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この場合、1審判決が「判例」になるの?
裁判所の判断という意味での判例から、それが先例となったもの、つまりルールとなったものを判例と呼ぶこともある。事実認定自体はルールとならないし、ルールじゃないと学ぶ意味がないから基本的に最高裁(法律判断のみ、下位の裁判所の参考になりやすい)の判例が「判例」になります。最高裁より高裁の方が理論が厳密なこともあれば、似通った事件が地裁止まりで地裁の判例が「判例」となっていることもある。あまり法律の問題ではないね。
> 最高裁へ上告する場合、高裁での判断が下っているはずですので、地方裁での判例は意味を持たないだけです。
いや、上告を判断する場合に参照する判例に、当該の高裁の判断が含まれちゃいかんだろ。元コメが書いた通り、判例を探すアルゴリズムは控訴裁である高裁より下までは探さないってこと。
「最高裁判所民事判例集」、「大審院民事判例集」、「高等裁判所民事判例集」←このへんは「判例」「下級裁判所民事裁判例集」←下級審は「裁判例」
最高裁と大審院が「判例」で、それ以外が「裁判例」だと思っていたんだけど高裁も「判例」なのか……。
いやいやいや。なにか誤解していませんか?
> 「下級裁判所民事裁判例集」がちゃんと載っています。
と自分で書いているのに。
地裁でも判例になるんです。(←地裁で判例になっているということは、言うまでもなく高裁では判断していない)でも、上告の判断の際にはそれを参照しない、という条文なんです。
#1617026の人と#1617073の人は同一人物だと思いますが、この人は、高裁の判断が出ているから地裁の判例は無視されるという主張をしていると私には読めます。
しかし、高裁の判断に対して上告しようとしている状態なのだから、その高裁の判断はまだ地裁の判例に優先しません。最高裁の審理では地裁の判例も参照されます。
ただし、上告の受理に関しては地裁の判例は参照されない、というのが#1617001の人が挙げた条文です。
どれが誰の意見かわからないので、議論になるときは、捨てアカウントでも良いのでIDとってください・・・。
すいません。1619497のコメント主です。HTMLで改行し忘れ投稿してしまいました。投稿しなおします。--えっと、それぞれ突っ込むポイントが散漫になっているような気がします。
1617001 最高裁では、そもそも地裁の判決は判断根拠にならない。1617026 地裁の判決が上級裁で覆った時には上書きされて判断根拠にならないが、そうでないときには判例になる。
ここまでは、別件の判例を根拠にする話です。これに対して,1617039は1.同じ事件の下級審の結果は判例にならない。2.別件の判例を探すとき、上書きとかは関係なく下級審は参考にならない(1617001の主張と同じ)のいずれかですが、おそらく2でしょう。
これに対し、1617073は、2の場合を想定して1.下級審だって判例になる2.ただ、上書きされた場合は判例にならない。つまり、>この人は、高裁の判断が出ているから地裁の判例は無視されるという主張>をしていると私には読めます。ではなくて、1の「下級審だって判例になる」が主眼で、2はそれに対する但し書きのように私は読みました。これの根拠は>ですので、この条文自体は地方裁の判決の判例資格をどうこう言っているわけではないです。>「すでに高裁の判決が出ている最高裁への上告では、地方裁の判決は判例資格を失う」というだけです。との記述で、これは、1行目の文が主眼で、2行目の文面は「というだけです。」からは限定条件をつけているだけのように読めます。
これに対して、1617096は、1617073が、「下級審は、判例にならない」と思っていると勘違いしたようです。何故なら、「誤解していませんか?」の直後に>> 「下級裁判所民事裁判例集」がちゃんと載っています。>と自分で書いているのに。>地裁でも判例になるんです。と記述があり、これは、「「下級裁判所民事裁判例集」と書いてあるのに「下級審は判例にならない」といっているのは誤解だ」と言っていると読めます。
これに対し、#1617170で「両者は同じ」となって、#1617108は、「何がおきているのか分からない」って感じの流れなのではないでしょうか。
