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ありがとうございました。いただいたパッチをほぼそのまま取り込ませていただきました。
# こうして見ると、原文の意味を取り違えてしまっているところがけっこう目立ちますなぁ。まだまだ修行が足りぬ……
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常
[patch] (スコア:1)
ていただければ幸いです。
「カネで愛は買えない」のセクションにもいくつか気になる部分がありますが、
それはまた後ほど書きます。
--- ch04.xml.orig 2009-03-13 13:41:53.000000000 +0900
+++ ch04.xml 2009-03-13 17:24:30.000000000 +0900
@@ -1230,11 +1230,11 @@
メーリングリストでの議論や既に有効になっている合意をベースにしていることを明示するようにしましょう。
実際に記録するときは、
[patch] ch00 (スコア:1)
直訳になる方向で直していますので、訳がこなれていない部分が多々あると思
いますが、ご了承ください。
--- ch00.xml.orig 2009-03-13 13:41:53.000000000 +0900
+++ ch00.xml 2009-03-18 02:38:59.000000000 +0900
@@ -24,16 +24,14 @@
以前のように怪しげな目を向けられることはなくなりました。
「あぁ、オープンソースね。Linux みたいなものでしょ?」
とみんなすぐにわかってくれます。「そうそう! そうなんだ」。
- 別に完璧に理解してもらえなくたってかまわないんです。
+ もはや完全な辺境でなくなったのは嬉しいことです。
ちょっと前までは、次にくる質問は決まっていました。
「それで、どうやってお金を稼いでいるの?」
- この質問にきちんと答えるために、
- オープンソースの世界がどのように成り立っているのかを一度まとめてみることにしました。
- オープンソース界の住人たちがいちばん大事にしているのは、
- そのソフトウェアがそこに存在すること。
- ソフトウェアを販売してお金を儲ける必要はなく、
- そのソフトウェアの保守が続けられていること、
- 日常の作業用の道具として使えることが重要なのです。
+ 答えとして、私はオープンソースの経済学について手短に述べたでしょう。
+ すなわち、あるソフトウェアが存在することで利益を得る組織があるのですが、
+ その組織はそのソフトウェアを販売する必要はなく、
+ ただそのソフトウェアが利用可能であり保守されているということを確かめたいのです、
+ 商品ではなく道具として。
</para>
<!--
@@ -62,7 +60,7 @@
開発者以外でも多くの人が理解しています -
あるいは少なくとも驚かないようになってきています。
最近は、質問の内容がこんなふうに変わってきました。
- "<emphasis>オープンソースの仕事って、どんなことをしているんですか?</emphasis>"
+ "<emphasis>オープンソースって、どのように動いているんですか?</emphasis>"
</para>
<!--
@@ -91,14 +89,14 @@
考えれば考えるほど、その話題が複雑なものであるように思えてきたのです。
フリーソフトウェアのプロジェクトを運営するというのは
普通の商売とはちょっと違います (たとえば、
- 会ったこともないボランティアのグループを相手にして
- 自社の製品についての交渉を毎日のように行うなんてことは
+ 自社製品の性質を決めるために会ったこともないボランティアのグループと
+ 毎日のように話し合いを行わなければならないなんてことは
普通はありませんよね?)。
また、ごく一般的な非営利組織を運営したり
政府を運営したりというのとも少々異なります。
- まぁそれぞれ似ている点もあるのですが、これまでの経験から言うと
+ まぁそれぞれ似ている点もあるのですが、徐々に分かってきたのは、
フリーソフトウェアは <foreignphrase>sui
- generis</foreignphrase> (独特) です。
+ generis</foreignphrase> (独特) だということです。
比較対象となるものはいくらでもありますが、
その中のどれとも違うのです。
実際のところ、フリーソフトウェアプロジェクトを「運営することができる」
@@ -107,10 +105,10 @@
ことはできます。また、さまざまな人たちがそのプロジェクトに影響を与えることができます。
中には強烈に影響を及ぼす人もいるでしょう。
