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立体感とひとくくりにされていますが, 実際に求められているのは没入感(視界における占有立体角の増大)と近接感(視点移動に応じた映像の変化)であって, 決して立体視ではないと思うんですよね.
前者の没入感については巨大スクリーンとか, あるいは2πスクリーンなどの方が効果的ですし, 後者の近接感については個々人の視点検知による表示変化とかにしないと駄目なんじゃないかという気がします.
# がちゃ目で日常的に立体視をしていないのでID
なんとなく面白そうな話が日本から出てきそうなので、富士フィルムやパイオニアにはぜひ頑張ってもらいたいですね。
> 思うに、我々は日頃から3D映像を見ているし、日常は3Dなわけで、> 3次元空間の表現には2次元より圧倒的に早く、慣れてしまうんではないかと。
で、いかに2次元の映像作法に馴らされていたかに気付くときがくるんでしょうね。自然なはずが、画面から映像が飛び出すだけでパニックを起こす人が多いんだ、これが。
まぁ、でもまず理解すべきは、パイオニアのフローティングビジョンが再生する3Dと、映画館やアトラクションで観る3Dの違いでしょうか。フローティングビジョンやホログラムが得意とするのは、3次元の物体の再現で、メガネをかけて見る 3Dが得意とするのは、広がりのある空間の再現です。技術が進展すれば、それぞれが短所を克服していって、いつかはこれらは融合するのでしょうが、今の科学ではコインの表と裏のように別の世界にあります。これが十把一絡げに3Dと呼ばれ、一方がもう一方を批判するのでややこしいことになってますが。
> そう思ってみると、立体映像って(眼鏡式では)古い技術なのに、商用で成功した例がなさすぎるのは、> この「普通感」が原因なのではないかなと・・・。
うーん、それは買いかぶりすぎでしょう。今ある3Dを現実と見間違える人はまずいないと思います。だって全然、質感が再現されていません。
だったら質感の再現が先かというとそれを先にやっちゃうと次元を一つあげるコストが大きくなってしまいます。具体的にいうと、3Dより先に、4Kやスーパーハイビジョンをやってしまったら、これらのクオリティを維持したまま3D化するのは半端じゃなく大変です。逆にDVD画質では、3D化のコストは低いものの、いまの時点ではクオリティが物足らないです。つまり、ハイビジョンを扱う環境が整いつつある今こそが、これまでの映像文化の太い幹に、3D映像文化という新しい枝を伸ばすことができる最初で最後のチャンスなのです。
ところで、2Dと3Dを対立構造とか、世代交代みたいに捉えて3Dに否定的な意見を言う人が多いですが、たくさんのコンピュータ言語が並立している世界を知る者からすればずいぶん狭い見方だなと感じます。もちろん、コンピュータ言語にも流行り廃りはありますねどね(笑)。
>最初で最後のチャンス
それってずいぶん狭い見方じゃないんですか?
ムーアの法則かなにかに期待しましょうよ。解像度(みたいな何か)があと3桁増えるのもきっとほんの数年ですよ!!とか。つまりまだまだチャンスは有るんじゃないかなと。
あ。3桁っていうのは、「次元が1つ増える」と考えるととりあえず、いまの画面のX方向のドット数のぶんが丸ごと増えると考えればいいかな、という程度の意味です。
(実際には、2次元画面は「窓」のように「のぞきこむ」「切り取る」といった操作ができるために解像度を結構ケチれていますが、3次元だとそういうインチキがやりづらいので、もっと沢山のドットが必要になるかも知れませんけども。)
>気付くときがくる
でも一度気づいたらそれっきりですよね。二度目はもう驚かず「あたりまえ」になる。目が慣れるまでには時間はかかるかも知れないけど。
平面に描かれているものだと、小さく見えても「ああ遠くにあるものなんだな」という解釈がされるのだが、それがそのまま立体で目の前に飛び出てくると「なにこのミニチュアw」という感じで興ざめだったなぁ。部分的に現実感を与えてしまうと、かえって違和感が増す結果になる場合もあるのね。
なるほど、二次元だと「ああツルペタなんだな」という解釈がされるのが、三次元だと「なにこのまな板w」という感じで興ざめになるのと同じ原理ですね。
>目の前に触れられそうなCGのキャラクターが見えても、案外つまらないな・・・ということでした。
今の技術で実現できる範囲だと、そうかもしれません。逆に、2D画面で表現できなくて3D画面技術なら(原理上は)表現できるものが沢山あります。
いい景色だなぁと思って写真を撮っても、家に帰って見てみると照度や奥行き感がバッサリ抜け落ちててガッカリしたことが多々ありますね。撮った自分だけなら脳内補完は可能ですが。
