学校側のIT化促進とSoftBankのiPhone在庫一掃&契約数獲得という利害が一致で契約が成立したのでしょう。
結果的に青山学院の社会情報学部は基本/維持費用0円のSoftBank契約者と同等となる。
「生徒には端末を持たせるだけで、私用通話は自己負担なのは当たり前」と学校側は思うだろうが、学生全員が持つとなれば日常的に利用するので、無料対象外の通話が大いに期待できSoftBankのメリットは大きい。
学生にiPhone 3G用サイト/アプリケーションの企画・開発を予定しており、デベロッパー育成の場ともなる。
だが、学校側が使用料金の一部を支払うとはいえ、「学業外の通話、(3G回線)パケット通信に関しては学生負担」にはいささか疑問が残る。
基本は学内のWi-Fi環境での利用を想定し、「講義用の資料(PDF)の配布や、授業動画の配信を行うほか、課題提出・管理などが可能。授業動画の配信では PodCast を活用」とのことであるが、「学内全域で絶対にWi-Fi送受信が可能」というのは事実上不可能というのは容易に想像できる。
もしWi-Fi接続が不可となった場合は、iPhoneは自動的に有料の3G回線へと接続する。
その切り替えに関しては明示的な切り替え作業は無く、自動的に行われる為、通信中は常に画面上部の「3G」というパケット通信である表示にならないか、にらめっこする必要がある。
つまり、「学業内」であってもエリア外や受信感度が低い場所、区域外での資料や動画の受信、そして学校が不用意に送信するメールに関しても受信環境によっては3G回線通信となり、それらは学生の自己負担。
出席管理に端末固体識別番号を取得するとなると、全授業で3G回線を使用する可能性がある。
3G通信料金の無料枠があるとはいえ、それを超えない為の設定は用意されていないと思われる。
上記の可能性を踏まえ、学生は追加料金は回避できるだろうか?
とはいえ、義務教育ではないので、上限もあることだし、その位の金額は学費と思って払うべきだろう、というところだろうか。