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貢献度ってどうやって測ったのだろうかと思ってリンク先のPDFをちょっと見てみました。どうやらpatch提供数を個人ごとにカウントしているようですね。それでその個人の所属(スポンサー元)を尋ねて、その所属ごとのpatch提供がどれだけの割合を占めているかで貢献度を測っているようですね。kernel 2.6.12から2.6.30までの間が調査期間で、その間に投げられた総patch数が139976個。たとえばあるX社に所属している人がAさん, Bさんの2人いたとして、Aさんが1000個、Bさんが500個のpatchを投げていたらX社の貢献は1500個のpatchで、全体の1500/139976=1.0パーセント(
PDFをざっと読んでもわからなかったのですが、Linuxの場合はドライバもカーネルソースに含むんでしょうか。アーキテクチャ依存のコードとか。
となると、もちろんLinuxの発展ではありますが、自社製品のサポートもふくまれるのかなあと。
あとオープンソースは共産主義で恐怖だ、という主張も、これで否定されたような気がします。
ドライバもアーキ依存も全部含まれてます。ぶっちゃけIBMやParallels など普段LKMLでみない企業がいくつも入っているのはへんてこアーキを持っているところが大きい。
日本のメーカだと富士通が入ってますが、どの部分に貢献してるんですか?
富士通はやっぱりSPARC64まわり?あと、FR-Vとか。リストにある同じ日本のメーカーなのに気づかれてないルネサスはSHかな?
# NTTとかLineoとかは1%に満たないんだ…
富士通は機種依存部分は手薄で、ほとんどがコアコードへの貢献。これは結構特色だと思う。SPARCはDavid Millerの趣味プロジェクトで、FR-Vもredhatがメンテしていて富士通からのsubmitは(少なくともLKMLでは)見ない。裏でやりとりしまくってる可能性はあるが。
日本語のwebで参照できる情報ではホットプラグとか?http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090501/329459/ [nikkeibp.co.jp]あとはkosakiさんがメモリ管理周りをいじっていたりとか。
kernelのchangelogを流し読みする程度でも結構見ますけどね。fujitsu。他は詳しくないです。すみません。#やっぱりSPARCサポート?
アーキ関係なくてもLinux対応させたいと本気で思ってるメーカーは自分のところのハードウェアのドライバ投げてますね。# ま、よっぽど機種が多くないと1%にもならないんですが
あーすんまへん、部門名がそれを示してるのですね。とそれだけではなんなので少し考察。
他の企業に属しながらLinuxを開発してるということは生活は保障されてるわけで、だったら国が税金でプログラマを雇ってカーネル開発しても同じかなと思考実験したのですが、企業はお金だけではなく知的財産も提供してますね、実際は。お金は税金として接収できますが、知的財産は特許とか著作権でしか接収できない。
やっぱりいちばん困るのはマイクロソフトだなあ。Linuxの使い勝手がWindowsに追いついたら世の中どうなるのかなあ。Windowsはマイクロソフト社製PCでしか動きません。みたいになるのかなあ。
そこは棲み分けが行われるでしょう。XBOXで結局Windowsが動かなかったように、MS製PCではそれ用のOSが動きますがWindows自体はインストールできないとかになるのではないかと。
も、元コメは、アップルのようにハードウェアで儲けを出すようになるんじゃないか、って、や、揶揄してるとお、思うんだな。
・MSDN並に詳細・膨大・集約されている、自然言語の情報源・金さえ払えば、自由に商売できるライセンス※・金さえ払えば、自由にリクエストできる※・複数のベンダーをまとめ上げる政治力(※自由と言っても無制限ではない。念のため。)
以上の点でLinuxがWindows(MS)に追いつくとは思えない。そしてこれ、一部のベンダーや開発者にとっては非常に重要。
とはいっても、
・ソースコードが公開されている・ソースコードさえ公開すれば、自由に商売できるライセンス・ソースコードさえ公開すれば、自由に改変できる・複数のベンダーがまとまって開発されてる利害の一致
OSやオフィススィートでの技術革新はそうそう起きるものではないので、差は縮まるばかりだと思います。
マイクロソフトにできることは、今の市場占有率を利用し、開発者に密を与え、新しいAPIを作り続けることでしょうか。
比較の基準はどこなんだろう?
