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経口ワクチンであるポリオワクチンの例 [nature.com]では,ある地域でポリオワクチンの接種をやめるととたんにポリオウイルスが流行してしまう,という研究がでていますね.
1963-66年の間ポリオワクチンが用いられなかったソビエトではその間にワクチン接種を行っていなかった子供に経口ポリオワクチンの変異したウイルスが感染してしまったらしいです.ドミニカとハイチでの2000年の流行も経口ワクチンが起源だったとか.
こちら [med.or.jp]では「世界中でポリオワクチンを中止にした国はまだなく」と言っていますが,止めたとたんにポリオの流行が発生すると言うのが実態なのかと思います.もちろんポリオワクチンの有効性は確かなものですが,いったん始めたら世界中で根絶されるまでやめるわけにはいかないとも言えますね. そういった観点からもこの先,生ワクチンの使用はかなり制限されざるを得ないのでしょう.
?
またさらに話題をそらしますが,狂犬病と言えばアフリカの希少種であるシメニアオオカミ(Canis simensis)が狂犬病の流行によって絶滅の危機 [nature.com],という話も聞いています.
希少種だけに捕まえるのも難しいので,えさに混ぜて散布する形で野生動物の保護に狂犬病ワクチンを使うというのもこれから考えられなくもないかとも思います.
この場合, 効果があるかどうか以前に投与できるかどうかの方が問題になりそうな. 健康な野生のゴリラにさわれる距離まで近づいて殴られずに済むとは思えないんですけどね.
銃器関係は無知なんですが、麻酔薬の代わりにワクチンを詰めて麻酔銃で撃つってのは出来ないんでしょうか?銃だと威力が強すぎるなら、吹き矢とか…。
# 漆原教授、出番ですぜ~。泣くな、ハムテル、二階堂。(笑)
ゴリラの研究をされている方とお話する機会に恵まれた ことがあります.そのときの話だと, ゴリラは臆病かつ神経質なので,観察されてると悟られた だけで下痢してしまうぐらいなのだそうです.
出会い頭で出会わない限り殴られることはなさそうです. ちなみに,谷側から近づかず山側からゴリラに近づくのが ポイントだそうです.谷側から近づくと,勇気を振り絞って 突進して来たゴリラが体を止められずに人間と衝突 することがあるそうです.
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アフリカでは (スコア:4, 興味深い)
そもそも数が少ないので、実際に投与して致死率や効果を調べることが出来る余裕も少ないようには見えますが。
Re:アフリカでは (スコア:2, 参考になる)
また、残念ながら実際に効果があるかどうかも疑問です。そもそも経口で効果を発揮できるワクチンというのが少なく、通常は「生ワクチン」と呼ばれる、毒性の弱い生きたウイルスそのものを使うことが多いため、それによる悪影響を考慮する必要もあります。今回用いられるDNAワクチンについてもこれは同様ですが、さらに遺伝子組換え生物を使うという観点から、感染性のある状態で散布するというのは現状ではまず許されないでしょうね。
かなりオフトピ (スコア:3, 参考になる)
経口ワクチンであるポリオワクチンの例 [nature.com]では,ある地域でポリオワクチンの接種をやめるととたんにポリオウイルスが流行してしまう,という研究がでていますね.
1963-66年の間ポリオワクチンが用いられなかったソビエトではその間にワクチン接種を行っていなかった子供に経口ポリオワクチンの変異したウイルスが感染してしまったらしいです.ドミニカとハイチでの2000年の流行も経口ワクチンが起源だったとか.
こちら [med.or.jp]では「世界中でポリオワクチンを中止にした国はまだなく」と言っていますが,止めたとたんにポリオの流行が発生すると言うのが実態なのかと思います.もちろんポリオワクチンの有効性は確かなものですが,いったん始めたら世界中で根絶されるまでやめるわけにはいかないとも言えますね. そういった観点からもこの先,生ワクチンの使用はかなり制限されざるを得ないのでしょう.
?
またさらに話題をそらしますが,狂犬病と言えばアフリカの希少種であるシメニアオオカミ(Canis simensis)が狂犬病の流行によって絶滅の危機 [nature.com],という話も聞いています.
希少種だけに捕まえるのも難しいので,えさに混ぜて散布する形で野生動物の保護に狂犬病ワクチンを使うというのもこれから考えられなくもないかとも思います.
kaho
Re:かなりオフトピ (スコア:3, 興味深い)
ポリオワクチンといえばエドワード・フーパーが The river [amazon.co.jp]という著書の中で、生ポリオワクチンがエイズの原因になった [tokushima-u.ac.jp]という説を述べています。
#私は未読なのですが。
実際のところ、結論が出せるような話ではないとのことですが、SARSの問題など新興感染症の発生原因というのは、なかなか興味深いものだと思います。
Re:かなりオフトピ (スコア:1)
私はこの本も仮説も検証できる立場にありませんが,不活化ウイルスを
用いた治療を行うことを検討している場合に注意しなければいけない教訓
が多く含まれているように思います.
『初期のHIV患者』の判定だとか,もうわからないだろうワクチン内の
SIV量だとか,議論の余地のある論点はあるにしても.
ただ,HIV研究者の多くが起源について興味を持たないのは,Amazonの
レビューとは違って,起源を知っても現実の患者の苦痛を和らげられない
からだと思います.
kaho
Re:アフリカでは (スコア:1)
この場合, 効果があるかどうか以前に投与できるかどうかの方が問題になりそうな. 健康な野生のゴリラにさわれる距離まで近づいて殴られずに済むとは思えないんですけどね.
Re:アフリカでは (スコア:1)
Re:アフリカでは (スコア:1)
「生け捕りできればラッキーだけど、死んでもしょうがないか」という相手にならともかく、絶滅が心配されている動物に使うのはちょっと。
#本当にそうなのかは、麻酔銃に詳しい人のコメント求む
Re:アフリカでは (スコア:0)
あとは専門家の技がなんとかしてくれるのではないでしょうか
対象動物の捕獲の素人が、道具として麻酔銃だけを使用して捕獲しなければならない
という状況なら、
相手が絶滅寸前であることと痲
麻酔銃の代わりに…(ネタ) (スコア:1)
銃器関係は無知なんですが、麻酔薬の代わりにワクチンを詰めて麻酔銃で撃つってのは出来ないんでしょうか?銃だと威力が強すぎるなら、吹き矢とか…。
# 漆原教授、出番ですぜ~。泣くな、ハムテル、二階堂。(笑)
vyama 「バグ取れワンワン」
Re:アフリカでは (スコア:1, 興味深い)
ゴリラの研究をされている方とお話する機会に恵まれた ことがあります.そのときの話だと, ゴリラは臆病かつ神経質なので,観察されてると悟られた だけで下痢してしまうぐらいなのだそうです.
出会い頭で出会わない限り殴られることはなさそうです. ちなみに,谷側から近づかず山側からゴリラに近づくのが ポイントだそうです.谷側から近づくと,勇気を振り絞って 突進して来たゴリラが体を止められずに人間と衝突 することがあるそうです.
Re:アフリカでは (スコア:0)
「健康」だとか「野性」だとかの条件は必要ないと思います