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アメリカからいちゃもんがついて日本が不満を持つことこそ数あれど、真に憎いのはそれを明快に言ってのけてしまう報告書ですね。今回の報告書もたった13ページしかありません。それこそ、日本人でも英語がある程度読める人なら一服している間に片づいてしまう分量です。かたや、日本が出す白書の類はたいてい100ページ以上の厚さがあります。枕や文鎮として以外の使い道があるのかどうか疑問に感じてしまいます。
むしろ感心すべきなのは自国の産業への影響を考えて、将来の不安の種になりそうな動向を早い段階から観察しチェックを入れてる姿勢なんじゃないかな。優秀な人材をうまく使いこなせる状態じゃないとこういう報告は出てこないし、仮に出てきても埋もれてしまう。
こういう態勢が日本でもきちんと整っていれば、たとえば先日のストーリー [srad.jp]のような、日本企業だけ対米貿易で不利な状況に陥るという不様な事態を避けることもできたかも知れない。
自国の都合だけでまた圧力をかけてきてとんでもないやつらだという「いかにもスラド」な主旨のトホホなコメントが多いけど(で、実際はまだ圧力らしい圧力はかけ始めてないのだが)、ようは単に日本よりも役者が何枚も上ということだ。こういう差を見せつけられると、中国の台頭が既に明瞭になっている現在、やはりどこまでも米国に忠実な飼い犬に徹してできるだけ早めに隠居させてもらうというのが衰退しつつある老人国日本にとって一番のシナリオなんだと思わざるをえない。
将来の不安の種とありますが、過去に起きた事例(フィルム、自動車、電話など)では、すべて日本で市場が確立してからUSTRが動いています。未だ一般向けのサービスが開始されていない市場にまでUSTRが踏み込んだのは、おそらくこれが初めてでしょう。なので、本当に先行きを見通してなのか、それとも単なる偶然なのかは、もう2-3年は待ってみないと答えは出ないのではないでしょうか。
プレゼンのうまさがもっとも強力に効くのは、マスコミおよび世論に対してです。日本の白書のように分厚い報告書では、週刊誌や月刊誌程度でないと詳細に取り上げることができず、やっと記事が書けたころには報告書の存在を忘れてしまう人も出てきます。それを高々十数ページに抑えてしまえば、発表した日の夕方や翌朝のニュースおよび新聞で簡単に取り上げることができ、世間に対して一瞬のうちにアピールができるのです。相手には冷静に反論するヒマを全く与えません。マスコミなども通商戦略の道具の一つなわけです(昔は日本車バッシングのシーンを撮影してニュースで流させたなんてのもあった、あれはさすがに露骨だったが)。
卒直に言ってプレゼンが云々は表層的な話なのでどうでもいい。もちろん簡潔なレポートが書けるに越したことはないけれど、それにはしっかりとした読み手を想定できる環境も必要だし、現代のきちんとした教育には、良いプレゼンの仕方も含まれているのがあたり前だ。 むしろ感心すべきなのは自国の産業への影響を考えて、将来の不安の種になりそうな動向を早い段階から観察しチェックを入れてる姿勢なんじゃないかな。優秀な人材をうまく使いこなせる状態じゃないとこういう報告は出てこないし、仮に出てきても埋もれてしまう。
このストーリーからするとオフトピですが.
白書っていうのは,各省庁が当該年度に行った全ての(厳密に全てかどうかは知りませんが)政策とその結果,および次年度に行う予定の政策を、その政策の根拠とともに国会に対して説明するものなんですよ.そのため巻末には多くの統計資料も付いている.そういう性格の文書と単一のテーマについて書かれた報告書を,同じ政府文書だからといって単純に分量を比較できないでしょう.白書が10ページとか20ページだったりしたら,その方がおかしい.どんな小さな省庁でも(良し悪しは別にして)そこまで仕事が少なくはないし,国会,ひいては国民に対する説明義務という点から見ても,詳しいにこしたことはない.
日本の白書の問題点は長さではなくて,文章の分かりにくさだと思います.
ちなみに,日本の白書には一応『○○白書のあらまし』 [npb.go.jp]ってのがあります.けれども,この「あらまし」,私が昔読んだものは,文章の分かりにくさはそのままに長さを縮めただけ(笑)って感じの代物だったので,図表がない分,白書より難解でした. # しかし「あらまし」って,意外に知られていないんですねぇ…… # 公務員試験を受けたことのある人なら見たことあるんじゃないかと思うんだけど.
ま,行政や政治の言葉遣いの分かりにくさはどこの国でも同じようなものかもしれませんが,アメリカはこういう分かりやすい資料も作っていて,宣伝に努めている.日本でもそういう資料がないわけじゃないんでしょうが,数も少ないし,あまり人目に触れないってことなんじゃないでしょうかね.「戦略的」に活用できてないと.