デバイスドライバの充実度まで含めて比較すれば、LinuxがWindowsに追いつく日は(もし来るとしても)まだ当分先でしょう。LinuxカーネルとNTカーネル(次が6.1だっけ?)をドライバ抜きで比べるとしたら・・・用途によって評価が違いすぎてなんとも言えないでしょうが、優劣というよりは利用条件(GPLとか守秘契約とか費用とか)の違いで差別化されそうな気がします。
「追いついたら」ではなく「LinuxベースでWindowsクローン(あるいはそれに近いもの)ができたら」という話なら、以前からいくつもプロジェクトが現れては消えている(そういや旧Lindowsって今どうなってんの?)ので、まだ試行錯誤の段階なのでしょう。アプリケーションの選択肢や運用エンジニアの豊富さまで含めて言っているなら、さらにもうちょっと遠い話になります。
UIをWindowsっぽくしたいだけなら、適当なデスクトップ環境を入れて「windows-like」とか何とか説明されているプリセットを選べば、そこそこ似た感じにはなるはずです。
>オープンソースは共産主義で
いや、別にこの発表は「オープンソースは共産主義で」を否定してはいませんよ。
(勝手にそう思い込んで恐怖を感じるFUD的振る舞いまで、無かったことになるわけではありませんが)
「Linuxという小さい世界においての共産主義」は、確かに存在しています。商品(?)を作っても対価を(独占的かつ直接的には)求めれない状態であり、いっぽう商品(?)を貰う側は(直接的には)ほしければほしいだけ勝手にもらえる。(ようはGPLのことですが)れっきとした共産主義です。
ただ、企業が、それを忌避せず付き合っている、というだけのことで、資本主義企業が必ずしも資本主義と「だけ」付き合うとは限らない、資本主義的に結果的に利益を生むモノが必ずしも資本主義世界で「だけ」作られるとは限らない、というだけのことです。
つまるところ、こんな感じじゃないかな:
○世界は入れ子を成す(こともある)と捉えれる。社会全体は今やすっかり資本主義一色だが、そのごく一部には共産主義の小さな島も無いわけではない。
○今でも共産主義は機能しないわけではない。ただし小さい分野に限るんじゃないかと思う。大規模で構成員の「ばらつき」が酷くなると構成員が共産的ユートピア(www)を維持してくれなくなるので。そしてLinuxカーネルという分野はそういう意味では「小さい」集団なのだろう。カリカリの技術者のみからなる集団なのだから小さいのも当然だが。
○結局のところGPLのような無償行為(RMSは否定するが、結局あれは無償行為を招く)は、この資本主義世界のなかで、ビタミンとか潤滑剤とかの役割を果たしているように見える。この世には金勘定だけじゃぎすぎすして巧く回らない部分がやはり有り、そこを滑らかにしてくれるんだ。たぶんこの油がキレると世の中はおかしくなる。適量が常に必要なんじゃないかな。
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人生unstable -- あるハッカー
貢献度の基準 (スコア:5, 興味深い)
貢献度ってどうやって測ったのだろうかと思ってリンク先のPDFをちょっと見てみました。
どうやらpatch提供数を個人ごとにカウントしているようですね。それでその個人の所属(スポンサー元)を尋ねて、その所属ごとのpatch提供がどれだけの割合を占めているかで貢献度を測っているようですね。kernel 2.6.12から2.6.30までの間が調査期間で、その間に投げられた総patch数が139976個。
たとえばあるX社に所属している人がAさん, Bさんの2人いたとして、Aさんが1000個、Bさんが500個のpatchを投げていたらX社の貢献は1500個のpatchで、全体の1500/139976=1.0パーセント(
Re:貢献度の基準 (スコア:3, 興味深い)
PDFをざっと読んでもわからなかったのですが、Linuxの場合はドライバもカーネルソースに含むんでしょうか。
アーキテクチャ依存のコードとか。
となると、もちろんLinuxの発展ではありますが、自社製品のサポートもふくまれるのかなあと。
あとオープンソースは共産主義で恐怖だ、という主張も、これで否定されたような気がします。
Re:貢献度の基準 (スコア:2)
ドライバもアーキ依存も全部含まれてます。ぶっちゃけIBMやParallels など普段LKMLでみない企業がいくつも入っているのは
へんてこアーキを持っているところが大きい。
Re: (スコア:0)
日本のメーカだと富士通が入ってますが、どの部分に貢献してるんですか?
Re: (スコア:0)
富士通はやっぱりSPARC64まわり?あと、FR-Vとか。
リストにある同じ日本のメーカーなのに気づかれてないルネサスはSHかな?
# NTTとかLineoとかは1%に満たないんだ…
Re:貢献度の基準 (スコア:2)
富士通は機種依存部分は手薄で、ほとんどがコアコードへの貢献。これは結構特色だと思う。
SPARCはDavid Millerの趣味プロジェクトで、FR-Vもredhatがメンテしていて富士通からの
submitは(少なくともLKMLでは)見ない。裏でやりとりしまくってる可能性はあるが。
Re: (スコア:0)
日本語のwebで参照できる情報ではホットプラグとか?
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090501/329459/ [nikkeibp.co.jp]
あとはkosakiさんがメモリ管理周りをいじっていたりとか。
kernelのchangelogを流し読みする程度でも結構見ますけどね。fujitsu。
他は詳しくないです。すみません。
#やっぱりSPARCサポート?
