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AMD 自身が Intel のシェアを切り崩す際に、売れば売るほど赤字になる、なんて売り方をしていたはずですが、それに関してはどうでもいいの?
Intel とクロスライセンスを結んでいた頃の売り方ならまだ分かるのですが、Athlon を出した頃辺りからはどうにも……。
Intel はメーカにマージンを渡して
比較的売価を高く安定させやすいプロセッサ製品は、利益が出なくてもラインを埋められれば、設備の減価償却しやすいといえるでしょう
いったん投資した設備の価値が、老化や劣化によって年々減少していく現象を帳簿上で捉えるためのしくみが減価償却であり、その設備が利益や売上に貢献しているかどうかに関係なく、価値の減少分を定額もしくは定率の費用として機械的に計上します(減価償却費)。
「ラインがすこしでも稼働している方が、たとえ赤字でも減価償却がすすむ」などというのはまるで嘘です。ラインの稼働状況に関係なく、また赤字かどうかにも関係なく、いったん設備を購入したら耐用年数が過ぎるまで減価償却費を計上し続けるのです。
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家
不当廉売については (スコア:1)
AMD 自身が Intel のシェアを切り崩す際に、売れば売るほど赤字になる、なんて売り方をしていたはずですが、それに関してはどうでもいいの?
Intel とクロスライセンスを結んでいた頃の売り方ならまだ分かるのですが、Athlon を出した頃辺りからはどうにも……。
Intel はメーカにマージンを渡して
Re:不当廉売については (スコア:2, 参考になる)
結論から言うと問題ありません。
AMDが赤字で売った、という事実については、半導体業界ではしばしば「赤字でもラインを稼動させて売る」ことが行われます。
これは設備投資額が膨大なため、ラインを止めてしまうと稼動損が発生するためです。
DRAMなどがこの典型ですが、比較的売価を高く安定させやすいプロセッサ製品は、利益が出なくてもラインを埋められれば、設備の減価償却しやすいといえるでしょう。
こういった特殊な事情があるため、AMDがシェア奪取のために不当に廉売を行ったと認定するには、赤字稼動による損失を上回る額の赤字を出したことを証明しなければなりません。
Re:不当廉売については (スコア:2, 参考になる)
いったん投資した設備の価値が、老化や劣化によって年々減少していく現象を帳簿上で捉えるためのしくみが減価償却であり、その設備が利益や売上に貢献しているかどうかに関係なく、価値の減少分を定額もしくは定率の費用として機械的に計上します(減価償却費)。
「ラインがすこしでも稼働している方が、たとえ赤字でも減価償却がすすむ」などというのはまるで嘘です。ラインの稼働状況に関係なく、また赤字かどうかにも関係なく、いったん設備を購入したら耐用年数が過ぎるまで減価償却費を計上し続けるのです。
Re:不当廉売については (スコア:3, 参考になる)
まるでわかっていませんね。私は「減価償却がすすむ」とは書いていません。
ご指摘のとおり、赤字かどうかに関係なく「固定的に」計上し続けるのが減価償却の考え方です。
たとえば、ある半導体会社の製品Aの、利益を見込める販売価格が100円としましょう。
製品原価(材料費+生産にかかるコスト(ラインの人件費等))はその50~60%が一般的です。
もちろん、設備の減価償却費は固定なので、固定費として原価に含めて計上するのが一般的です。
残りの40円のうち、開発費、販売管理費、ライセンス費用(あれば)等の費用を回収し、残りが利益(大雑把ですが)となります。
たとえば上記の費用が20円だとすると、製品を売るごとに20円の利益が得られますが、もし、100円でなく70円で売ったとすれば、10円の赤字になり、開発費や販売管理費が回収できなくなります。
この場合、全く売らなかった場合に比べて、少なくとも製品原価の60円は超えていますので、全く製品が売れなかった場合に比べて、減価償却分の費用回収は可能ということになります。
とにかくラインを動かせばいいというのではなく、当然ながら赤字ながらも損失分岐点があるのです。
そのへんのコメントが不足していたのは失礼いたしましたが、少なくとも「赤字でも稼動」というのは、半導体事業(鉄鋼事業などもそうですね)の戦術の一つです。
Re:不当廉売については (スコア:1)
という言葉を問題にしてるんではないかなあと感じられるのですが.