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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell
アメリカみたいな発展途上国が (スコア:0)
言ってることは悪くてもプレゼンがうますぎる (スコア:2, 参考になる)
アメリカからいちゃもんがついて日本が不満を持つことこそ数あれど、真に憎いのはそれを明快に言ってのけてしまう報告書ですね。今回の報告書もたった13ページしかありません。それこそ、日本人でも英語がある程度読める人なら一服している間に片づいてしまう分量です。かたや、日本が出す白書の類はたいてい100ページ以上の厚さがあります。枕や文鎮として以外の使い道があるのかどうか疑問に感じてしまいます。
Re:言ってることは悪くてもプレゼンがうますぎる (スコア:2, すばらしい洞察)
裏にあるからと思われます。
よく、卒論なんかで条件としてA4○○枚以上なんていう規定を
見かけたり、枚数で優劣を競ったりするのを見かけます。
これは明らかに間違いで、ダラダラと無駄に伸ばした100枚より、
押さえるべきところは押さえ、捨てるべきところは捨てた10枚の
ほうが評価されるべきしょう。
確かに厚みがあれば、それだけがんばって書いたようにも見えます。
が、多くの/.erがご存知の通り、実際はそんなことはありません。
海外の論文を読んでいて明らかに日本のそれと違うなあと感じるのは、
データの提示は必要最低限に留め、主張したい部分だけを
簡潔かつ明確に述べているところです。
学生に本を読ませて原稿用紙2枚程度に要約させるような
テストをしたら、きっと悲惨な結果になると思います。
#っていうかM2とD1にやらせたら・・・な結果のgesaku
Re:言ってることは悪くてもプレゼンがうますぎる (スコア:0)
これは明かに違うでしょう。別に枚数主義なんてのがあるわけじゃない。日本の大学では教える方も教わる方も、まともなプレゼンテーションの仕方を知らない。なぜ知らないかというと、系統だてて教わる機会がまったくないから。何も知らないもんだから質の良し悪しを論理的に判断できず、いきおいよりどころが量だけになってしまう。
たとえば米国では幼稚園の段階からクラスメートを前にひとりで何か喋るという訓練をしているわけで、プレゼンテーションの重要さの認識度合が違う。大学で学位
Re:言ってることは悪くてもプレゼンがうますぎる (スコア:0)
大嘘こいちゃいけません。
学ぶ気が無いからで、学ぶ機会はいくらでもあります。
#口開けて待ってるだけって、鳥の雛じゃあるまいし
Re:言ってることは悪くてもプレゼンがうますぎる (スコア:0)
たとえば?
> 口開けて待ってるだけって、鳥の雛じゃあるまいし
自主的に学ぶもの、という程度にしか重要性を認識していないことを如実に示す発言
Re:言ってることは悪くてもプレゼンがうますぎる (スコア:0)
>たとえば?
学内学外を問わず、ふつーに講義やセミナーがありますが。
必要最低単位しか取らないような怠け者には見つけられないようですね。
Re:言ってることは悪くてもプレゼンがうますぎる (スコア:0)
そういう話じゃないでしょ。学位を取得した者に期待される最低限度の能力のことなんだから。「内外を問わずにセミナーがある」なん
Re:言ってることは悪くてもプレゼンがうますぎる (スコア:1, すばらしい洞察)
むしろ感心すべきなのは自国の産業への影響を考えて、将来の不安の種になりそうな動向を早い段階から観察しチェックを入れてる姿勢なんじゃないかな。優秀な人材をうまく使いこなせる状態じゃないとこういう報告は出てこないし、仮に出てきても埋もれてしまう。
こういう態勢が日本でもきちんと整っていれば、たとえば先日のストーリー [srad.jp]のような、日本企業だけ対米貿易で不利な状況に陥るという不様な事態を避けることもできたかも知れない。
自国の都合だけでまた圧力をかけてきてとんでもないやつらだという「いかにもスラド」な主旨のトホホなコメントが多いけど(で、実際はまだ圧力らしい圧力はかけ始めてないのだが)、ようは単に日本よりも役者が何枚も上ということだ。こういう差を見せつけられると、中国の台頭が既に明瞭になっている現在、やはりどこまでも米国に忠実な飼い犬に徹してできるだけ早めに隠居させてもらうというのが衰退しつつある老人国日本にとって一番のシナリオなんだと思わざるをえない。
プレゼンがよければマスコミや世論が取り上げる (スコア:2, 興味深い)
