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>「(電子データではなく)写真なら150年以上保存できることは歴史が証明している」
デジタルで撮影したものを印刷するのは駄目なの?
>「デジタルは万能に見えても、数十年後に画像を再現できる保証はない」
絶滅を危惧する記事なのに、フィルムだと数十年後に画像を再現できる保証があるの?
てか、複数(世代、メディア)バックアップではいけないのだろうか?
19世紀中盤から大量に使われた酸性紙は20世紀中盤に紙が崩れる問題が発覚し大問題となりました。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%85%B8%E6%80%A7%E7%B4%99 [wikipedia.org]
20世紀中盤からマイクロフィルムや写真フィルムの基材として主流で使われたTACベースのフィルムは加水分解によるビネガーシンドロームにより急速劣化することが判明し大問題となっています。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E5%85%A8%E3%83%95%E3%82%A3%E3%8... [wikipedia.org]金のない市町村レベルの図書館や資料館はフィルムを通気の良い段ボールに入れるが温湿度管理はせずそのまま放置、予算があるところはPETベースのマイクロフィルムへコピー、潤沢な予算がある県立美術館や東京国立近代美術館クラスは元フィルムは通気性の良い冷暗所で保存しつつスキャナでデジタル化もしている。ということを市立図書館の方から聞いたことがあります。ビネガーシンドローム初期ではフィルムから酢酸臭がし、進行するとフィルムがカールし、最後には溶けて復元不可能になるそうな。
私は温度制御は金額的に無理なので富士フイルム製のキープウェルという調湿、ガス吸着剤を使用しフィルムを保管しています。http://fujifilm.jp/business/broadcastcinema/mpfilm/related/keepwell/fe... [fujifilm.jp]
酸性紙もビネガーシンドロームも今となっては原因がわかっていますが使用初期は長く保存できる物だと思われていたと言う点がポイント。LDの酸化等も後から発覚した問題ですね。こういった事象がその業界の人達には周知の問題となっていますが一般人には未だに知れ渡っていないんですよね。
そう言えば、感熱紙に印刷した契約書が真っ白になって問題になってるとか。白い紙に赤いハンコだけがぽつり。
で、そういう問題が後から発覚した場合、アナログメディアでは朽ちていくのを指をくわえて見ているしかありませんが、デジタルデータなら(少なくともまだ手遅れになっていないものは)新しいメディアにコピーすれば済みますね。
>アナログメディアでは朽ちていくのを指をくわえて見ているしかありませんが
門外漢な方々のほとんどは知らないことだとおもいますが、銀塩フィルムも複製することはできますよ。劣化無しというわけにはいかないですし、複製するためのコスト(手間&予算)がデジタルより大幅に高いですけどね。
どっちかにしろ、と言うつもりはありませんが。
>温度や湿度を調整した専用の保管庫を準備しており
>複製をし続けて残せばいいというのは、>それにかかるコストや体制などを考えれば
保管庫の確保や運用も相当金が掛かると思うんですが、それの予算は簡単に出でも、コピーするコストは難しいってのは腑に落ちません。
例えば、これ [gigazine.net]とか。
そこまで行かなくとも、親に自分が子供の頃の写真とか見せて貰った人は居るでしょうし、普通に親や祖父・祖母の若い頃の写真を見たことある人も珍しくは無いと思う。
>デジタルで撮影したものを印刷するのは駄目なの?デジタルから作るネガ相当のアナログ保存メディアが有れば良いのだろうけど…。
「大した努力を行わなくともネガなら自分の業務に関わる期間程度ならカバー出来る」ってだけの話じゃないかと。業として行う場合追加の業務が発生するのは難しい問題ですから。撮影には人間が関わる以上デジタルだとしても安価には成らない。けどデジタルには銀塩の様に必要充分な期間の保存方法は今の所無い。
>絶滅を危惧する記事なのに、フィルムだと数十年後に画像を再現できる保証があるの?よっぽど保存が悪くなければ相当持つ。自分が学生時代に撮ったネガを見てみたが、20年経った今でもフィルムスキャナで読めばちゃんと読めた。#少々の劣化はフィルムスキャナが補正したかも知れない。
晴天時に外に置いておけば直ぐ消えるって人も居るようだが、そんな事したらDVD-Rですら危ない。もともと業としての話だから、保存はキャビネットにでも入れての事だろうからそれほど悪くも無いだろう。
>>絶滅を危惧する記事なのに、フィルムだと数十年後に画像を再現できる保証があるの?>よっぽど保存が悪くなければ相当持つ。>自分が学生時代に撮ったネガを見てみたが、20年経った今でもフィルムスキャナで読めばちゃんと読めた。いや「絶滅が危惧されているのに数十年後に再現する技術が残っているのか?」ってことでしょ。いくらネガが残っていようと現像するノウハウが失われていたら意味がない。
