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> 「子供の人権尊重のほうが精子提供者の匿名性より重要である。子供の基本形成にも結びつくため、実の父親を知る権利がある」
と裁判所判断が出たことがある。ただ精子提供者が判明したのは、本人がテレビの訴えを見て名乗り出たからだが。http://bylines.news.yahoo.co.jp/norikospitznagel/20130702-00026134/ [yahoo.co.jp]
こういう話をきくたびに、人間はハードウェアがそんなに重要なのか疑問に思う。人格を形成しているのはソフトウェアじゃないのか。
人間のソフトウェアとハードウェアの区別は、かなり曖昧なのではないですかね。精神は脳に存在するとはいえ、脳のみによってコントロールされるものではないでしょう。また人格形成において、先天的な身体的要素が与える影響も無視できないように思います。人格のベースとなる、脳に張り巡らされる神経網だって、その形成に遺伝的要素が関与する訳ですし。
ハードウェアとソフトウェア、という言い方をしたら、そりゃ人間はハードウェア構成がソフトウェアにも影響を与えているのは当たり前レベルでしょう。でも問題はそこではなく、ハードウェア構成の由来を知る事がどの程度の意味を持つか、という点であって。ハードウェアに問題があろうと形成過程に何があろうと最終的に動いているソフトウェアに価値があるのなら由来なんてどうでもいいだろ、という極論だってできちゃいますから。
人の意識なんてPCに例えたらハードウェアの上のOSの上のプログラマブルなゲームの中で動いているプログラマブル仮想人格、みたいな立場で。ハードウェアの差で入手できるプログラムチップに差は出るだろうし、その違いで最終人格に偏りは出るだろうけど、そんなの数多ある構成要素の一つでしかない。ハードウェアと不可分かどうかが要点なのではなく、その「構成要素の一つ」にどれだけの価値を求めるかという個々人の価値観の問題だ。
#血の繋がりを重視する、という価値観自体は日本を始め色んな場所に存在するよね。科学的意義とは関係なく。
確かに遺伝的要素の話と、ハードウェア(肉体)対ソフトウェア(精神・人格)の話をごっちゃにしてしまっていましたね(汗)
ルーツを知ることに何の意味があるか?については、あまりに個々人の価値観によりすぎているので何とも言えないですが、でもやはり大抵の場合は気になるものではないでしょうか。来し方行く末を考えない人はいませんし、どんな原因があって、自分という結果があるのか、今現在のそこそこ普遍的な価値観の中では、意味がないと言い切る境地まで到達するには、相当に思考の紆余曲折が必要だと思います。ツリーの元の書き込みには「子供の基本形成にも結びつくため」とありますが、これはその通りで、思考の紆余曲折を経ていない子供のうちは気にしてしまうし、自己評価をはじめとする自意識の形成に大きな影響を与えると思います。人工授精の結果生まれたと分かることが、どのような影響を与えるかはともかくとして。子供の基本形性に結びつかないようにするとしたら、紆余曲折を経ずに「意味がない」と言い切れるようにするための、(今普遍的になっているものとは違う)価値観の刷り込みが必要なのではないでしょうか(そのような価値観が普遍的たるべきという意見も無論あっておかしくないと思います)。
あと、半端に話を戻すようで恐縮ですが、遺伝的なものは、人格を構成するうえで数多ある構成要素の一つ、としてしまうにはあまりに影響が大きいように思います。いやもちろん、性格が遺伝するという単純な話ではありません。意識なんて人間を構成する多数のレイヤーの表層でしかないと思いますし(これはdigohさんがおっしゃってることとほぼ同じですが、微妙に違う点もあるかも)。
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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell
ドイツの例 (スコア:1)
> 「子供の人権尊重のほうが精子提供者の匿名性より重要である。子供の基本形成にも結びつくため、実の父親を知る権利がある」
と裁判所判断が出たことがある。ただ精子提供者が判明したのは、本人がテレビの訴えを見て名乗り出たからだが。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/norikospitznagel/20130702-00026134/ [yahoo.co.jp]
Re: (スコア:1)
こういう話をきくたびに、人間はハードウェアがそんなに重要なのか疑問に思う。人格を形成しているのはソフトウェアじゃないのか。
Re:ドイツの例 (スコア:1)
人間のソフトウェアとハードウェアの区別は、かなり曖昧なのではないですかね。精神は脳に存在するとはいえ、脳のみによってコントロールされるものではないでしょう。
また人格形成において、先天的な身体的要素が与える影響も無視できないように思います。人格のベースとなる、脳に張り巡らされる神経網だって、その形成に遺伝的要素が関与する訳ですし。
Re:ドイツの例 (スコア:1)
ハードウェアとソフトウェア、という言い方をしたら、そりゃ人間はハードウェア構成がソフトウェアにも影響を与えているのは当たり前レベルでしょう。
でも問題はそこではなく、ハードウェア構成の由来を知る事がどの程度の意味を持つか、という点であって。
ハードウェアに問題があろうと形成過程に何があろうと最終的に動いているソフトウェアに価値があるのなら由来なんてどうでもいいだろ、という極論だってできちゃいますから。
人の意識なんてPCに例えたらハードウェアの上のOSの上のプログラマブルなゲームの中で動いているプログラマブル仮想人格、みたいな立場で。
ハードウェアの差で入手できるプログラムチップに差は出るだろうし、その違いで最終人格に偏りは出るだろうけど、そんなの数多ある構成要素の一つでしかない。
ハードウェアと不可分かどうかが要点なのではなく、その「構成要素の一つ」にどれだけの価値を求めるかという個々人の価値観の問題だ。
#血の繋がりを重視する、という価値観自体は日本を始め色んな場所に存在するよね。科学的意義とは関係なく。
Re:ドイツの例 (スコア:1)
確かに遺伝的要素の話と、ハードウェア(肉体)対ソフトウェア(精神・人格)の話をごっちゃにしてしまっていましたね(汗)
ルーツを知ることに何の意味があるか?については、あまりに個々人の価値観によりすぎているので何とも言えないですが、でもやはり大抵の場合は気になるものではないでしょうか。来し方行く末を考えない人はいませんし、どんな原因があって、自分という結果があるのか、今現在のそこそこ普遍的な価値観の中では、意味がないと言い切る境地まで到達するには、相当に思考の紆余曲折が必要だと思います。
ツリーの元の書き込みには「子供の基本形成にも結びつくため」とありますが、これはその通りで、思考の紆余曲折を経ていない子供のうちは気にしてしまうし、自己評価をはじめとする自意識の形成に大きな影響を与えると思います。人工授精の結果生まれたと分かることが、どのような影響を与えるかはともかくとして。
子供の基本形性に結びつかないようにするとしたら、紆余曲折を経ずに「意味がない」と言い切れるようにするための、(今普遍的になっているものとは違う)価値観の刷り込みが必要なのではないでしょうか(そのような価値観が普遍的たるべきという意見も無論あっておかしくないと思います)。
あと、半端に話を戻すようで恐縮ですが、遺伝的なものは、人格を構成するうえで数多ある構成要素の一つ、としてしまうにはあまりに影響が大きいように思います。いやもちろん、性格が遺伝するという単純な話ではありません。意識なんて人間を構成する多数のレイヤーの表層でしかないと思いますし(これはdigohさんがおっしゃってることとほぼ同じですが、微妙に違う点もあるかも)。