将来の不安の種とありますが、過去に起きた事例(フィルム、自動車、電話など)では、すべて日本で市場が確立してからUSTRが動いています。未だ一般向けのサービスが開始されていない市場にまでUSTRが踏み込んだのは、おそらくこれが初めてでしょう。なので、本当に先行きを見通してなのか、それとも単なる偶然なのかは、もう2-3年は待ってみないと答えは出ないのではないでしょうか。
プレゼンのうまさがもっとも強力に効くのは、マスコミおよび世論に対してです。日本の白書のように分厚い報告書では、週刊誌や月刊誌程度でないと詳細に取り上げることができず、やっと記事が書けたころには報告書の存在を忘れてしまう人も出てきます。それを高々十数ページに抑えてしまえば、発表した日の夕方や翌朝のニュースおよび新聞で簡単に取り上げることができ、世間に対して一瞬のうちにアピールができるのです。相手には冷静に反論するヒマを全く与えません。マスコミなども通商戦略の道具の一つなわけです(昔は日本車バッシングのシーンを撮影してニュースで流させたなんてのもあった、あれはさすがに露骨だったが)。
Re:プレゼンがよければマスコミや世論が取り上げる (スコア:0)
>にまでUSTRが踏み込んだのは、おそらくこれが
>初めてでしょう。
え、TRONは‥‥
#TRON自体が国内で失敗とかいう話は置いといて
Re:言ってることは悪くてもプレゼンがうますぎる (スコア:1)
Re:言ってることは悪くてもプレゼンがうますぎる (スコア:0)
アメリカが自発的にチェックして分析して圧力をかけたというより、
総務省のTD-CDMAの取り扱いに不満を持つ国内勢力(今回免許申請したところも含め)
が、状況を好転させるためにガイアツを利用した、なんて勘ぐってしまう
私は『「いかにもスラド」な主旨のトホホなコメント』の対象決定ですかそうですか。
Re:言ってることは悪くてもプレゼンがうますぎる (スコア:0)
ちゃんと記事とか読めよ。
他の国は国内での割当を変えるなどして対応しただけに過ぎんの。
思い込みで何語っちゃってんだろうなぁ……
白書を引き合いに出すのは不適切でしょう (スコア:1, 参考になる)
このストーリーからするとオフトピですが.
白書っていうのは,各省庁が当該年度に行った全ての(厳密に全てかどうかは知りませんが)政策とその結果,および次年度に行う予定の政策を、その政策の根拠とともに国会に対して説明するものなんですよ.そのため巻末には多くの統計資料も付いている.そういう性格の文書と単一のテーマについて書かれた報告書を,同じ政府文書だからといって単純に分量を比較できないでしょう.白書が10ページとか20ページだったりしたら,その方がおかしい.どんな小さな省庁でも(良し悪しは別にして)そこまで仕事が少なくはないし,国会,ひいては国民に対する説明義務という点から見ても,詳しいにこしたことはない.
日本の白書の問題点は長さではなくて,文章の分かりにくさだと思います.
ちなみに,日本の白書には一応『○○白書のあらまし』 [npb.go.jp]ってのがあります.けれども,この「あらまし」,私が昔読んだものは,文章の分かりにくさはそのままに長さを縮めただけ(笑)って感じの代物だったので,図表がない分,白書より難解でした.
# しかし「あらまし」って,意外に知られていないんですねぇ……
# 公務員試験を受けたことのある人なら見たことあるんじゃないかと思うんだけど.
ま,行政や政治の言葉遣いの分かりにくさはどこの国でも同じようなものかもしれませんが,アメリカはこういう分かりやすい資料も作っていて,宣伝に努めている.日本でもそういう資料がないわけじゃないんでしょうが,数も少ないし,あまり人目に触れないってことなんじゃないでしょうかね.「戦略的」に活用できてないと.
Re:大丈夫、それはもうすぐに逆転する (スコア:0)
あとは付録CDRに添付するようになります
まあ何にしても (スコア:0)
つーか、ドコモの白髪社長、ウザイんだよ。
外国にまで日本流を押しつけようとするし。
Re:まあ何にしても (スコア:0)
「特殊」って比較対照はアメリカなのでしょうか?
アメリカと比べて「特殊」っていっても、アメリカが世界の基準と思っているほうが間違っているぞ。
日本方式を世界に普及させれば日本が基準じゃないの。日本人としてはそっちを応援しようよ。
Re:まあ何にしても (スコア:0)
Re:まあ何にしても (スコア:1)
開国してクダサイよぅぅー [google.com]
#ある意味危険なので会社では見ない方がよいです。
Re:まあ何にしても (スコア:0)
800MHz帯の上りと下りが日本だけ逆なんてまさにその例ですね。
その時点では仕方なかったということで結果論ではありますが、
それが米国を含め海外と同じであれば今頃はいろいろ出来たはずです。
Re:まあ何にしても (スコア:0)
この一言がここまで [itmedia.co.jp]発展してしまったとさ(笑)