ああ、なぜ#1617073が頓珍漢なことを言っているのか謎が解けた。
#1617073は、係争中の訴訟Aに関して参照する判例を探すときに、
ある訴訟Bにおける最高裁の判断 ↓ その訴訟Bにおける高裁の判断 ↓ その訴訟Bにおける地裁の判断
という順に探そうとしている(実際にはこのスレには登場していない)人に向かって、
> 「より下級の地方裁の判断は判例足り得ない、> なぜならばより上級である高裁での判断が下っているから」
と言っていたのか。
さらに#1617073は、自分に話し掛けた人は皆、上のような#1617073の空想の中にしかない架空の意見を持っていると思ってたのか。
そりゃ、議論が混乱するわな。真面目に答えて対応していた人は可哀想。
いえ。上訴期間を経過しないと高裁判決は確定しません。この場合は確定前ですから、高裁判決Aは先の地裁判例に対して優先しません。優先するのは確定後です。
#1617039で既に書かれている通りです。
下級審判決でも判例になる。これは法律を勉強したことがあるなら誰でも知っている。当然重みは違うけど。今回は請求が放棄されていて、裁判所による判断をもらうことを放棄したわけだから、法律的には前審も無かったことになる。よって判例にはならない。だから今後の判決でも「判例により~」って言われることもない。せいぜい裁判官の参考資料になるという程度。
ソースは各種法律書。マンガとかを除けば基本的なことを扱う本なら確実に書いてある。
今回は請求が放棄されていて、裁判所による判断をもらうことを放棄したわけだから、法律的には前審も無かったことになる。よって判例にはならない。
高裁で請求の放棄/訴訟上の和解/訴えの取り下げをしていても、一審判決が出てればそれはそれで判例になりえます。
高裁での請求放棄は稀ですが、和解ならこういう事も良くあります。確かに一審判決の効力は失われますが、だからといって判例集から外されたり、他の訴訟で第三者が判例として引用できなかったりということはないです。
最高裁の破棄差し戻し判決後、高裁で和解というのもそれなりにありますが、そのせいで最高裁の判決が判例でなくなるという事もないですし。
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アレゲはアレゲ以上のなにものでもなさげ -- アレゲ研究家
法律について詳しい人頼み込む (スコア:0)
この場合、1審判決が「判例」になるの?
Re:法律について詳しい人頼み込む (スコア:2, 参考になる)
裁判所の判断という意味での判例から、それが先例となったもの、つまりルールとなったものを判例と呼ぶこともある。
事実認定自体はルールとならないし、ルールじゃないと学ぶ意味がないから基本的に最高裁(法律判断のみ、下位の裁判所の参考になりやすい)の判例が「判例」になります。
最高裁より高裁の方が理論が厳密なこともあれば、似通った事件が地裁止まりで地裁の判例が「判例」となっていることもある。
あまり法律の問題ではないね。
Re:法律について詳しい人頼み込む (スコア:1, 参考になる)
高裁以上の判決で、地裁は含まれなかったと思う
↓民事訴訟法
(上告受理の申立て)
第318条 上告をすべき裁判所が最高裁判所である場合には、最高裁判所は、原判決に最高裁判所の判例(これがない場合にあっては、大審院又は上告裁判所若しくは控訴裁判所である高等裁判所の判例)と相反する判断がある事件その他の法令の解釈に関する重要な事項を含むものと認められる事件について、申立てにより、決定で、上告審として事件を受理することができる。
Re: (スコア:0)
つまり、最高裁へ上告する場合、高裁での判断が下っているはずですので、地方裁での判例は意味を持たないだけです。
だからといって地方裁の判決が判例足りえないというわけではありませんのでご注意を。
#最高裁、高裁の判決が無ければ、地方裁の判決も判例となりえます。
Re: (スコア:0)
> 最高裁へ上告する場合、高裁での判断が下っているはずですので、地方裁での判例は意味を持たないだけです。
いや、上告を判断する場合に参照する判例に、当該の高裁の判断が含まれちゃいかんだろ。
元コメが書いた通り、判例を探すアルゴリズムは控訴裁である高裁より下までは探さないってこと。
Re:法律について詳しい人頼み込む (スコア:1, 参考になる)