>そう思ってみると、立体映像って(眼鏡式では)古い技術なのに、商用で成功した例がなさすぎるのは、この「普通感」が原因なのではないかなと・・・。
眼鏡式は視点固定なのと、長時間見続けられないのが原因じゃないでしょうか。どちらも一般に広めるには阻害要素として大きいような。
それと、2D画面の方が良く見えるのは、脳内画像処理回路が写真向けにもチューンナップされてるからのような気もします。脳内で実物とリンクして認識しているはずなので。
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ソースを見ろ -- ある4桁UID
立体であることに価値はあるのかどうか・・・ (スコア:2, 興味深い)
目の前に触れられそうなCGのキャラクターが見えても、案外つまらないな・・・ということでした。
思うに、我々は日頃から3D映像を見ているし、日常は3Dなわけで、
3次元空間の表現には2次元より圧倒的に早く、慣れてしまうんではないかと。
そう思ってみると、立体映像って(眼鏡式では)古い技術なのに、商用で成功した例がなさすぎるのは、
この「普通感」が原因なのではないかなと・・・。
それよりも単なる巨大スクリーンの映像の方が面白かった。
視界を埋め尽くすヒマラヤの景色、画面全体を見るには首をうごかさないといけない広大さ。
いや、こいつで一山と思っている人も多いでしょうから、
いきなりネガるのもどうかとは思いますが。
Re:立体であることに価値はあるのかどうか・・・ (スコア:2, すばらしい洞察)
立体感とひとくくりにされていますが, 実際に求められているのは没入感(視界における占有立体角の増大)と近接感(視点移動に応じた映像の変化)であって, 決して立体視ではないと思うんですよね.
前者の没入感については巨大スクリーンとか, あるいは2πスクリーンなどの方が効果的ですし, 後者の近接感については個々人の視点検知による表示変化とかにしないと駄目なんじゃないかという気がします.
# がちゃ目で日常的に立体視をしていないのでID
Re:立体であることに価値はあるのかどうか・・・ (スコア:2, 興味深い)
なんとなく面白そうな話が日本から出てきそうなので、富士フィルムやパイオニアにはぜひ頑張ってもらいたいですね。
> 思うに、我々は日頃から3D映像を見ているし、日常は3Dなわけで、
> 3次元空間の表現には2次元より圧倒的に早く、慣れてしまうんではないかと。
で、いかに2次元の映像作法に馴らされていたかに気付くときがくるんでしょうね。自然なはずが、画面から映像が飛び出すだけでパニックを起こす人が多いんだ、これが。
まぁ、でもまず理解すべきは、パイオニアのフローティングビジョンが再生する3Dと、映画館やアトラクションで観る3Dの違いでしょうか。
フローティングビジョンやホログラムが得意とするのは、3次元の物体の再現で、メガネをかけて見る 3Dが得意とするのは、広がりのある空間の再現です。
技術が進展すれば、それぞれが短所を克服していって、いつかはこれらは融合するのでしょうが、今の科学ではコインの表と裏のように別の世界にあります。これが十把一絡げに3Dと呼ばれ、一方がもう一方を批判するのでややこしいことになってますが。
> そう思ってみると、立体映像って(眼鏡式では)古い技術なのに、商用で成功した例がなさすぎるのは、
> この「普通感」が原因なのではないかなと・・・。
うーん、それは買いかぶりすぎでしょう。今ある3Dを現実と見間違える人はまずいないと思います。だって全然、質感が再現されていません。
だったら質感の再現が先かというとそれを先にやっちゃうと次元を一つあげるコストが大きくなってしまいます。具体的にいうと、3Dより先に、4Kやスーパーハイビジョンをやってしまったら、これらのクオリティを維持したまま3D化するのは半端じゃなく大変です。逆にDVD画質では、3D化のコストは低いものの、いまの時点ではクオリティが物足らないです。
つまり、ハイビジョンを扱う環境が整いつつある今こそが、これまでの映像文化の太い幹に、3D映像文化という新しい枝を伸ばすことができる最初で最後のチャンスなのです。
ところで、2Dと3Dを対立構造とか、世代交代みたいに捉えて3Dに否定的な意見を言う人が多いですが、たくさんのコンピュータ言語が並立している世界を知る者からすればずいぶん狭い見方だなと感じます。
もちろん、コンピュータ言語にも流行り廃りはありますねどね(笑)。
Re: (スコア:0)
>最初で最後のチャンス
それってずいぶん狭い見方じゃないんですか?
