アカウント名:
パスワード:
現代的な製鉄って、石炭に依存しないでも可能なんでしょうか。大昔のように木炭ベースにするのか、石油(重質油)由来のコークスでも使うのか。
COの良いところは、酸化鉄を還元する反応が発熱反応であることでしてね・・・ FeO+CO=Fe+CO2 -3330kcal/kmol
一方、H2での還元は吸熱反応になります FeO+H2=Fe+H2O +6500kcal/kmol (ほんとはFe2O3→Fe3O4→FeO→金属Feの間では吸熱と発熱が入れ替わったりするけど、トータルではCOが発熱、H2が吸熱と見ていいです)
これが意味するところは 適当に炭素での還元を水素に置き換えると、反応場の温度を維持できず、鉄ができませんということですね まあ原子力製鉄ではそこも核熱で賄うからいいよ、ってことだと思うんですけど そうじゃない場合、高炉みたいな単純な構造の装置で大量の鉄を製造したいなら、水素の利用比率には限界があるわけです
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである
米国内の製鉄はどうするの? (スコア:3)
現代的な製鉄って、石炭に依存しないでも可能なんでしょうか。大昔のように木炭ベースにするのか、石油(重質油)由来のコークスでも使うのか。
Re: (スコア:5, 参考になる)
製銑てのは鉄鉱石の中の酸化鉄を還元して銑鉄を取り出す訳で、今は主にコークスと鉄鉱石を高炉に入れて石炭が燃える際に発生する一酸化炭素で行ってる訳だけど、要は還元性のある高温の気体が在れば何でもよくて例えば韓国なんかは質の悪い石炭を別途燃やして一酸化炭素を作りそれで鉄鉱石を還元する還元式製鉄の設備を運用してたりするのな。
還元性のある気体であればなんでも良いと書いたけれど、水素ガスなんかは非常に大きな還元力を持っている訳で、日本は石油ショック前から原子炉で作った水素ガスで行う
Re:米国内の製鉄はどうするの? (スコア:1)
COの良いところは、酸化鉄を還元する反応が発熱反応であることでしてね・・・
FeO+CO=Fe+CO2 -3330kcal/kmol
一方、H2での還元は吸熱反応になります
FeO+H2=Fe+H2O +6500kcal/kmol
(ほんとはFe2O3→Fe3O4→FeO→金属Feの間では吸熱と発熱が入れ替わったりするけど、トータルではCOが発熱、H2が吸熱と見ていいです)
これが意味するところは
適当に炭素での還元を水素に置き換えると、反応場の温度を維持できず、鉄ができませんということですね
まあ原子力製鉄ではそこも核熱で賄うからいいよ、ってことだと思うんですけど
そうじゃない場合、高炉みたいな単純な構造の装置で大量の鉄を製造したいなら、水素の利用比率には限界があるわけです
Re:米国内の製鉄はどうするの? (スコア:1)
この絶妙なと言うか奇跡とも言える鉄の化学反応が在って人類は鉄を基板とした金属利用文明を発達させてきた訳ですが、なのに自然エネルギーで作った水素で製鉄して低炭素とか言う人が居ましてねえ。
待って♥