いやいや、当該の高裁の判断が妥当であるかを確認するために、判例を持ってくるわけですがこの際に「より下級の地方裁の判断は判例足り得ない、なぜならばより上級である高裁での判断が下っているから」ということですよ。そしてそこから導かれるアルゴリズムとしては「『最高裁への上告では』判例を探すアルゴリズムは控訴裁である高裁より下までは探さない」となるといっているだけです。
ですので、この条文自体は地方裁の判決の判例資格をどうこう言っているわけではないです。「すでに高裁の判決が出ている最高裁への上告では、地方裁の判決は判例資格を失う」というだけです。
疑問に思われる方は"判例集"とかでググってみる [google.co.jp]といいです。Wikipediaでは主な判例集 [wikipedia.org]では「最高裁判所民事判例集」、「大審院民事判例集」、「高等裁判所民事判例集」と並んで「下級裁判所民事裁判例集」がちゃんと載っています。
びみょーにちがう (スコア:2)
「最高裁判所民事判例集」、「大審院民事判例集」、「高等裁判所民事判例集」←このへんは「判例」
「下級裁判所民事裁判例集」←下級審は「裁判例」
最高裁と大審院が「判例」で、それ以外が「裁判例」だと思っていたんだけど高裁も「判例」なのか……。
Re:法律について詳しい人頼み込む (スコア:1, すばらしい洞察)
いやいやいや。なにか誤解していませんか?
> 「下級裁判所民事裁判例集」がちゃんと載っています。
と自分で書いているのに。
地裁でも判例になるんです。(←地裁で判例になっているということは、言うまでもなく高裁では判断していない)
でも、上告の判断の際にはそれを参照しない、という条文なんです。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
#1617026の人と#1617073の人は同一人物だと思いますが、
この人は、高裁の判断が出ているから地裁の判例は無視されるという主張
をしていると私には読めます。
しかし、高裁の判断に対して上告しようとしている状態なのだから、
その高裁の判断はまだ地裁の判例に優先しません。
最高裁の審理では地裁の判例も参照されます。
ただし、上告の受理に関しては地裁の判例は参照されない、
というのが#1617001の人が挙げた条文です。
Re:法律について詳しい人頼み込む (スコア:1)
どれが誰の意見かわからないので、議論になるときは、捨てアカウントでも良いのでIDとってください・・・。
Re:法律について詳しい人頼み込む (スコア:1)
すいません。1619497のコメント主です。
HTMLで改行し忘れ投稿してしまいました。
投稿しなおします。
--
えっと、それぞれ突っ込むポイントが散漫になっているような気がします。
1617001 最高裁では、そもそも地裁の判決は判断根拠にならない。
1617026 地裁の判決が上級裁で覆った時には上書きされて判断根拠
にならないが、そうでないときには判例になる。
ここまでは、別件の判例を根拠にする話です。
これに対して,1617039は
1.同じ事件の下級審の結果は判例にならない。
2.別件の判例を探すとき、上書きとかは関係なく下級審は参考に
ならない(1617001の主張と同じ)
のいずれかですが、おそらく2でしょう。
これに対し、1617073は、2の場合を想定して
1.下級審だって判例になる
2.ただ、上書きされた場合は判例にならない。
つまり、
>この人は、高裁の判断が出ているから地裁の判例は無視されるという主張
>をしていると私には読めます。
ではなくて、1の「下級審だって判例になる」が主眼で、2はそれに対する
但し書きのように私は読みました。
これの根拠は
>ですので、この条文自体は地方裁の判決の判例資格をどうこう言っているわけではないです。
>「すでに高裁の判決が出ている最高裁への上告では、地方裁の判決は判例資格を失う」というだけです。
との記述で、これは、1行目の文が主眼で、2行目の文面は「というだけです。」からは限定条件をつけて
いるだけのように読めます。
これに対して、1617096は、1617073が、
「下級審は、判例にならない」と思っていると勘違いしたようです。
何故なら、
「誤解していませんか?」の直後に
>> 「下級裁判所民事裁判例集」がちゃんと載っています。
>と自分で書いているのに。
