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業界がデータ消去で金を取ろうという姿勢は、サービスの提供という側面がありますから、まだ「それもアリ」かとは思います。とくに、故障したHDDについてはハードウェアとして消去するところまでをサービスとして提供しているのであれば、納得もできます。
しかし、このような非営利活動をうたう団体が「データ消去」に一台あたり500円かかると主張するのは、どう取り繕っても間違っていると言わざるをえません。団体自身がデータ消去のなんたるかを理解しておらず、市販のソフトを用いているのであれば、無駄な出費であることに気付くべきでしょう。あるいはまた、理解した上で自前のソフトでやっているのなら、データ消去を名目とした単なる金集めとそしられてもしかたがありませんね。
今まで仕事の経験から言って 500円では利益が出るとはとても思えません。
業務でしたら、SCSIをはじめとして、はてはRAID、いまではUSBやIEEE1394接続など、さまざまな形態がありましょうから、そういったものをいくつかサポートするだけでも、費用がかさむかもしれません。どんなに特殊な構成でも、いまあるすべてを消すことが主眼なのですから。
しかしこの場合は、再利用する部分のみを消去すればよいのであって、対象は拡張INT13の範囲で十分でしょう。極論すれば、IDEのプライマリ・マスタだけと仮定しても、さしつかえないのではないでしょうか。
中古PCを使い始める際には、どのみちHDD全域で読み書きを試すくらいのことはするでしょうから、たとえば乱数(ないし固定値)を書き込み、その補数を書き込み、最後に読み込むという簡単なデータ消去手順を行う場合、余計に必要な作業は二度目の書き込みのみです。
ましてソフトウェアで実行する以上、同時に複数台で勝手に走らせておけばよいのですから、1台あたり500円も取るのは、使用するソフトに無駄に金がかかっているか、ボッているかのどちらかに思えてなりません。もし自分たちで上記動作を行うソフトを作れないのだとしたら、寄付金を募るよりも、そういうソフトの寄付を募るのがよいのではないでしょうか。
実際どのレベルなのだろう。
彼ら自身が「フォーマッティングだけでは情報が再生可能なため」 [einstein-project.gr.jp]と書いているので、フォーマットやゼロ消去だけでは、不足でしょうね。残留磁気を意識した消去方式を使う必要はあると思います。
それとも普通の企業のデータ消去サービスは原価率は2~30%なのかな?
さきにも書きました [srad.jp]ように、企業のサービスであれば故障してソフトでは読み書きできなくなったHDDについても、ハードウェアとして消去する [orient-computer.co.jp]ことまでサービスとして提供しているでしょうから、こういう機器を持っておくコストもかかるでしょう。分解して物理的に粉砕するにしても手間(人件費)がかかりますし、粉砕する場所も必要ですね。事務フロアでハンマーを振り回すわけにはいかないでしょうし。
一方で、拡張INT13やLinux(など)では物理的なHDDを認識できない接続形態(BIOSなしはもちろん、RAIDとかRAIDとかRAIDとか――ひとくちにRAIDといっても、実際のインターフェイスは十人十色――)をサポートしたソフトを作る/使う場合にもまた、コストがかさむでしょう。
しかしながら、そのようなコスト上昇の要因といったものは、ほとんどのPC(たいがい、IDEで一個だけ)には無縁と言っても過言ではないでしょう。ことに、今回のように再利用を前提とした場合には、故障したHDDを処置する必要もなく、たとえば寄贈元に返してしまえばよいのですし。
# そういえば、「専用のイレーザソフトを用いて」とはありますけど、故障してソフトからは手が出せないHDDをどう処置してくれるかは書いてありませんね。まさかそのまま捨てられたり……
企業のデータ消去サービスであれば、それなりの意味はあるかのように書きましたが、あらためて提示いただいたGoogleの検索結果をいくつか眺めてみますと、随分とヒドイものも見受けられました。
いわゆるクイックフォーマットだとデータ自体が消されないこと(ソフトで復元可能)と、データを消しても残留磁気から読み取ることが不可能ではないこと(ソフトでは復元不可)とを混同しているものが多いですね。書いてる方も分かっていないがゆえだと思いたいところですが。
# 分かってやっていたら、詐欺でしょう。
極めつけは、PC/AT互換機でIDE接続のみ、物理破壊は別途という“サービス”には、あいた口がふさがりませんでした。ボり過ぎ。
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身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人
そもそも (スコア:3, 興味深い)
windowsが動かないなら,LinuxとかでwindowsライクなGUIにすればいいんだし・・・
わざわざマイナーなOSを小学生に理由をハッキリさせてほしいです.