#「減価償却しやすい」って,何か妙な言葉ではありませんか?
俗語と専門用語の違い (スコア:1, 参考になる)
俗語~購入費用の分だけ稼ぐ
専門~一定割合を損金扱い
社員
俗語~その会社に勤めてる人
専門~株主など
ヒューマニズム
俗語~人命尊重、思いやり、良心の声など
専門~人間性を束縛するものからの解放。人間中心主義
こういう混乱って、よくありますよね。
Re:俗語と専門用語の違い (スコア:0)
俗語~見て見ぬふりのできない人
専門~見て見ぬふりをした人
Re:不当廉売については (スコア:1)
製造コストの大半が量産により下げられない状況をイメージしているのでしょうか?
2倍作れば、製品原価が1/2とまでは下がらないけど、1/1.5程度下がるとすると話は変わってくるのでは?
設計コストは、2倍作ればほぼ単価あたり1/2になりますよね。
設備コストは、既存設備の稼働率が50%未満ならば、2倍作ればほぼ単価あたり1/2になりますよね。
原材料コストも、2倍作れば数%の値引きも可能なのでは?
営業コストも、営業の人員増加や事務所を増設しないのならば、2倍作り売れれば単価あたりのコストは約1/2ですよね。CPUの売り先なんて決まっているんだから。ホーンセンターとかに置いて貰うようにするために増強する必要はないよね?
営業エリアが関西の会社が関東にも進出するみたいな奴をイメージしていない?
販売数(製造数)にほぼ比例するのは原材料コストくらいで単価あたり一定。
設備コストは、稼働率が限界に達していれば大幅に増えるけど、達していなければ大して増えないよ。
他の殆どのコストは気持ち増える程度でしょ。その結果、単価あたり大幅に下がるんだよね。
インテルの私的独占行為があった状況だから、なければもっと売れたと推測出来るのでは?
Re:不当廉売については (スコア:1)
固定費まるまるの赤字を避けるために赤字案件をこなしたりしますね。
視点が財務会計にあるか、管理会計にあるかで執るべきアクションが変化します。
徐々にTOCの考えが浸透してきて、astroさんのように後者の視点でモノを観る人が
増えているようです。
Re:不当廉売については (スコア:1, 参考になる)
元コメントの言っている「減価償却」ってのは、要するに設備を動かして、その分の元が取れるかどうかの話で、それを会計上「減価償却費」として計上するかどうかの話題ではないでしょう。
Re:不当廉売については (スコア:2, 参考になる)
それは減価償却とはいわないので,とりあえず用語は変えておいた
ほうがいいと思います.
減価償却といった場合は,指摘されていたように時間とともに価値
が減ったとみなして損金に入れることを一意に意味しますので.
Re:不当廉売については (スコア:1)
設計コストなどを考えると、5割のシェアをAMDが取ったら製造単価は相当下がるはず。
シェア拡大で量産し製造単価を下げる方針が、インテルの私的独占行為によりシェア拡大出来ず製造単価を下げれなかった。と言う状況は考えられるはず。
インテルの私的独占行為が無ければ、「売れば売るほど赤字」にはならない可能性はあるよね。
自社の原因ではなく他の要因で赤字になるのならば不当廉売にはあたらないのでは?
Athlon64の消費電力の少なさを考えると、もっとシェアを取ってもおかしくない状況だったよね。
Re:不当廉売については (スコア:0)
ご指摘はその通りですね。astro氏のコメントは「ラインを埋めることが(製品単体で赤字でも)メリットがある」という指摘だけについては事実ですが、その背景を完全に勘違いしています。
半導体工場が赤字商品でもラインを稼動させる理由は、減価償却云々とか初期投資の回収とかの話ではありません。半導体のラインは一般的な工場のラインと違い、一旦止めてしまうと次に動かすときのコストが非常に膨大になる