>地裁でも判例になるんです。
と記述があり、これは、「「下級裁判所民事裁判例集」と書いてあるのに
「下級審は判例にならない」といっているのは誤解だ」と言っていると読
めます。
これに対し、#1617170で「両者は同じ」となって、#1617108は、「何がおき
ているのか分からない」って感じの流れなのではないでしょうか。
Re: (スコア:0)
ああ、なぜ#1617073が頓珍漢なことを言っているのか謎が解けた。
#1617073は、係争中の訴訟Aに関して参照する判例を探すときに、
ある訴訟Bにおける最高裁の判断
↓
その訴訟Bにおける高裁の判断
↓
その訴訟Bにおける地裁の判断
という順に探そうとしている(実際にはこのスレには登場していない)人に向かって、
> 「より下級の地方裁の判断は判例足り得ない、
> なぜならばより上級である高裁での判断が下っているから」
と言っていたのか。
さらに#1617073は、自分に話し掛けた人は皆、
上のような#1617073の空想の中にしかない架空の意見を持っていると思ってたのか。
そりゃ、議論が混乱するわな。
真面目に答えて対応していた人は可哀想。
Re: (スコア:0)
そもそも訴訟Bが最高裁で判決が出ているのであれば、訴訟Bの高裁判決
および地裁判決は判例とはなり得ないはず。
そうではなく、訴訟Bが地裁判例でしかない場合、訴訟Aはすでに
高裁判決がでているから訴訟Aの高裁判決が優先するといっているだけ。
Re: (スコア:0)
いえ。
上訴期間を経過しないと高裁判決は確定しません。
この場合は確定前ですから、高裁判決Aは先の地裁判例に対して優先しません。優先するのは確定後です。
#1617039で既に書かれている通りです。
Re:法律について詳しい人頼み込む (スコア:1)
下級審判決でも判例になる。これは法律を勉強したことがあるなら誰でも知っている。当然重みは違うけど。
今回は請求が放棄されていて、裁判所による判断をもらうことを放棄したわけだから、法律的には前審も無かったことになる。よって判例にはならない。
だから今後の判決でも「判例により~」って言われることもない。せいぜい裁判官の参考資料になるという程度。
ソースは各種法律書。マンガとかを除けば基本的なことを扱う本なら確実に書いてある。
Re:法律について詳しい人頼み込む (スコア:5, 参考になる)
高裁で請求の放棄/訴訟上の和解/訴えの取り下げをしていても、一審判決が出てればそれはそれで判例になりえます。
高裁での請求放棄は稀ですが、和解ならこういう事も良くあります。確かに一審判決の効力は失われますが、だからといって判例集から外されたり、他の訴訟で第三者が判例として引用できなかったりということはないです。
最高裁の破棄差し戻し判決後、高裁で和解というのもそれなりにありますが、そのせいで最高裁の判決が判例でなくなるという事もないですし。
# For man might be free./人は自由になれるかもしれないから。
詳しい人ではないが (スコア:0, 既出)
Re: (スコア:0)
ソース希望
Re: (スコア:0)
法律用語としての「判例」になるのは高裁と最高裁の判決だけです。
地裁で判決が確定した場合には法律用語としての「裁判例」となり「判例」とは区別されます。
どちらも"判決が下りた事例"ではありますが、一般的な日本語概念で捕らえようとすると混乱します。
普通の言葉の用法と専門用語は違います。これはどの職業分野にも言える事です。
民事訴訟の場合、裁判所の勧告、もしくは、被告原告いずれかの申し立てにより「和解」ができます。
申し立ては一審、控訴審のどちらでも可能です。
「和解」するとその内容は判決と同じ効力を持ちます。
この「和解」も一般的な和解と裁判における「和解」では意味も内容も異なります。
専門書は難解で理解し難いですが、Wikipediaぐらい参照しようよ、と思って見に行ったら、百科事典なのに普通の人には読みにくい書き方するんでしょうね。
でも判例と和解の項目は読んでおいたほうがよいと思いますよ。
Re:法律について詳しい人頼み込む (スコア:1)
>>地裁で判決が確定した場合には法律用語としての「裁判例」となり「判例」とは区別されます。
Wikipediaの「判例」の定義は、あなたの説と正反対の内容ですが・・・
Re: (スコア:0)