しかし、そのプロジェクト自体は特定の個人の所有物とすることはできません。
- そのプロジェクトに興味を持つ人がどこかに一人でもいる限り、
+ そのプロジェクトの継続に興味を持つ人がどこかに一人でもいる限り、
一方的にそのプロジェクトを終了することもできません。
誰もが限りない力を持っています。と同時に、誰もが無力だと言う一面もあります。
- 興味深い話です。
+ 奇妙な推進力がもたらされているのです。
</para>
<!--
@@ -129,15 +127,16 @@
-->
<para>
といったわけで、私は本書を執筆することになったのです。
- フリーソフトウェアプロジェクトは、独特の文化で発展してきました。
- 「誰もがそのソフトウェアを好きなように使えるようにすべきである」
- 「そして、みんなが好き勝手するのではなく、協力して作業を進めていくんだ」
- という文化です。
+ フリーソフトウェアプロジェクトは独特の文化を発展させてきました。
+ ソフトウェアに思い通りの仕事をさせる自由が主要な信条となる気風です。
+ それでなおその自由の結果、個々人がばらばらにコードとともに我が道を行くのではなく、
+ 熱狂的な共同作業が行われているのです。
実際、協調性というのはフリーソフトウェア界で最も評価されるスキルのひとつです。
プロジェクトを運営していくということは、
- 多くの人たちとの関係を円滑に進めていくということでもあります。
- 単に誰かと誰かを組み合わせて作業をさせるというだけでなく、
- そこから生まれた新しい何かがそのソフトウェアに何らかの利益をもたらしてくれるでしょう。
+ ある種の肥大化した共同作業に従事するということです。
+ そこでは他人と作業をする能力だけではなく、
+ 共同作業をすすめるための新たな手法を創り出す能力により、
+ ソフトウェアに具体的な利益をもたらすことができるのです。
本書では、このようにプロジェクトをうまく進めていくための秘訣を説明します。
決して完璧なものではありませんが、初めの一歩としては十分だと思います。
</para>
@@ -154,12 +153,12 @@
system going.</para>
-->
<para>
- 最終的な目標は、すばらしいフリーソフトウェアを作ることです。
+ よいフリーソフトウェアを作ることは本質的に価値のある目標です。
その方法を模索している読者の皆さんが、本書で何かのヒントを得てくだされば幸いです。
- またそれだけでなく、実際にオープンソース開発者たちのチームに参加して
- 一緒に作業を進めていただけるようになることも望んでいます。
- 志の高いメンバーとともに作業を進め、
- ユーザーと直接対話するのは非常に楽しいことです。
+ またそれだけでなく、
+ 動機を持ったオープンソース開発者たちのチームと一緒に作業をしたり、
+ オープンソースが奨励する驚くほど直接的な方法でユーザーと関わりあうこと
+ によって得られるすばらしい喜びをいくらかでも伝えられたらとも思っています。
うまく動いているフリーソフトウェアプロジェクトでの作業はほんとうに
<emphasis>楽しい</emphasis> ものです。
そして結局のところ、その楽しさがあるからこそプロジェクトがうまく進むのです。
@@ -212,8 +211,9 @@
過去にフリーソフトウェアプロジェクトに参加した経験がある人にとっては、
本書の内容の中に「そんなの当たり前じゃん」と思われる箇所がいくつも見つかることでしょう。
そんな場合は、その箇所は読み飛ばしてもかまいません。
+ そのように読者の経験に大きな差があるので、
各セクションのタイトルはできるだけわかりやすいものにすることを心がけています。
- また、読み飛ばしてもかまわない箇所についてはそれを明記しています。
+ また、既によく知っている場合に読み飛ばしてもかまわない箇所についてはそれを明記しています。
</para>
</sect1>
@@ -248,7 +248,7 @@
もともとこのプロジェクトは、私の雇用主である CollabNet
(<ulink url="http://www.collab.net/"/>) が 2000 年のはじめに開始したものでした。
CollabNet は当初からこのプロジェクトを真に協力的なものとし、
- さまざまな人たちが参加しやすくするように努めてきました。
+ さまざまな人たちが参加しやすくするための方法を理解していました。
そのおかげで、開始当初から多くのボランティア開発者の協力を得られるようになり、
現在では 50 人以上の開発者がプロジェクトにかかわるようになっています。
その中で、CollabNet の社員はほんの数人でしかありません。
@@ -277,7 +277,7 @@
本書では、当初想定していたよりもかなり多くの材料を Subversion
