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ハッカーとクラッカーの違い。大してないと思います -- あるアレゲ
分散か集中か (スコア:3, 興味深い)
固定電話の交換機は分散して配置されているので、どこかで
不具合が出てもそれが全体には波及しずらいと。
IP電話の場合、集中配置されるので、ちょっとしたトラブル
が致命的な影響を与えます。
今回は網輻輳が原因のようなので、網の入り口で、電話
サービス用パケットのポリシングをやらないと根本的には
解決しない問題かな、と個人的には思うわけですが。
この手のトラブル、各社ともに必ず1度は経験している気がしますね。
Re:分散か集中か (スコア:2, 興味深い)
こういうふうに切り捨ててしまえば簡単ですが、問題は別のところにあると思いますよ。
そもそも、固定電話も集中しようと思えば集中できるけど、それをしていないで、わざわざ市内交換・市外交換とかに分けて堅固な網を構築しているわけで。
IP電話でも一台の交換機ですべての交換が出来るわけもないので、ある程度の分散構成がとられているはずです。決定的に違うのは、固定電話に比較して収容しているユーザの数が多く、経済性重視になっている点だと思います。
特に、今回の場合は多少金をかけて交換機を増設すれば対処できる問題だと思います。
今は、固定電話の時代と違って「通信の安全」と「安全に対するコスト」に対する考え方が変わってきたように思います。IP電話は少しくらい落ちてもよいという考え方が、どこかにあるのではないでしょうか?
個人的には、しばらく同じようなことが起こり続けるかなと思っています。
Re:分散か集中か (スコア:4, 興味深い)
>そもそも、固定電話も集中しようと思えば集中できるけど、それをしていないで、わざわざ市内交換・市外交換とかに分けて堅固な網を構築しているわけで。
これについてはダウトです。
昔は今に比べて伝送路コストが大変高くついたため、階梯を分けて構築せざる得なかった名残です。
別に無駄にコストを掛けたかったわけではありません。
アメリカでは加入者交換機のことをClass5 Exchangeと言い、中継交換機のことをClass4 Exchange
といったりします。それは当初5階梯で構築していたためです。
また、最近ではNTTの地域会社/長距離会社分離も影響しているでしょう。
なお、IP電話サービスでも実は市内(加入者)交換機相当、市外(中継)交換機相当の機能は分けて構築
するのが一般的です。加入者データと中継用データは分けて管理したい、という欲求があるためです。
今の交換機は加入者データも中継用データも1台で扱えますが、めんどくさいからです。
フルルートのルーティングを食ってるルータにT1カードを今時入れないのと同じ話。
もっとも、大手キャリアに関しては山ほど中継交換機を持っているので、加入者交換機のみSoftswitch
にして、中継呼はMG(Media Gateway)経由で通常の交換機に呼を投げて終わりのキャリアもあるで
しょうが。
ま、いろいろ書きましたが、3連休明け程度のトラフィックで呼量の規制した(もしくはSoftswitchが
逝きそうだったので慌てて規制した)かどうか部外者には知る立場にはありませんが恥ずかしい話です。
別スレッドでMG周りが輻輳したからでは?とか、いろいろ表を参照してご説明くださってる方がいらっ
しゃるようですが、電話ぐらい繋がって当たり前なのでやっぱり恥ずかしいことに変わりは無いのです
ね。
災害やイベントのトラフィックでないのに規制を掛けるのは、極めてレアケースであり対策が必要で
しょう。
元コメントの方も仰っている通り
>
今は、固定電話の時代と違って「通信の安全」と「安全に対するコスト」に対する考え方が変わってきたように思います。IP電話は少しくらい落ちてもよいという考え方が、どこかにあるのではないでしょうか?
全く同感です。
どこかどころか、すくなくとも現状見ているとかなり落ちてもしょうがないよね、と関係者の方々は
思われているようですが。
固定電話相当のクオリティと言いつつ停電時対応が全く無いことについて充分なご理解を得られている
とは思えません。マンションタイプのVDSL方式に至ってはユーザ側では対策の施しようもありませんね。
そのうち揺り戻しがありそうな気もしますが、さてどうなることやら。
#他人事なので好き放題言っているAC
Re:分散か集中か (スコア:1)
> とは思えません。マンションタイプのVDSL方式に至ってはユーザ側では対策の施しようもありませんね。
現状 VoIP 製品は停電時は PSTN へとかなっているわけで、理解してもらったら
というのがバレてしまいます。
PSTN を残さないで可能な停電対応は
にちがいないけど、これはこれで大きな声では言えない気がする。
Re:分散か集中か (スコア:1)
おそらく、加入者線とIP電話の通話を変換するメディアゲートウェイが輻輳したので、SIPで呼制限をかけたのでしょう。
Re:分散か集中か (スコア:5, 興味深い)
SIPで呼制限と一言で言っても簡単ではありません。
どこまでで交換機の機能と定めるかによって違ってくるのですが、よく
その図を参照くだされば分かるとおり、SIPサーバを介しなければ電話は
掛かりません。
正直言って、MGが輻輳になっても直接は困らないんですよ。新規の呼は
通りませんが、別にそのために規制を掛ける必要は無いんです。
(運用上、そのタイミングでやるキャリアがあるのかもしれないが、ここ
ではそんな話はしない)
怖いのはその先で、MGに新規呼が通らなくなると、顧客は何度も電話を
掛け直そうとします。それは結果として、SIPメッセージのDoSアタック
となりSIPサーバに押し寄せることに繋がります。
昔、ワンギリのやり過ぎで、大阪の回線交換機が逝ってしまった事件があり
ましたが、こうした信号処理はサーバにとってはかなりの負荷となります。
(余談ですが、その信号はたかが64kbpsくらいのトラフィック数本分と思わ
れます。それくらいのデータ量でもやりようによっては一般的に屈強と思わ
れている回線交換網であっても麻痺させる事態に陥ります....)
特に通常SIPはUDPメッセージですので、簡単にDoSアタック状態になります
ね。そこで、通常思いつくのはSIPサーバからVoIPアダプタに対して、
メッセージの送出規制を掛けるような処理を行うわけですが、これが想定
通り行く保証はないのです。
なぜなら、(特に一般的なひかり電話以外の)IP電話サービスでは、端末が
様々あるため都合よく規制が掛かるわけではないのです。もちろん、ITSP
側はできるだけユーザに端末を強制レンタルするなどして、想定外の端末
の混入を防ぐユーザ迷惑な規制を掛けていますけれどね。
もし、DoSアタックの度が過ぎると、SIPサーバのリスタート処理が掛かり
ます。こうなると、実はもっと困ることが起きます。
今度は、SIPサーバの再立ち上がりのタイミングで、網内のVoIP端末から
怒涛のREGISTERメッセージが飛んできます。サーバの作りこみが悪いと
永遠に再起動を繰り返します。
そうした背景を踏まえて、解決策としては、親コメントにも書いたとおり、
網のエッジの部分でインテリジェントなメッセージのポリシングが出来る
ような方向に進まざる得ないのかな、という話になるわけです。
さて、ひかり電話の場合は端末を共通にしているので、ある程度はSIP
サーバの規制メッセージが(来ていれば)おとなしくしていたのでしょうが、
さて、実情はどうだったのですかね。
Re:分散か集中か (スコア:0)
ただ、MGの回線数不足は大いにありえます。