シャープのIEEEマイルストーン認定記念モデルはゲーム電卓の夢を見るか
タレコミ by textoyx
textoyx 曰く、
シャープから同社の電卓がIEEEマイルストーンに認定されたのを記念した電卓<EL-BN691>が5月24日から限定3,000台発売されます。[ニュースリリース]限定商品にありがちなゴールドモデルですが、注目すべきは搭載されている「脳を鍛える計算ドリル」でしょう。同機能は昨年9月9日にリリースされた<EL-BN611/EL-BM601>に地味に実装されていて、地味に売れていたようですが、年末年始にかけての携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」及び同対応ソフト「脳を鍛える大人のDSトレーニング」の大ブレークを受けて再注目されているようです。
振り返れば携帯用ゲーム機と電卓の関係は密接なものがあり、任天堂がゲームウオッチを開発したきっかけが、電車内で暇つぶしに電卓と戯れるサラリーマンの姿をヒントにしたというのは有名な話。その後の携帯用ゲーム機の市場拡大が今度は電卓にも影響し、シャープやカシオの開発競争の中からゲーム電卓というジャンルが生まれるという現象にまで発展。ピークを過ぎた頃の商品群は既に電卓と呼ぶ必要がないぐらいゲーム専用機となっていました。
ゲームウオッチが大人のために開発され、子供向けの玩具として長らく時を過ごした後、ニンテンドーDSで再び大人に注目されたのが原点回帰なら、シンプルな計算ドリル機能のついた電卓もゲーム電卓としての原点回帰といえるでしょう。
ゲーム電卓市場でシャープはカシオに完敗でした。邪道ながらも「電卓」と名のつくもので、他社に遅れをとったという事実は、少なからずシャープの技術者のプライドを傷つけたに違いありません。既に電卓は企業の屋台骨を支える商品ではなくなっていますが、IEEEマイルストーンに認定されたことは、忘れていた同社の原点を見直すきっかけになったことでしょう。
生活に溶け込み、商品としては存在感の薄い電卓ですが、認定をきっかけに再び電卓という商品を見直してみるのも面白いかと思います。