プロジェクトから得ました。そうなった原因のひとつは、そのほうが好都合だったからです。
何か特定の問題についての例が必要になったとき、
- 私の頭の中に最初に浮かんでくるのはいつも Subversion プロジェクトだったのです。
+ たいていの場合 Subversion プロジェクトでの例を頭のてっぺんからまっすぐに取り出すことができたのです。
ただ、それだけではありません。いいかげんな情報を書かないためにという一面もあります。
これまでに私はいろいろなフリーソフトウェアプロジェクトに参加してきました。
深く立ち入ったものもあればほんのちょっとかかわっただけというものもあります。
@@ -346,8 +346,8 @@
-->
<listitem><para>OpenOffice.org、Sleepycat の Berkeley Database、
そして MySQL Database。これらのプロジェクトに対しては
- 個人的に参加していたわけではなくオブザーバ的な立場でした。
- 時には彼らとさまざまな交渉を行うこともありました。
+ 親密に関わっているわけではないのですが、よく観察しています。
+ そして時にはプロジェクトの参加者と会話をすることもあります。
</para>
</listitem>
<!--
@@ -372,8 +372,8 @@
-->
<para>
もちろんこれがすべてというわけではありません。
- 他のオープンソースプログラマーと同様に、
- いろんなプロジェクトにちょこっとだけ顔を出していたりもします。
+ 他のオープンソースプログラマーと同様、単に大まかな状況を把握するという目的で
+ いろんなプロジェクトの動きをゆるやかに追いかけたりもしています。
それらのプロジェクトの名前をすべてここで挙げることはできませんが、
必要に応じて本文中で名前を出すようにします。
</para>
@@ -395,7 +395,7 @@
<para>
本書を書き上げるには、当初の予定の4倍くらいの時間がかかってしまいました。
その間の苦しさといったら、まるで朝から晩まで
- 首からグランドピアノをぶらさげているかのようなものでした。
+ 頭の上にグランドピアノがつるされているかのようなものでした。
多くの皆さんの助けがなければ、
本書を書き上げる前に頭がおかしくなってしまっていたことでしょう。
</para>
@@ -432,11 +432,13 @@
<para>
Brian Fitzpatrick は私が書いた内容を逐一レビューしてくれました。
おかげで本書の内容がよりよいものとなっただけでなく、
- いつどこにいても目の前にコンピュータさえあれば執筆作業が進められるようになりました。
+ どこかコンピューターのないところへ行ってしまいたいと思ったときでも、
+ 私を執筆作業にとどまらせてくれました。
Ben Collins-Sussman と Mike Pilato も執筆の進み具合を気にかけてくれ、
- いつでも喜んで相談に乗ってくれました。
+ その週に書き終えようと思っていたあらゆるトピックに関して、
+ いつでも喜んで、ときには長々と、相談に乗ってくれました。
彼らはまた、私の執筆ペースが落ちたときに声をかけてくれたり、
- 時には厳しく追い立ててくれたりしました。ありがとう。助かったよ。
+ 必要なときには優しく小言を言ってくれたりしました。ありがとう。助かったよ。
</para>
<!--
@@ -452,6 +454,7 @@
-->
<para>
私が本書を執筆しているのと同じころ、Biella Coleman は自分の学位論文を作成していました。
+ 毎日すわって執筆するということがどういうことかを彼女は知っています。
彼女は自分の論文を書きつつ、私にいろいろな興味深い例を教えてくれました。
またいい相談相手となってくれました。彼女はまた、
人類学者としての視点からフリーソフトウェア運動に関する意見を述べてくれました。
@@ -468,9 +471,9 @@
least one occasion) technical support. Thanks, Micah!</para>
-->
<para>
- Micah Anderson は、彼自身が自著の執筆中という苦しい時期であるにもかかわらず、
- それを一切表に出さず、普段どおり私に接してくれました。
- また、技術的なサポートもしてくれました。
+ Micah Anderson はどういうわけか彼自身の執筆にあまり圧迫感を感じているように見えなくて、
+ そのことが病的で妬みを生むようなやり方で影響を与えてくれたのだけど、
+ でも彼はいつでも友好的で、会話をしてくれて、(少なくとも一度は)技術的なサポートもしてくれました。
ありがとう、Micah!
