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実際宇宙開発の技術はミサイル兵器などへの応用に直結するわけで、そういう意味では占領軍の心配も杞憂ではなかったわけですね。占領軍にも予想外だったのはその制限下でロケットを打ち上げる技術まで開発してしまったことでしょうか。
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私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike
いつものことながら (スコア:4, すばらしい洞察)
確か今使っているものも、相乗り多機能衛星にして予算通したような話でしたし、
その先代からこの手の話があったような。
無くなると明らかに社会的に不具合が出るものなのに、利権が絡まないといつまでも
こんな話の繰り返しなのでしょうか。うーん。
逆に考えると気象衛星に関連する研究者には大御所、年寄り含めて利権と政治が好きな
方が少ないのでしょうね。それ自体、理想的な研究者社会ですが、短所もあるのですね。
Re: (スコア:1)
その所要額は気象庁単独の普段の予算規模からするととんでもなく多いわけです。
これを必要な年に律儀に気象庁本予算に組み込んでたら
年度毎にすごく大きな波がある変な予算になってしまうわけで。
一方原則は単年度会計だから普段から積み立てて置くのは無理だし、
こうやって頭の体操的な手段で八方に配慮できるうえに必要な予算は確保される、
というのはそれなりに筋の通った解決法だと思いますよ、
技術的側面からしか物事を見れない人以外にとっては。
そもそも利権や政治的側面がまったく存在しない技術ってどうよとは思うんですよ。
それって人類や社会のいかなる分野に対しても何の利益もありません、てのとほぼ同義だし。
単年度会計の原則 (スコア:2, すばらしい洞察)
普通、一度承認降りたプロジェクトを途中放棄することはあまりないでしょう。消費済みリソースが無駄になってしまうわけですから、よほど先が見えないとか継続するほど悪化するといった話でもなければ。
ならば最初から完遂までの年次を考慮し毎年予算枠が確保されるようにしておくか、「すごく大きな波があって当然」とするのがむしろ自然なんじゃありませんかね。
予断ながら本予算枠の方で気象衛星を蹴って継続が決まったGXロケットの方はそれこそ先が見えないプロジェクトで、当初計画の4倍以上の額を突っ込んでなお結果が出ていません。
新技術の研究を含むプロジェクトですので一概に費用対効果だけでは判断できないものの、用途だけ考えればH-II系の増発によるコスト引き下げ、あるいは枯れた系であるM-Vの復活の方がまだしも目があるように思えます。
その辺も含めて、宇宙開発関係の予算組みは妙な所が多いんですよ。
Re:単年度会計の原則 (スコア:5, 興味深い)
単年度主義ではなかった。
占領軍が、日本が軍備を拡張できないように、
単年度主義を憲法に書き込ませた。
そういう代物ですから、複数年かかる気合の
入ったことなど、連合軍に害をなすから禁止
されている訳です。今も。
もっとも、運用上は骨抜きになっているわけ
ですけれど。でないと、ダムだとか作れない
ですよね。
------ nori2
Re:単年度会計の原則 (スコア:2)
# 「甲Ⅲ型警備艦建造費」とか「潜水艦建造費」とかの理由ぐらいしか,Google先生はダイジェスト表示してくれませんが。
ガチガチの内部統制と業務効率 (スコア:0)
とりあえずセキュアにするためその手順での操作を禁止するというのはセキュリティ対策として
そんなに間違ってはいないかと。
でもその運用できないと効率悪くて俺の業務に支障がぁっ、とか
対策したベンダーだけどさ、あいつら自社じゃそれ守ってないよね。あいつら競合でもあるウチの競争力削ぐためにそんな対策推奨したんじゃねーの?とか邪推したくなるとかは、気持ちとしては全くわからないわけではないですが。
Re: (スコア:0)
実際宇宙開発の技術はミサイル兵器などへの応用に直結するわけで、そういう意味では占領軍の心配も杞憂ではなかったわけですね。
占領軍にも予想外だったのはその制限下でロケットを打ち上げる技術まで開発してしまったことでしょうか。
Re:単年度会計の原則 (スコア:1)
今までの欠点が長所、長所が欠点に入れ替わるだけなので導入の手間は山のようにかかれども皆が幸せになるかというと……
複数年度にわたって事業も予算規模も確定され実際支出されてきた、たとえば道路が(すべてが無駄だとは思いませんが)どうであったか。
まして歳出は複数年度に出来ても歳入は1年ごとにしか取れないから歳出歳入を相互に繋ぐ作業は1年ごとにやらなきゃいけない。
そして、宇宙開発にまともに費用対効果を持ち込んでしまうと、世界中の衛星は年に1度エネルギアでまとめて打ち上げろ、
ISSもソユーズもプロジェクト・コンステレーションもあらゆる新ロケットもふざけんな止めちまえ、になってしまいます。
それでも予算が投じられるのは「いつか宇宙開発が必要になる時のための基盤維持」という(正しいかは定かでない)理由でしかありません。
それは日本以外でも同じですし、そういう理屈付けが出来るからM-Vみたいな合理性が全く無いロケットが出来た挙句7基も上がったわけで。
気象衛星にしても、それを打ち上げて運用するまでの、ロケットを開発し射場を整備し衛星技術を開発し
……といったコストを全く勘定していないからこそ、他の観測手段と比較になって選択されているにすぎないのだ、という点があります。
Re: (スコア:0)
Re:単年度会計の原則 (スコア:1)
経営学的には、そういった使ってしまった分は「サンクコスト」といいい、
それに拘泥してはならない(のに、人は魂を引かれてしまう)とされています。
もちろん、これまでに投入した分があるために現在以降の費用が少なくて済む
わけですが、それと比べてさらに効率の良い方法があるのなら、躊躇無くそちらを選ぶ
べきです。
つまり、毎年毎年「今から~の目的を実現するのに最適な方法は」とゼロベースで検討
しなくちゃならないってこってす。