記録媒体=保存媒体、という図式が成り立ち、かつ長期的保存コストが比較的少ないフィルムというのが今回の問題の根幹。
つまり、デジタルになるとコスト高になるからなんとかならんか?というお話です。
#安けりゃ問題になんぞならん。
うまくやれば、体積比では安いけど、他のところで金がかかるねぇ
それは多分、価格性能比で銀塩の高画質フィルムの代替品が見当たらないとか、デジタルメディアに切り替える予算が立てられないとか、ちゃんと動く現行機器を手放す意味合いが感じられないか、、といったところじゃないでしょうか。
要するに、OOoを使わない理由とか、印刷出版の現場ならMac、といった状況と大して違わない気がする。
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人生の大半の問題はスルー力で解決する -- スルー力研究専門家
なんだろう、このもやもや感 (スコア:1)
>「(電子データではなく)写真なら150年以上保存できることは歴史が証明している」
デジタルで撮影したものを印刷するのは駄目なの?
>「デジタルは万能に見えても、数十年後に画像を再現できる保証はない」
絶滅を危惧する記事なのに、フィルムだと数十年後に画像を再現できる保証があるの?
Re:なんだろう、このもやもや感 (スコア:2)
てか、複数(世代、メディア)バックアップではいけないのだろうか?
Re:なんだろう、このもやもや感 (スコア:2, すばらしい洞察)
これは「150年前の技術で記録された写真が150年間保存できた」ことを証明しているだけであって、現在の技術で撮影、現像、印画される写真がこれから150年間保存できることを証明しているわけではありません。
実際問題として、化学的に安定的な銀を残すことで画像を記録する過去の写真技術に対し、現在主流であるカラー写真は退色しやすい色素のみを残す方式になっています。だから大昔のモノクロ写真は残っていても、カラーが主流になって以降の写真は退色よりあっさり失われてしまっていることも少なくない。日のあたる場所においてあった写真など「真っ白で何も見えない」写真を見たことがある人は多いのでは?
要するに現在のカラー写真は、すでに「放っておいても100年画像が残る」なんていう銀塩写真のメリットなんてとっくの昔に放棄してしまっているんですよ。(そういえば昔、100年プリント、なんてのがあったなぁ..)
もちろん、保存性を重視したいがためにあえてモノクロを使うとか、カラー写真は使うが、保存時に(コストをかけて)細心の注意を払って保存する、という手段はあります。しかしそもそもモノクロは撮影時点から色情報は欠落するわけですし、コストをかけてカラーフィルムを保管するなら、デジタルデータを保存するのも同じこと。
さらに加えていえば、デジタルで撮影するとともに、保存性の高い顔料インクを使って、これまた保存性の高い中性紙に対して印刷しておけば、現状のカラーフィルムよりよほど長持ちします。いったんデジタルデータになってしまえば、揮発性の高い記録方式から保存性の高い記録方式までさまざまな形に変換できるのがデジタルのメリットなのですから。少なくとも「保存性」という視点に限れば、「だからフィルムを残そう」というのはナンセンスな気がします。
保存の容易さが違う (スコア:1)
おり、保管技術は十分実用的なレベルになっています。
写真やフィルムは、専用の保管庫にしまえば良いだけと、デジタルの場合、その上、再生技術の
確保やらが必要になってきます。
また複製をし続けて残せばいいというのは、それにかかるコストや体制などを考えれば、それを
目的にした体制を準備できる規模の組織しかできないでしょうね。
多くの美術館や博物館、自治体の文化財担当部署では、電子情報の保存は厳しいでしょう。
いっそのこと、国がそういう機関向けのデジタル・アーカイブ機関を準備する必要があるかも。
そもそもフィルムを日当たりのいいところにおく、というのが間違い。
それをいったらCD-RやDVD-Rなんか、一週間たたないうちに読めなくなる。
Re:保存の容易さが違う (スコア:4, 参考になる)
19世紀中盤から大量に使われた酸性紙は20世紀中盤に紙が崩れる問題が発覚し大問題となりました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%85%B8%E6%80%A7%E7%B4%99 [wikipedia.org]
20世紀中盤からマイクロフィルムや写真フィルムの基材として主流で使われたTACベースのフィルムは
加水分解によるビネガーシンドロームにより急速劣化することが判明し大問題となっています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E5%85%A8%E3%83%95%E3%82%A3%E3%8... [wikipedia.org]