</para>
@@ -481,8 +484,8 @@
-->
<para>
Jon Trowbridge と Sander Striker は、私を勇気付けてくれるだけでなく具体的な助言もくれました
- —幅広いフリーソフトウェア製品を使用している彼らの経験から得られたその内容は、
- かけがえのないものでした。
+ —フリーソフトウェアにおける彼らの幅広い経験は、
+ かけがえのない資料を提供してくれました。
</para>
<!--
@@ -499,7 +502,7 @@
プログラミングコミュニティーにおいてどれだけ重要であるのかということを私に教えてくれました。
Brian Behlendorf にも感謝します。彼のおかげで、
公の場で議論をすることの重要性を知ることができました。
- 本書全体を通して、この原則は守られていることと思います。
+ この原則が本書全体に反映されていることを望みます。
</para>
<!--
@@ -513,7 +516,8 @@
<para>
フリーソフトウェアとその政治的な問題についていろいろ語ってくれた
Benjamin "Mako" Hill と Seth Schoen、忙しい中スケジュールを調整してインタビューに応じてくれた
- Zack Urlocker と Louis Suarez-Potts、スラッシュドットへのタレコミを引用することを許可してくれた
+ Zack Urlocker と Louis Suarez-Potts、
+ Slashcode メーリングリストへの投稿を引用することを許可してくれた
Shane、そしてさまざまなホスティングサイトの比較を行ってくれた Haggen、
みなさんに感謝します。
</para>
@@ -525,8 +529,10 @@
home and work on "The Book."</para>
-->
<para>
- Alla Dekhtyar、Polina そして Sonya。みなさんのたゆまぬ献身的な努力に感謝します。
- みなさんがいなければ、定時で帰宅して自宅で「本」の執筆に携わることなどできなかったでしょう。
+ Alla Dekhtyar、Polina そして Sonya。みなさんのたゆまぬ励ましに感謝します。
+ 私はもう、帰宅して「本」を執筆するために
+ みんなとの夜を早々と打ちきる(あるいはむしろ、打ちきろうとして失敗する)必要はないんだ。
+ とっても嬉しいよ。
</para>
<!--
@@ -537,11 +543,10 @@
book.</para>
-->
<para>
- Jack Repenning の友情と助言に感謝します。彼は、
- 私が安直な分析によって誤った結論を導き出そうとしていたときに厳しくそれを指摘してくれました。
- 「ちょっとしんどいけれど、もう一度分析しなおしてみようよ。きっと違う結論になるから」と。
+ Jack Repenning の友情と助言、
+ そして困難だけど正しい分析が可能なときの安直で間違った分析に対する頑なな拒絶に感謝します。
彼はソフトウェア開発だけでなくソフトウェア産業に関しても長い経験の持ち主です。
- 彼の経験が本書にも反映されています。
+ 彼の経験が本書に反映されていることを願います。
</para>
<!--
@@ -605,7 +610,7 @@
<para>
Noel Taylor には感謝してもしきれません。
本書の内容について私が散々グチっていたのを聞いて
- 「こいつは何でそんな本を書いているんだろう?別の本を書けばいいのに」
+ 「前回の執筆のとき散々グチをこぼしておいて、なんでこいつはまた別の本を書こうとしてるんだ?」
と思っていたことでしょう。彼の友情と Golosá
のリーダーシップのおかげで、
忙しくてたまらないときでも音楽と友情だけは忘れずにいることができました。
@@ -630,9 +635,10 @@
Yoav Shapira と Andrew Stellman、Davanum Srinivas、そして Ben Hyde
の4人に本書の内容をレビューしていただきました。
彼らの助言があったことで、本書はよりよいものとなりました。
- ただ、時間の制約があったのですべての助言を受け入れることができませんでした。
- まだまだ改善の余地はあるはずです。
- もしどこかに間違いが残っているとすれば、それは完全に私の責任です。
+ もし彼らのすばらしい助言をすべて取り入れることができていれば、
+ この本はもっとよいものになっていたでしょう。
+ 時間の制約のためいくつかピックアップして取り入れざるを得なかったというのが現実ですが、
+ それでも改善は目をみはるものになりました。
</para>
<!--
@@ -678,7 +684,7 @@
-->
<para>
本書で表明した考えや意見は、あくまで私の個人的なものです。
- CollabNet や Subversion プロジェクトの一員としての意見を反映しているとは限りません。
+ CollabNet や Subversion プロジェクトの見解を代表しているとは限りません。
</para>
</sect1>
Re:[patch] ch00 (スコア:1)
ありがとうございました。いただいたパッチをほぼそのまま取り込ませていただきました。
# こうして見ると、原文の意味を取り違えてしまっているところがけっこう目立ちますなぁ。まだまだ修行が足りぬ……
TAKAGI Masahiro a.k.a. m-takagi