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オゾンホールは2050年頃にふさがる
タレコミ by do21
do21 曰く、
西日本新聞と日本経済新聞、読売新聞の記事によると、20世紀末に拡大し続けていた南極上空のオゾンホールは2050年頃に消失するとの予測結果を、国立環境研究所の秋吉英治主任研究員らのグループが発表したと報じている。
国立環境研究所の記者発表(PDF)によると、成層圏で生み出されるオゾンの量や分布はフロンなどの影響だけでなく、太陽光の吸収や赤外放射などに左右されるため、今回はこれらを考慮した化学気候モデルを用いて実験を行っており、また今までのモデルでは充分に考慮されていなかったハロンなどによるオゾン分解も考慮しているとのこと。この実験により、今後しばらくは大規模なオゾンホールが残るものの、2020年頃からオゾンホールが縮小し始め、2050年頃には1980年レベルまで回復されるという結果が得られたとのこと。
今の規制の中で2050年頃にオゾンホール消滅の期待が持てるものの、同時に今後数十年間に渡ってオゾンホールの大きい状態が続くという予測結果が出ている。またフロンなどがモデルの想定以上使用された場合には、オゾンホールの回復は更に遅れるともPDF内で述べられている。