金のない市町村レベルの図書館や資料館はフィルムを通気の良い段ボールに入れるが温湿度管理はせずそのまま放置、予算があるところはPETベースのマイクロフィルムへコピー、潤沢な予算がある県立美術館や東京国立近代美術館クラスは元フィルムは通気性の良い冷暗所で保存しつつスキャナでデジタル化もしている。ということを市立図書館の方から聞いたことがあります。
ビネガーシンドローム初期ではフィルムから酢酸臭がし、進行するとフィルムがカールし、最後には溶けて復元不可能になるそうな。
私は温度制御は金額的に無理なので富士フイルム製のキープウェルという調湿、ガス吸着剤を使用しフィルムを保管しています。
http://fujifilm.jp/business/broadcastcinema/mpfilm/related/keepwell/fe... [fujifilm.jp]
酸性紙もビネガーシンドロームも今となっては原因がわかっていますが使用初期は長く保存できる物だと思われていたと言う点がポイント。LDの酸化等も後から発覚した問題ですね。
こういった事象がその業界の人達には周知の問題となっていますが一般人には未だに知れ渡っていないんですよね。
Re:保存の容易さが違う (スコア:1)
そう言えば、感熱紙に印刷した契約書が真っ白になって問題になってるとか。
白い紙に赤いハンコだけがぽつり。
TomOne
Re: (スコア:0)
で、そういう問題が後から発覚した場合、アナログメディアでは朽ちていくのを指をくわえて見ているしかありませんが、デジタルデータなら(少なくともまだ手遅れになっていないものは)新しいメディアにコピーすれば済みますね。
Re: (スコア:0)
>アナログメディアでは朽ちていくのを指をくわえて見ているしかありませんが
門外漢な方々のほとんどは知らないことだとおもいますが、銀塩フィルムも複製することはできますよ。
劣化無しというわけにはいかないですし、複製するためのコスト(手間&予算)がデジタルより大幅に高いですけどね。
Re: (スコア:0)
どっちかにしろ、と言うつもりはありませんが。
Re: (スコア:0)
ごめんなさい、「少なくともまだ手遅れになっていないものは」とされてますね。
脊髄反射でした。m(__)m
## うぅ、連投禁止の30分がつらい...orz
Re:保存の容易さが違う (スコア:2, すばらしい洞察)
>温度や湿度を調整した専用の保管庫を準備しており
>複製をし続けて残せばいいというのは、
>それにかかるコストや体制などを考えれば
保管庫の確保や運用も相当金が掛かると思うんですが、
それの予算は簡単に出でも、コピーするコストは難しいってのは
腑に落ちません。
TomOne
既存の設備と新造設備の違い (スコア:2, 興味深い)
こういう設備ですでに保存されている。
電子化した情報まで保管ということになると、バックアップ用のメディアを保管庫で保管し、さらに
研究用にサーバでも管理するとかっていったら、空調付のサーバルームと、それ相応のIT設備一式が
必要になる。
あ、利用するたび、保管用メディアを保管庫から取り出せばいい、なんていうのは非現実的。フィルム
みたいに気軽に内容を確認できるものなら、保管庫にこもって探すこともできるけど、CD-Rとかテープ
なんていうのは、そういう探し方はできない。
それとIT業界の人と話をしていて感じるのは、「IT利用が当然」みたいな発想ですね。
普通の組織では、IT利用でコスト削減なんて、まじめに考えているのは少数派です。
まあユーザー側がふがいないというのも原因かもしれないけど、ITに興味の無い人間にメリット・デメリット
を説明して、なぜ必要なのかを実感させるのは至難の業だよ。
特に文化関係なんて予算は限られているし、よほど理解のあるところでないと組織も予算も整備はできないと思います。
で、博物館みたいな機関では、フィルムみたいな具体的な物がある場合、それを保管する必要があるというのは、他の
遺物みたいな資料と同じで、保管する必要性は比較的理解されやすいでしょう。
要は、その組織本来のミッションに必要されているか否かという基準では、IT関係予算は認められにくいということ。
時代が変わって、そういう機関同士で情報共有を進めるのが一般的になれば、予算もつき始めるかもしれない。
それでも「具体的な物」と比較して、重要性を認められるには、幾多の困難がありそうだけど。
Re: (スコア:0)
もっとも銀塩がこれ以上廃れたら、その技術も失われるだろうね。
Re:なんだろう、このもやもや感 (スコア:1)
例え電気や科学技術が失われても、お日様にすかして見れば内容を確認できうる、ぐらいの意味なら。
そうまでして考古学を続けるのかという気もするけど、考古学なら意外とそうまでしてでも続きそうな気もする。
Re:なんだろう、このもやもや感 (スコア:1, オフトピック)
Re: (スコア:0)
例えば、これ [gigazine.net]とか。
そこまで行かなくとも、親に自分が子供の頃の写真とか見せて貰った人は居るでしょうし、普通に親や祖父・祖母の
若い頃の写真を見たことある人も珍しくは無いと思う。
>デジタルで撮影したものを印刷するのは駄目なの?
