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日本で「余っている」プルトニウムは主に239Puでしょう。それなら米国でも余っていでしょうし。
その「余っている」プルトニウムには238Puも少量含まれますが、分離が面倒だからそんな生産方法はとらないのでは。
たかが年に1回ぐらいの探査機用だけに原子炉と生産設備を再稼働するのではなくて他にも何か理由があるんじゃないか
私もその点が気になりました。NASAが計画している火星以遠の探査機用RTGで、年1.5kg生産分の238Puニーズが生じるかというと、さすがにそれは過剰な気がします。
ある程度の規模で生産しないとペイしないので、NASA以外にも提供するつもりで生産するとか、そのあたりの理由なんじゃないかと想像していますが、どうなのでしょうね。
イオンエンジンの電力供給源としての利用を考えてるんじゃないのかな?
熱密度が低すぎではないかね?はやぶさの太陽電池の2.6kWの出力を得るためにはおそらく100kgほどのPu238が必要になるだが。
太陽電池は太陽から離れる程出力が落ちるから。深宇宙探査には向かない。出力低下を見越して大き目にしているんだろうしさ。はやぶさのイオンエンジンの消費電力は350W、熱電対でも10kgぐらいあればいいし、発電素子の耐久性が落ちるのを許容できれば、効率は上げられるから。量はもっと減らせる。http://www.nec.co.jp/space/technology/bus/ion_engine.html [nec.co.jp]
350Wってそれ一機分でしょ。4機で1.4kW。5,60kgのPu238が必要。あとこれPu238そのものの重さだけなので、殻とかサブシステム含めるともっと重くなるよ。
年産1.5kgの計画なわけだから、仮に10kgでいいとしても、全然足りない。
>他にも何か理由があるんじゃないか匠の技術の継承とか?そろそろ担当者が定年退職なので若者に技術を継承しておかないとロストテクノロジーになる、とか…
238Pu職人の朝は早い。なぜなら、中性子捕獲が進む前に炉から取り出す必要があるからだ。
「何十年か前なら、こういう炉もいっぱいあったんだけどね。冷戦が終わって、最近は減っていく一方」
調整を終えたAさんは我々との話を切り上げ、マニピュレータで燃料棒をひょいひょいと抜き取った。
「これは駄目。ほら、もう中性子捕獲しちゃってるでしょう」
この仕事は時間との勝負…
(↑確かに、技術が継承されないと大変そうなお仕事です)
U-238に中性子を吸収させると普通に得られるものは Pu-239ですからU-235を出発点に、途中で核分裂させずに、三回中性子を吸収させるでしょうか?他のPuの同位体をできるだけ生成させず、効率よくPu-238を生産するというのは結構難しくて、軍事機密なので残されているドキュメント類も少なくて、本当に技術が失われる心配があるのかも。
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192.168.0.1は、私が使っている IPアドレスですので勝手に使わないでください --- ある通りすがり
日本から買ってほしい (スコア:1)
Re: (スコア:2)
日本で「余っている」プルトニウムは主に239Puでしょう。それなら米国でも余っていでしょうし。
その「余っている」プルトニウムには238Puも少量含まれますが、分離が面倒だからそんな生産方法はとらないのでは。
Re:日本から買ってほしい (スコア:5, 参考になる)
だもんで専用の空冷の黒鉛減速炉やなんかで核兵器級のプルトニウムを作るより高頻度でせっせと燃料集合体を交換しながら生産しなくちゃならないんですね。
冷戦華やかなりし頃に諸々の事情で太陽電池が使えない所謂スパイ衛星なんかの電源に核電池や宇宙用原子炉を米ソは使ってたんですが、主に技術的な進歩で不要になったので238Puの生産を止めちゃったんです。
まああくまで邪推ですが、たかが年に1回ぐらいの探査機用だけに原子炉と生産設備を再稼働するのではなくて他にも何か理由があるんじゃないかと思いますね。
Re:日本から買ってほしい (スコア:2)
私もその点が気になりました。NASAが計画している火星以遠の探査機用RTGで、年1.5kg生産分の238Puニーズが生じるかというと、さすがにそれは過剰な気がします。
ある程度の規模で生産しないとペイしないので、NASA以外にも提供するつもりで生産するとか、そのあたりの理由なんじゃないかと想像していますが、どうなのでしょうね。
Re: (スコア:0)
イオンエンジンの電力供給源としての利用を考えてるんじゃないのかな?
Re: (スコア:0)
熱密度が低すぎではないかね?
はやぶさの太陽電池の2.6kWの出力を得るためにはおそらく100kgほどのPu238が必要になるだが。
Re: (スコア:0)
太陽電池は太陽から離れる程出力が落ちるから。深宇宙探査には向かない。出力低下を見越して大き目にしているんだろうしさ。
はやぶさのイオンエンジンの消費電力は350W、熱電対でも10kgぐらいあればいいし、
発電素子の耐久性が落ちるのを許容できれば、効率は上げられるから。量はもっと減らせる。
http://www.nec.co.jp/space/technology/bus/ion_engine.html [nec.co.jp]
Re: (スコア:0)
350Wってそれ一機分でしょ。
4機で1.4kW。5,60kgのPu238が必要。
あとこれPu238そのものの重さだけなので、殻とかサブシステム含めるともっと重くなるよ。
Re: (スコア:0)
年産1.5kgの計画なわけだから、仮に10kgでいいとしても、全然足りない。
Re: (スコア:0)
>他にも何か理由があるんじゃないか
匠の技術の継承とか?
そろそろ担当者が定年退職なので若者に技術を継承しておかないとロストテクノロジーになる、とか…
Re:日本から買ってほしい (スコア:1)
「年産1.5kg、達成してみせますよ」 (スコア:5, おもしろおかしい)
238Pu職人の朝は早い。なぜなら、中性子捕獲が進む前に炉から取り出す必要があるからだ。
「何十年か前なら、こういう炉もいっぱいあったんだけどね。冷戦が終わって、最近は減っていく一方」
調整を終えたAさんは我々との話を切り上げ、マニピュレータで燃料棒をひょいひょいと抜き取った。
「これは駄目。ほら、もう中性子捕獲しちゃってるでしょう」
この仕事は時間との勝負…
(↑確かに、技術が継承されないと大変そうなお仕事です)
Re: (スコア:0)
U-238に中性子を吸収させると普通に得られるものは Pu-239ですから
U-235を出発点に、途中で核分裂させずに、三回中性子を吸収させるでしょうか?
他のPuの同位体をできるだけ生成させず、効率よくPu-238を生産するというのは
結構難しくて、軍事機密なので残されているドキュメント類も少なくて、
本当に技術が失われる心配があるのかも。