#アインシュタインプロジェクトの方の
Re:そもそも (スコア:0)
別途寄付金を募るとか、そういう最低限必要な費用は寄贈先からもらうとかすればいいのにねぇ。
わざわざ垣根を高くして集まりにくくしなくても・・・
データ消去費 (スコア:1)
業界がデータ消去で金を取ろうという姿勢は、サービスの提供という側面がありますから、まだ「それもアリ」かとは思います。とくに、故障したHDDについてはハードウェアとして消去するところまでをサービスとして提供しているのであれば、納得もできます。
しかし、このような非営利活動をうたう団体が「データ消去」に一台あたり500円かかると主張するのは、どう取り繕っても間違っていると言わざるをえません。団体自身がデータ消去のなんたるかを理解しておらず、市販のソフトを用いているのであれば、無駄な出費であることに気付くべきでしょう。あるいはまた、理解した上で自前のソフトでやっているのなら、データ消去を名目とした単なる金集めとそしられてもしかたがありませんね。
Re:データ消去費 (スコア:0)
データとして示せるものは無いのだか、
今まで仕事の経験から言って 500円では利益が出るとはとても思えません。
Re:データ消去費 (スコア:1)
業務でしたら、SCSIをはじめとして、はてはRAID、いまではUSBやIEEE1394接続など、さまざまな形態がありましょうから、そういったものをいくつかサポートするだけでも、費用がかさむかもしれません。どんなに特殊な構成でも、いまあるすべてを消すことが主眼なのですから。
しかしこの場合は、再利用する部分のみを消去すればよいのであって、対象は拡張INT13の範囲で十分でしょう。極論すれば、IDEのプライマリ・マスタだけと仮定しても、さしつかえないのではないでしょうか。
中古PCを使い始める際には、どのみちHDD全域で読み書きを試すくらいのことはするでしょうから、たとえば乱数(ないし固定値)を書き込み、その補数を書き込み、最後に読み込むという簡単なデータ消去手順を行う場合、余計に必要な作業は二度目の書き込みのみです。
ましてソフトウェアで実行する以上、同時に複数台で勝手に走らせておけばよいのですから、1台あたり500円も取るのは、使用するソフトに無駄に金がかかっているか、ボッているかのどちらかに思えてなりません。もし自分たちで上記動作を行うソフトを作れないのだとしたら、寄付金を募るよりも、そういうソフトの寄付を募るのがよいのではないでしょうか。
Re:データ消去費 (スコア:0)
法人からのという一文があったので、当然単なるフォーマットでないと判断したのだけど、実際どのレベルなのだろう。
それとも普通の企業のデータ消去サービス [google.com]は原価率は2~30%なのかな?
Re:データ消去費 (スコア:1)
彼ら自身が「フォーマッティングだけでは情報が再生可能なため」 [einstein-project.gr.jp]と書いているので、フォーマットやゼロ消去だけでは、不足でしょうね。残留磁気を意識した消去方式を使う必要はあると思います。
さきにも書きました [srad.jp]ように、企業のサービスであれば故障してソフトでは読み書きできなくなったHDDについても、ハードウェアとして消去する [orient-computer.co.jp]ことまでサービスとして提供しているでしょうから、こういう機器を持っておくコストもかかるでしょう。分解して物理的に粉砕するにしても手間(人件費)がかかりますし、粉砕する場所も必要ですね。事務フロアでハンマーを振り回すわけにはいかないでしょうし。
一方で、拡張INT13やLinux(など)では物理的なHDDを認識できない接続形態(BIOSなしはもちろん、RAIDとかRAIDとかRAIDとか――ひとくちにRAIDといっても、実際のインターフェイスは十人十色――)をサポートしたソフトを作る/使う場合にもまた、コストがかさむでしょう。
しかしながら、そのようなコスト上昇の要因といったものは、ほとんどのPC(たいがい、IDEで一個だけ)には無縁と言っても過言ではないでしょう。ことに、今回のように再利用を前提とした場合には、故障したHDDを処置する必要もなく、たとえば寄贈元に返してしまえばよいのですし。
# そういえば、「専用のイレーザソフトを用いて」とはありますけど、故障してソフトからは手が出せないHDDをどう処置してくれるかは書いてありませんね。まさかそのまま捨てられたり……
Re:データ消去費 (スコア:1)
企業のデータ消去サービスであれば、それなりの意味はあるかのように書きましたが、あらためて提示いただいたGoogleの検索結果をいくつか眺めてみますと、随分とヒドイものも見受けられました。
いわゆるクイックフォーマットだとデータ自体が消されないこと(ソフトで復元可能)と、データを消しても残留磁気から読み取ることが不可能ではないこと(ソフトでは復元不可)とを混同しているものが多いですね。書いてる方も分かっていないがゆえだと思いたいところですが。
# 分かってやっていたら、詐欺でしょう。
極めつけは、PC/AT互換機でIDE接続のみ、物理破壊は別途という“サービス”には、あいた口がふさがりませんでした。ボり過ぎ。