Re: (スコア:0)
アーキ関係なくてもLinux対応させたいと本気で思ってるメーカーは自分のところのハードウェアのドライバ投げてますね。
# ま、よっぽど機種が多くないと1%にもならないんですが
Re:貢献度の基準 (スコア:2)
あーすんまへん、部門名がそれを示してるのですね。
とそれだけではなんなので少し考察。
他の企業に属しながらLinuxを開発してるということは生活は保障されてるわけで、
だったら国が税金でプログラマを雇ってカーネル開発しても同じかなと思考実験したのですが、
企業はお金だけではなく知的財産も提供してますね、実際は。
お金は税金として接収できますが、知的財産は特許とか著作権でしか接収できない。
やっぱりいちばん困るのはマイクロソフトだなあ。
Linuxの使い勝手がWindowsに追いついたら世の中どうなるのかなあ。
Windowsはマイクロソフト社製PCでしか動きません。みたいになるのかなあ。
Re:貢献度の基準 (スコア:1)
そこは棲み分けが行われるでしょう。
XBOXで結局Windowsが動かなかったように、MS製PCではそれ用のOSが動きますがWindows自体はインストールできないとかになるのではないかと。
◆IZUMI162i6 [mailto]
Re: (スコア:0)
も、元コメは、アップルのようにハードウェアで儲けを出すようになるんじゃないか、って、
や、揶揄してるとお、思うんだな。
Re:貢献度の基準 (スコア:1)
・MSDN並に詳細・膨大・集約されている、自然言語の情報源
・金さえ払えば、自由に商売できるライセンス※
・金さえ払えば、自由にリクエストできる※
・複数のベンダーをまとめ上げる政治力
(※自由と言っても無制限ではない。念のため。)
以上の点でLinuxがWindows(MS)に追いつくとは思えない。
そしてこれ、一部のベンダーや開発者にとっては非常に重要。
Re: (スコア:0)
とはいっても、
・ソースコードが公開されている
・ソースコードさえ公開すれば、自由に商売できるライセンス
・ソースコードさえ公開すれば、自由に改変できる
・複数のベンダーがまとまって開発されてる利害の一致
OSやオフィススィートでの技術革新はそうそう起きるものではないので、
差は縮まるばかりだと思います。
マイクロソフトにできることは、今の市場占有率を利用し、
開発者に密を与え、新しいAPIを作り続けることでしょうか。
Linuxの使い勝手がWindowsに追いついたら (スコア:0)
比較の基準はどこなんだろう?
デバイスドライバの充実度まで含めて比較すれば、LinuxがWindowsに追いつく日は(もし来るとしても)まだ当分先でしょう。LinuxカーネルとNTカーネル(次が6.1だっけ?)をドライバ抜きで比べるとしたら・・・用途によって評価が違いすぎてなんとも言えないでしょうが、優劣というよりは利用条件(GPLとか守秘契約とか費用とか)の違いで差別化されそうな気がします。
「追いついたら」ではなく「LinuxベースでWindowsクローン(あるいはそれに近いもの)ができたら」という話なら、以前からいくつもプロジェクトが現れては消えている(そういや旧Lindowsって今どうなってんの?)ので、まだ試行錯誤の段階なのでしょう。アプリケーションの選択肢や運用エンジニアの豊富さまで含めて言っているなら、さらにもうちょっと遠い話になります。
UIをWindowsっぽくしたいだけなら、適当なデスクトップ環境を入れて「windows-like」とか何とか説明されているプリセットを選べば、そこそこ似た感じにはなるはずです。
Re:貢献度の基準 (スコア:1, すばらしい洞察)
>オープンソースは共産主義で
いや、別にこの発表は「オープンソースは共産主義で」を否定してはいませんよ。
(勝手にそう思い込んで恐怖を感じるFUD的振る舞いまで、無かったことになるわけではありませんが)
「Linuxという小さい世界においての共産主義」は、確かに存在しています。
商品(?)を作っても対価を(独占的かつ直接的には)求めれない状態であり、
いっぽう商品(?)を貰う側は(直接的には)ほしければほしいだけ勝手にもらえる。
(ようはGPLのことですが)
れっきとした共産主義です。
ただ、企業が、それを忌避せず付き合っている、というだけのことで、
資本主義企業が必ずしも資本主義と「だけ」付き合うとは限らない、
資本主義的に結果的に利益を生むモノが必ずしも資本主義世界で「だけ」作られるとは限らない、というだけのことです。
つまるところ、こんな感じじゃないかな:
○世界は入れ子を成す(こともある)と捉えれる。社会全体は今やすっかり資本主義一色だが、そのごく一部には共産主義の小さな島も無いわけではない。
○今でも共産主義は機能しないわけではない。ただし小さい分野に限るんじゃないかと思う。大規模で構成員の「ばらつき」が酷くなると構成員が共産的ユートピア(www)を維持してくれなくなるので。そしてLinuxカーネルという分野はそういう意味では「小さい」集団なのだろう。カリカリの技術者のみからなる集団なのだから小さいのも当然だが。
○結局のところGPLのような無償行為(RMSは否定するが、結局あれは無償行為を招く)は、この資本主義世界のなかで、ビタミンとか潤滑剤とかの役割を果たしているように見える。この世には金勘定だけじゃぎすぎすして巧く回らない部分がやはり有り、そこを滑らかにしてくれるんだ。たぶんこの油がキレると世の中はおかしくなる。適量が常に必要なんじゃないかな。