどん増えて行く時代なら就職が楽なのは道理です.でもって今は職が減っていく時代なので,厳しくなっていきます.#一般企業の高度経済成長期と今,みたいなもんですね.
・団塊世代の人数の重い層が一番上にいる.教授あたりだと定年が65(私立ではそもそも明確な区切りは無かったり)とかだったりしますので,団塊世代が教授としていっぱいいます.するとポストそのものを占めるというのももちろんですが,それに加え人件費が一番かかるポストに人がいっぱいいるわけです.企業で部長級がいっぱいいるような状況ですね.となるとコストがかかるので,若い人を雇う分を削らないといけなくなります.ようやくこの世代の退職が進んでいるので,少しは(一時的に)楽になるか?
・中堅以下の流動性が低下している.上述の理由などで次第にポストが減ってくると,中堅以下の(国公立の)大学でいわゆる出来レースの公募が数年前に比べ増えてきています(まあ,地方国公立では元々多いのですが).弟子を外に出そうと思っても出せず,不憫だし中で雇う(or 内部昇進させる)か,という感じで.こうなってくると,実力が中堅程度の人々が外部に職を見つけることが難しくなります.(ただし,上位陣に関してはむしろガチな公募が増えている印象が.ですので,相当優秀で良い業績を上げている人は結構な割合できちんと行き先を決めている感じはします)
だからまあ,最近悪くなったというか,2-30年前の調子の良い時期に作り上げたシステムでは回らなくなってきているだけというか.需要の変化に比べ供給の変化が遅れてやってくるので,2-30年前は需要の増大に供給が追いつかず楽に就職出来た時代,最近は需要の減少に供給を絞るのが間に合わず就職難な時代,という感じなんではないかなあと.
昔は違ったけど、少し前から徐々にこんな感じになっている
>教授,准教授にさくっとなれる極わずかな超優秀な人>民間にもどこにも行くあてのないポスドク
以前よりは減ったかもしれないけど、「運良く教授・准教授になれた実力のない人」も自分の周りにはまだ沢山存在しますよ。そしてそういう人間が、そこそこ優秀だけど、ずば抜けてはいない多くのポスドク達の就職を阻んでいるのです。少ない国の予算を効率良く使うには、そういう実力ない人間が運良く職を得てしまう今のシステムを厳しくなくしていくことが、今すぐにするべきことだと思います。
「運良く教授・准教授になれた実力のない人」も「そこそこ優秀だけど、ずば抜けてはいない多くのポスドク達」も本来不要な人達だからどうでもいいよ。
科学史の中でみたら、そういう人達はどっちもノイズでしょ。科学者として一流でもなく、有能な上司にも恵まれなかった不幸はかわいそうだけど、それだけのことだ。
> 「運良く教授・准教授になれた実力のない人」も「そこそこ優秀だけど、ずば抜けてはいない多くのポスドク達」も本来不要な人達だからどうでもいいよ。
他人を指導する立場になることを考えると、下手にポストにつけると有害ですらある
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普通のやつらの下を行け -- バッドノウハウ専門家
(自分にとって)タイムリーな話題 (スコア:2, 興味深い)
私は来年度で終わるプロジェクトにいるポスドク(一回目)です.
まさに今日,ボスの教授とプロジェクト後の進路について相談するところです.
民間にいる同期からは次ポスドクをやったら年齢的,職歴的に民間は雇わないので
社会復帰の最後のチャンスだと言われました.
実力的にはまだやれる気はするが,30過ぎてまでこのフリーターを続ける勇気もない.
たとえ助教になれたとしても,その先准教授や教授まで期限付きになりそうな現状では,
家購入などの長期的なローンは組む気にもなりません.
これでは若手研究者が減るのは当然ですね.
若手だけ(といっても40以下)が期限付きのポストを取り合うフルーツバスケットを繰り広げているこの惨状をみて,
好き好んで参入する優秀な人はいないでしょう.
安定した地位が約束されないなら少しでも不安のある人は逃げますし,
力のある人はほかのもっと安定したところに行くでしょう.
この状態が続けば大学は,
教授,准教授にさくっとなれる極わずかな超優秀な人
民間にもどこにも行くあてのないポスドク
の2極化するのでしょうね.
#給料だけは国家公務員準拠の期間労働員なのでAC
Re:(自分にとって)タイムリーな話題 (スコア:1)
>教授,准教授にさくっとなれる極わずかな超優秀な人
>民間にもどこにも行くあてのないポスドク
リーダーと奴隷が揃ったよ!やったね!
Re: (スコア:0)
あとは期限切れのポスドクを処分する装置を開発するだけだな。
Re: (スコア:0)
最近はJR新小岩駅が人気あるそうですね。
Re:(自分にとって)タイムリーな話題 (スコア:1)
>教授,准教授にさくっとなれる極わずかな超優秀な人、民間にもどこにも行くあてのないポスドク
の2極化するのでしょうね.
