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チンパンジーが「言語運用能力」と「言語獲得能力」の両方を備えているならば,実験に用いられたチンパンジーが覚えた手話(言語)能力が他のチンパンジーやその子孫にもどんどん伝承・継承されて高度な手話能力が形成されるずですが,
下にあるジュウシマツのリンクを見ると、野鳥のコシジロキンパラがヒトによって何世代も飼われているうちに、より複雑な歌(言語)を歌う形質を持つものが選び出されてきたようだ。つまり、言語獲得能力がある意味で遺伝しているようにだが、それはヒトが選んだからとも言えるし、トリにしてみれば、ヒトの近くで生活して、ヒトの複雑な言語を始終聞くことによって自分も言語を使うようになったような気もする。ムクドリはどうか知らないが、スズメのような野鳥って、廃村になってヒトがいなくなるとスズメもいなくなるというように、ヒトの生活に密着して生存していると言われる。だとしたら、トリの言語はヒトが存在することによって初めて存在することになるので、チョムスキーのヒトだけが言語獲得能力があるというのは別の意味で正しいのかも知れない。クジラは多分違うだろうけど。
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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家
すまん (スコア:0, すばらしい洞察)
詳しい解説を望む。
#タレコミ人が理解していないのではないかと疑っているが、それは内緒。
これの面白いところは (スコア:4, 興味深い)
1970年代頃にチンパンジーに手話を教えるという実験が注目を集めた時、チョムスキー派の言語学者が教祖の説に忠義だてして「そんなの言語とはいえない」と総攻撃してこの分野の研究を潰してしまったことがあります。なにしろ「言語活動の研究」なのに言語学者がハナから否定してかかってくるんじゃどうにもならないからみんなやめちゃった。残った人も「言語」というタームを使わずに「記号操作」とかいうようになった。
今回チョムスキー自身の理論を逆手に取って「禽獣といえども言語能力あり」という話になったのが皮肉でもあり面白いところなのです。
Re:これの面白いところは (スコア:0, 興味深い)
>>いわゆる「トンデモ」理論ですが、チョムスキー・スクールは政治力があるのであまり露骨にそうは言われてません。
まったくの誤りです.
チョムスキーの主張は人間の言語能力を「言語運用能力」と「言語獲得能力」の2つに分けて考えて,
「言語獲得能力」が遺伝的に継承されるというものです.
言語獲得能力の『遺伝』(分子レベルで言語遺伝子があるということを言っているのでは無い)を
否定するのはまさに「トンデモ」です.
チョムスキー自身は言語こそが他の生物が持ち得ない人間固有の能力であるとしていますが,
他の生物は言語を持っていないとまでは言ってないはずである.
本当にムクドリやチンパンジーが言語を持っているならば,彼は素直にそれを認めるでなないかな?
(80歳近いがまだ存命だからね)
チンパンジーが「言語運用能力」と「言語獲得能力」の両方を備えているならば,実験に用いられた
チンパンジーが覚えた手話(言語)能力が他のチンパンジーやその子孫にもどんどん伝承・継承されて
高度な手話能力が形成されるずですが,そうで無いということはそれは言語では無い,つまりそれは
ある種の記号操作能力にすぎないということです.
Re:これの面白いところは (スコア:2, 興味深い)
>いますが,他の生物は言語を持っていないとまでは言ってないはずである.
言ってる。「s/言語こそが/言語習得こそが/」かな?
#「比喩による言語創造」の方が人間固有っぽい気がしなくもないけどね。
>チンパンジーが覚えた手話(言語)能力が他のチンパンジーやその子孫にもどんど
>ん伝承・継承されて高度な手話能力が形成されるずですが,そうで無い
継承されているという話を聞いた事があるなぁ...ただ、チンパンジーの手話って
余計な繰り返しが多いなどの点でヒトの言語とは違うらしいが。
# 手話だと強調しにくいから繰り返しているとしたらそれはそれで驚き。
廃棄処分 (スコア:2, 興味深い)
実験が中止になって用いられたチンパンジーたちは医学実験用に売り払われたりしたのでそりゃあ継承は無理でしょうね。
Re:廃棄処分 (スコア:1)
チンパンジーはチンパンジーから言語学習する能力は無い、という理解でいいのか?
この2つの差は明快だよな。
Re:廃棄処分 (スコア:1)
手話を教えたという例があるはず。
#人間を能力で定義するのは、たぶん無理だろうと思うのだが。
Re:これの面白いところは (スコア:1)
下にあるジュウシマツのリンクを見ると、野鳥のコシジロキンパラがヒトによって何世代も飼われているうちに、より複雑な歌(言語)を歌う形質を持つものが選び出されてきたようだ。つまり、言語獲得能力がある意味で遺伝しているようにだが、それはヒトが選んだからとも言えるし、トリにしてみれば、ヒトの近くで生活して、ヒトの複雑な言語を始終聞くことによって自分も言語を使うようになったような気もする。ムクドリはどうか知らないが、スズメのような野鳥って、廃村になってヒトがいなくなるとスズメもいなくなるというように、ヒトの生活に密着して生存していると言われる。だとしたら、トリの言語はヒトが存在することによって初めて存在することになるので、チョムスキーのヒトだけが言語獲得能力があるというのは別の意味で正しいのかも知れない。クジラは多分違うだろうけど。