Op150のコメント: Re:MD-11の特異性 (スコア 5, 参考になる) 144
MD-11は前作DC-10を無理矢理フライ・バイ・ワイヤに改造したような機体です。
巡航時の抵抗を減らすために、重心位置を制御する機構を装備していますので、必要な水平尾翼のダウンフォースを少なくする
事が可能になったため、水平尾翼の面積はDC-10の7割程に削られました。
また、重心位置後退による空力的な安定が減った結果を、LSASというコンピューター制御の操縦系でアクティブコントロールして
補ってます(ですので、縦方向はFBW機です)。
このLSASの出来が悪い為、巡航時の重心位置が後退した状態では基本的に手動操縦禁止ですし、手動操縦可能な領域の
操縦特性も良い方では無いようです。
さらに操縦桿操作から実際に舵面が動くまでのレイテンシーが0.2secほどあるため、ガスト時の操縦は難しいとされてます。
今回の事故も、97年の事故で指摘されていたPIO(レイテンシーが大きいためオーバーコントロールになって、
パイロットが過修正のループに陥る現象)に入った可能性が大きいです。
巡航時の抵抗を減らすために、重心位置を制御する機構を装備していますので、必要な水平尾翼のダウンフォースを少なくする
事が可能になったため、水平尾翼の面積はDC-10の7割程に削られました。
また、重心位置後退による空力的な安定が減った結果を、LSASというコンピューター制御の操縦系でアクティブコントロールして
補ってます(ですので、縦方向はFBW機です)。
このLSASの出来が悪い為、巡航時の重心位置が後退した状態では基本的に手動操縦禁止ですし、手動操縦可能な領域の
操縦特性も良い方では無いようです。
さらに操縦桿操作から実際に舵面が動くまでのレイテンシーが0.2secほどあるため、ガスト時の操縦は難しいとされてます。
今回の事故も、97年の事故で指摘されていたPIO(レイテンシーが大きいためオーバーコントロールになって、
パイロットが過修正のループに陥る現象)に入った可能性が大きいです。