トップには基本的には前者だけいればよくて、あとのポストは前者の人が部下に欲しいと思う人を育てればいい。当然、その部下が交換のきく人でいいなら、芽が出なければ期限切れで捨てられる。これは古来から世界中のアカデミックポストがそうだと思うんだよね。
そりゃたまたま運良く、能力と関係なく終身の椅子をつかむひともいるけど、それを狙って椅子取りゲームに参加している連中がポストがないポストがないって言ってるんでしょ?「あきらめるしかない」んじゃなくてあきらめるべきなんじゃないのかね。今問題なのは、あきらめるべき人が一杯まぎれこんだことで、有能な人の検出漏れが発生していることなんだよ。
Re: (スコア:0)
中間層の助教准教の一部が、本来自分の給料から時給払ってでもポスドクを雇って行うべき範疇の研究活動を、博士生ならまだしも
修士生や学士卒研生を無休・無給労働者扱いして行っている上、それを「コストパフォーマンスのよい研究活動」と嘯いてる現状も
看過できないんだよね・・・。
#「論文に名前のっけてやるんだからいいだろう」では済まない問題。
その状況はここ最近になって発生してるのかな (スコア:0)
昔からそういう状況だったのでなくて、ここのところでそのような状況になったのかな?
昔からそうなら主な要因は他にあるわけで
Re:その状況はここ最近になって発生してるのかな (スコア:4, 参考になる)
今が悪くなってるというか,昔が異常に楽だったという可能性も.
まあいろいろ理由はあるのですが,例えば
・昔は大学やら講座やらがどんどん増えて,ポジションが増加する時期だった.
就職口がどんどん増えて行く時代なら就職が楽なのは道理です.でもって今は職が減っていく時代なので,厳しくなっていきます.
#一般企業の高度経済成長期と今,みたいなもんですね.
・団塊世代の人数の重い層が一番上にいる.
教授あたりだと定年が65(私立ではそもそも明確な区切りは無かったり)とかだったりしますので,団塊世代が教授としていっぱいいます.
するとポストそのものを占めるというのももちろんですが,それに加え人件費が一番かかるポストに人がいっぱいいるわけです.企業で部長級がいっぱいいるような状況ですね.となるとコストがかかるので,若い人を雇う分を削らないといけなくなります.
ようやくこの世代の退職が進んでいるので,少しは(一時的に)楽になるか?
・中堅以下の流動性が低下している.
上述の理由などで次第にポストが減ってくると,中堅以下の(国公立の)大学でいわゆる出来レースの公募が数年前に比べ増えてきています(まあ,地方国公立では元々多いのですが).弟子を外に出そうと思っても出せず,不憫だし中で雇う(or 内部昇進させる)か,という感じで.こうなってくると,実力が中堅程度の人々が外部に職を見つけることが難しくなります.
(ただし,上位陣に関してはむしろガチな公募が増えている印象が.ですので,相当優秀で良い業績を上げている人は結構な割合できちんと行き先を決めている感じはします)
だからまあ,最近悪くなったというか,2-30年前の調子の良い時期に作り上げたシステムでは回らなくなってきているだけというか.
需要の変化に比べ供給の変化が遅れてやってくるので,2-30年前は需要の増大に供給が追いつかず楽に就職出来た時代,最近は需要の減少に供給を絞るのが間に合わず就職難な時代,という感じなんではないかなあと.
Re: (スコア:0)
昔は違ったけど、少し前から徐々にこんな感じになっている
Re: (スコア:0)
>教授,准教授にさくっとなれる極わずかな超優秀な人
>民間にもどこにも行くあてのないポスドク
以前よりは減ったかもしれないけど、「運良く教授・准教授になれた実力のない人」も自分の周りにはまだ沢山存在しますよ。
そしてそういう人間が、そこそこ優秀だけど、ずば抜けてはいない多くのポスドク達の就職を阻んでいるのです。
少ない国の予算を効率良く使うには、そういう実力ない人間が運良く職を得てしまう今のシステムを厳しくなくしていくことが、今すぐにするべきことだと思います。
Re: (スコア:0)
「運良く教授・准教授になれた実力のない人」も「そこそこ優秀だけど、ずば抜けてはいない多くのポスドク達」も本来不要な人達だからどうでもいいよ。
科学史の中でみたら、そういう人達はどっちもノイズでしょ。科学者として一流でもなく、有能な上司にも恵まれなかった不幸はかわいそうだけど、それだけのことだ。
Re: (スコア:0)
> 「運良く教授・准教授になれた実力のない人」も「そこそこ優秀だけど、ずば抜けてはいない多くのポスドク達」も本来不要な人達だからどうでもいいよ。
他人を指導する立場になることを考えると、下手にポストにつけると有害ですらある