デジタルから作るネガ相当のアナログ保存メディアが有れば良いのだろうけど…。
Re: (スコア:0)
「大した努力を行わなくともネガなら自分の業務に関わる期間程度ならカバー出来る」ってだけの話じゃないかと。
業として行う場合追加の業務が発生するのは難しい問題ですから。
撮影には人間が関わる以上デジタルだとしても安価には成らない。
けどデジタルには銀塩の様に必要充分な期間の保存方法は今の所無い。
>絶滅を危惧する記事なのに、フィルムだと数十年後に画像を再現できる保証があるの?
よっぽど保存が悪くなければ相当持つ。
自分が学生時代に撮ったネガを見てみたが、20年経った今でもフィルムスキャナで読めばちゃんと読めた。
#少々の劣化はフィルムスキャナが補正したかも知れない。
晴天時に外に置いておけば直ぐ消えるって人も居るようだが、そんな事したらDVD-Rですら危ない。
もともと業としての話だから、保存はキャビネットにでも入れての事だろうからそれほど悪くも無いだろう。
Re: (スコア:0)
>>絶滅を危惧する記事なのに、フィルムだと数十年後に画像を再現できる保証があるの?
>よっぽど保存が悪くなければ相当持つ。
>自分が学生時代に撮ったネガを見てみたが、20年経った今でもフィルムスキャナで読めばちゃんと読めた。
いや「絶滅が危惧されているのに数十年後に再現する技術が残っているのか?」ってことでしょ。
いくらネガが残っていようと現像するノウハウが失われていたら意味がない。
本気で悩んでるとは思えない (スコア:0)
>デジタルカメラを使用。フィルム交換時にカメラが接触して壁画損傷を招く危険があり、
画像のコンピューター処理が必要なためだ。
>画像はCDなどではなく、データの破損を防ぐため2台のハードディスクで保存している。
予算の制約かも (スコア:1)
以外の人としては、まだましなほうでは?
おそらく予算とか人的な制約があるのでは、と予想できるんだけど。
組織の本来の目的から外れているように見える設備とか人員って、
なかなか認められないものだし。
コストパフォーマンスが主因 (スコア:0)
記録媒体=保存媒体、という図式が成り立ち、
かつ長期的保存コストが比較的少ないフィルムというのが今回の問題の根幹。
つまり、デジタルになるとコスト高になるからなんとかならんか?というお話です。
#安けりゃ問題になんぞならん。
Re:コストパフォーマンスが主因 (スコア:1, 荒らし)
うまくやれば、体積比では安いけど、他のところで金がかかるねぇ
M-FalconSky (暑いか寒い)
Re: (スコア:0)
# ただ単に扱ってる人間の頭そのものが考古学的な石頭なだけ?
Re: (スコア:0)
それは多分、価格性能比で銀塩の高画質フィルムの代替品が見当たらないとか、デジタルメディアに
切り替える予算が立てられないとか、ちゃんと動く現行機器を手放す意味合いが感じられないか、、
といったところじゃないでしょうか。
要するに、OOoを使わない理由とか、印刷出版の現場ならMac、といった状況と大して違わない気がする。
Re: (スコア:0)