ムーアの法則かなにかに期待しましょうよ。
解像度(みたいな何か)があと3桁増えるのもきっとほんの数年ですよ!!とか。
つまりまだまだチャンスは有るんじゃないかなと。
あ。3桁っていうのは、「次元が1つ増える」と考えると
とりあえず、いまの画面のX方向のドット数のぶんが丸ごと増えると考えればいいかな、
という程度の意味です。
(実際には、2次元画面は「窓」のように「のぞきこむ」「切り取る」といった操作ができるために解像度を結構ケチれていますが、3次元だとそういうインチキがやりづらいので、もっと沢山のドットが必要になるかも知れませんけども。)
>気付くときがくる
でも一度気づいたらそれっきりですよね。
二度目はもう驚かず「あたりまえ」になる。
目が慣れるまでには時間はかかるかも知れないけど。
Re:立体であることに価値はあるのかどうか・・・ (スコア:1, 興味深い)
平面に描かれているものだと、小さく見えても「ああ遠くにあるものなんだな」
という解釈がされるのだが、それがそのまま立体で目の前に飛び出てくると
「なにこのミニチュアw」という感じで興ざめだったなぁ。
部分的に現実感を与えてしまうと、かえって違和感が増す結果になる場合もあるのね。
Re:立体であることに価値はあるのかどうか・・・ (スコア:2, すばらしい洞察)
なるほど、
二次元だと「ああツルペタなんだな」という解釈がされるのが、
三次元だと「なにこのまな板w」という感じで興ざめになるのと同じ原理ですね。
Re:立体であることに価値はあるのかどうか・・・ (スコア:2, すばらしい洞察)
二次元だと「爆乳萌えー」
三次元だと「何この肉塊」
Re:立体であることに価値はあるのかどうか・・・ (スコア:1, 興味深い)
がっかり感の要因として制約が一緒なんですよね。
この製品単体では既存のインターフェース概念の枠を超えない
(本質的に変化しない)ので喰いつきが少ないと思われる。
その出力状態で操作可能なインターフェースと総合した時点から
変革と言われるレベルでヒットしていくだろうね。
鍵となるのは、やはりセンサー技術なんだろう。
Re:立体であることに価値はあるのかどうか・・・ (スコア:1)
子供が三次元の爆乳で遊べる筺体っていったい何ですか?
がっかりしない自信があるので、値段が上がる前に買いたいです。早めにお願いします。
ドウシテオレハ、ココニイルンダ!
Re: (スコア:0)
結局、そのミニチュア問題が解決できなかったよ。
しかたないから、南くんの恋人という設定にした。
技術の限界を想像力が超えた瞬間であった。
Re: (スコア:0)
Re:立体であることに価値はあるのかどうか・・・ (スコア:1, 興味深い)
以前のBS11の実験放送ではフィットネスやヨガのコーナーとかありましたよ。
フィットネスの番組は、実験放送にしては「可能性」を感じられるような演出になっていました(笑
普通のテレビでは左右の画像が並んで表示されて縦に縮んでしまうため、マルチ編成が必要になってしまうのと、チューナーのように後付で対応出来ないのが普及の障害になっているんでしょう。
左右の画像が並んでいるので、頑張ればステレオグラムの要領で一応立体に見えます。
そのシリーズの放送は終わってしまっているみたいですが、CGやディズニーの3Dがメインの実験放送は今も続いていて、番組はBS11を「3D」で検索すると見つけられます。
次の放送は日曜18:55からです
Re:立体であることに価値はあるのかどうか・・・ (スコア:1)
>目の前に触れられそうなCGのキャラクターが見えても、案外つまらないな・・・ということでした。
今の技術で実現できる範囲だと、そうかもしれません。逆に、2D画面で表現できなくて3D画面技術なら(原理上は)表現できるものが沢山あります。
いい景色だなぁと思って写真を撮っても、家に帰って見てみると照度や奥行き感がバッサリ抜け落ちててガッカリしたことが多々ありますね。撮った自分だけなら脳内補完は可能ですが。
>そう思ってみると、立体映像って(眼鏡式では)古い技術なのに、商用で成功した例がなさすぎるのは、
この「普通感」が原因なのではないかなと・・・。
眼鏡式は視点固定なのと、長時間見続けられないのが原因じゃないでしょうか。どちらも一般に広めるには阻害要素として大きいような。
それと、2D画面の方が良く見えるのは、脳内画像処理回路が写真向けにもチューンナップされてるからのような気もします。脳内で実物とリンクして認識しているはずなので。