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レーザー送電の技術ですが、太陽光の直接変換を主張するグループと、一度太陽電池で電力に変換したのちにレーザーで地上に送る方式を主張するグループ、両者が存在します。それぞれ利点、欠点があるんでどちらが良いとは一概には言えません。例えば直接変換は、それなりに高い効率は実現できますが、長期間使用時に本当に耐久性は十分なのか、大電力化したときに問題は発生しないか、という点が不明です(問題がない/改善できる可能性も当然ある)。後者は耐久性はまあ散々使われていてだいぶよく分かっていますが、変換効率が若干落ちるのと重量が問題になる可能性があります(ただし、こちらもタンデム化や薄層化で解決できる可能性があります)。
レーザーだとエネルギー集中の問題があるから、広範囲にマイクロ波で降らせてレクテナで掻き集めるのが順当なような気がする。# 盗電し放題(ぉ
>レーザーだとエネルギー集中の問題があるから
レーザーでもエネルギーは広範囲に分散させます。そうでないと危なくて使えたもんじゃない。
どうやって集めるの?
受光部がでかい。要は今考えられてるマイクロ波送信と同じ。現状での研究対象は、直撃を受けても鳥などの生物に影響がないレベルがほとんど。#というか経産省の研究はこのレベルのエネルギー密度しか対象にしてなかったはず。
っちゅうかですな、通常の径のレーザーなんぞですと絞れんわけですよ。レーザーの発光部の径、波長、目標までの距離で絞れるスポットサイズが決まってしまって、まあ1cmとかのレーザーを静止軌道あたりから発射すると地球上ではスポットサイズは3000mとかそういうレベルになります。衛星でのレーザーの発光部を10倍(レーザー径10cm)ぐらいにすればスポットサイズを1/10に出来ますけど、それでも300m。発光部の直径が1mとか言うふざけたサイズのレーザーでようやく30m前後。#発射時のレーザーが太いと、目的地でのスポットは逆に小さくできる(光学系をちゃんと組めば)#実際にはレンズの誤差があるのでスポット径はもっと大きくなる。
発射時に光学系をいろいろ組んで、あたかももっと太い光源から出てだんだん収束していくような波束にしてやればまあもっともっと絞れますけど、強烈なレーザーを当てる光学系なんで多分すぐ壊れます。そういうやむを得ない拡散と安全面から、現状では受光部でのエネルギー密度はせいぜい太陽光の数倍から10倍程度のエネルギー密度となるわけですわ。
「レクテナによるマイクロ波受電は受電範囲を占有しない」というのがレーザーとは違うだろうな。あと、「受光部がでかい」なんてのは当然であって、問題なのは光束を絞るかどうかじゃなくてそれを電力として集める方法。取り出したいのは光じゃなくて電力なので。
>それを電力として集める方法
そんなもんは単純に太陽電池でしょう。レーザー送電の場合は波長限定だから、現状でも変換効率は60-70%程度は確保できてますし。
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開いた括弧は必ず閉じる -- あるプログラマー
電力をどうやって地球に送るか (スコア:0)
無知なのでAC
Re: (スコア:1)
# 太陽光レーザー [gigazine.net]にトータルな性能・コストで勝てるのかな?
Re: (スコア:1, 参考になる)
レーザー送電の技術ですが、太陽光の直接変換を主張するグループと、一度太陽電池で電力に変換したのちにレーザーで地上に送る方式を主張するグループ、両者が存在します。それぞれ利点、欠点があるんでどちらが良いとは一概には言えません。
例えば直接変換は、それなりに高い効率は実現できますが、長期間使用時に本当に耐久性は十分なのか、大電力化したときに問題は発生しないか、という点が不明です(問題がない/改善できる可能性も当然ある)。後者は耐久性はまあ散々使われていてだいぶよく分かっていますが、変換効率が若干落ちるのと重量が問題になる可能性があります(ただし、こちらもタンデム化や薄層化で解決できる可能性があります)。
Re: (スコア:2, 参考になる)
レーザーだとエネルギー集中の問題があるから、広範囲にマイクロ波で降らせてレクテナで掻き集めるのが順当なような気がする。
# 盗電し放題(ぉ
Re: (スコア:1, 参考になる)
>レーザーだとエネルギー集中の問題があるから
レーザーでもエネルギーは広範囲に分散させます。そうでないと危なくて使えたもんじゃない。
Re: (スコア:1)
どうやって集めるの?
Re:電力をどうやって地球に送るか (スコア:3, 参考になる)
受光部がでかい。要は今考えられてるマイクロ波送信と同じ。
現状での研究対象は、直撃を受けても鳥などの生物に影響がないレベルがほとんど。
#というか経産省の研究はこのレベルのエネルギー密度しか対象にしてなかったはず。
っちゅうかですな、通常の径のレーザーなんぞですと絞れんわけですよ。
レーザーの発光部の径、波長、目標までの距離で絞れるスポットサイズが決まってしまって、まあ1cmとかのレーザーを静止軌道あたりから発射すると地球上ではスポットサイズは3000mとかそういうレベルになります。衛星でのレーザーの発光部を10倍(レーザー径10cm)ぐらいにすればスポットサイズを1/10に出来ますけど、それでも300m。発光部の直径が1mとか言うふざけたサイズのレーザーでようやく30m前後。
#発射時のレーザーが太いと、目的地でのスポットは逆に小さくできる(光学系をちゃんと組めば)
#実際にはレンズの誤差があるのでスポット径はもっと大きくなる。
発射時に光学系をいろいろ組んで、あたかももっと太い光源から出てだんだん収束していくような波束にしてやればまあもっともっと絞れますけど、強烈なレーザーを当てる光学系なんで多分すぐ壊れます。
そういうやむを得ない拡散と安全面から、現状では受光部でのエネルギー密度はせいぜい太陽光の数倍から10倍程度のエネルギー密度となるわけですわ。
Re:電力をどうやって地球に送るか (スコア:1)
「レクテナによるマイクロ波受電は受電範囲を占有しない」というのがレーザーとは違うだろうな。あと、「受光部がでかい」なんてのは当然であって、問題なのは光束を絞るかどうかじゃなくてそれを電力として集める方法。取り出したいのは光じゃなくて電力なので。
Re: (スコア:0)
>それを電力として集める方法
そんなもんは単純に太陽電池でしょう。
レーザー送電の場合は波長限定だから、現状でも変換効率は60-70%程度は確保できてますし。