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>> そしてそういう領域は確実に存在する。
この一文には同意する.しかし「今までの予算がそういう領域 *だけ* に適正に投下されていたか?」という命題に対しては「いや,全然違うな…」と思わない?
ハッキリ言って,今まで完全に無駄な垂れ流しは大量にあったはず.オレの感覚的には,半分くらいは無駄な予算だと思う.予算を取りに行ってる側もおそらく大半は内心で「無駄な予算だよなー」と思ってるはず.でも,自分が取らなきゃ別の誰かが取っちゃうだけだし,結局は「もう来年度には予算枠が無くなるかもしれない」「ここで取っておけば,履歴的に将来の予算獲得に有利になる」「予算は無いよりあったほうが良いに決まってる」という,もはや研究の進捗とか全然関係無い観点から,無駄遣いするだけの予算を必死に取りに行ってるんだよ.
今は先に予算額が決まってるから,皆それに合わせた使い道をでっちあげて応募してるよね?ここで今までみたいな「先に何かの枠を決めて公募」って方式はやめて,もっと自発的な(年数,予算も含めて完全に自由な)完全提案型にしてみたら面白いんじゃないかと思うけどね.審査側の負担的に実現不可能だとは思うけど.自分で金額を決めなきゃいけない状況になった場合,涎を垂らしながら従来の枠に収まらないようなデカイ予算を要求してくる年寄りと,従来と同規模なのになぜか劇的に低額で提案してくるその他研究者,という両極端に分かれると思うんだよね.
#つまり,冒頭の一文は否定しないが,やはり全体としてみれば予算額と研究の進捗の相関は極めて低いはず,というのがオレの感覚かな.
>学会行くと、企業の人が6,7年前のWindows XP機使ってるのに比べ、学術系は新しめのWindows、Macのオンパレード。
企業の人:機密保持やソフトウェアライセンス管理の問題から、発表に使うノートパソコンまで会社が支給して管理している大学の人:予算でパソコン買えるのは恵まれた人。情報センターの管理がそこまで手がまわらないのに乗じて、自費で買ったパソコンを持ち込んでる。 発表用ノートパソコンは学生や教員の個人持ちの品。
こういうケース、多くないですかね。研究室の学生用PC,新品買いそろえているところの方が希な気が。
すごく同意。大学や研究所は人の出入りが激しいので属人的なデータやドキュメントを籍が変わった時にも持ち運べるように個人用ノートPCで作業してる傾向が高いですね。本当は規則違反のところも多いのですが。今は備品管理しなければならない価格より安く高性能PCが買えてしまうので分かりませんが、以前は備品シールが貼っていないので個人持ちだなとすぐに分かるものばかりでした。
また研究をしていると研究者それぞれで使用するツールが違うので他人の環境を受け継ぐわけにはいかないことが多いです。というか、こだわりがあるから多くの人は自分用にカスタマイズした環境を揃えるためのコストをかけることに躊躇わないのでしょう。
科研費無しで校費だけで研究室運営してたら学生のPCを3年ごとに買い換えるのも苦しいはず。 企業は5年ごとにPCを総取っ替えしたりするけど、大学は毎年数台づつ新しいPCを買って逐次入れ替えてゆきます。 学会発表には安全のためにその時に買ったノートを持たせたりすすることもあります。 新しいPCで発表している学生も、研究室に帰ったら自分に割り当てられたPCは古いデスクトップかもしれません。
ポスドクの仕組みをよくしらないのですが、ポスドクの給料は科研費からのみ支出されるのですか?ということは、今回の募集停止で取れなかったら、来年は無収入ということ?
科研費で人件費というのはあまり聞きません(そんなに大きな科研費をとったことがない)が、他の公募型研究資金では、人件費を計上して、それでポスドクを雇うというのは一般的ですね。
なお、科研費以外では、総務省の SCOPE という研究資金の公募が募集延期になっています。
企業だと学会に来るのは下っ端が多いからじゃないの?普通、企業だと40超えたら学会なんか来ないでしょ。自分の知ってる企業の人でも、偉くなっても学会に来る人はいいノート持ってるよ。
PCの管理いい加減って、大学は研究室ごとの零細企業みたいなもんだからね。
> ということは、今回の募集停止で取れなかったら、来年は無収入ということ?いろんな雇用形態がありますので一概には言えませんが、無収入と言うより無職になってしまいます。こうした低賃金で不安定な雇用形態を嫌って、優秀な博士はどんどん海外のポスドクになっています。そうした人の中からノーベル賞級の研究者が出ても、南部陽一郎さんのように海外の人になってしまっている人が随分居るでしょう。
一方で、日本の重要な研究のポスドクにアジア系の学生がたくさん採用されています。どうやら、彼らは本国からも日本政府からも手厚い支援を受けているようです。彼らは日本で高い技術を身につけて本国に帰っていきます。
ポスドクから研究者として残れる人は全員ではなく、かなり多くの人がその経験を民間企業で活かして活躍されています。遠い将来ではなく、数年後の科学・技術両面で大きな痛手になると思います。
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犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward
しょうがないね (スコア:0)
選挙であまり深く考えずに民主党を支持した国民が
ちょっと多かったんだからしょうがないね。
Re: (スコア:0)
そうではない(金があった方が絶対的に良い研究ができるというわけではない)のなら、
金が無くてもできる良い研究で成果を出せばいいのではないでしょうか。
Re:しょうがないね (スコア:2, すばらしい洞察)
金を削られて困るのは、金がないと出来ない研究をやってる人。そしてそういう領域は確実に存在する。
研究に限った話じゃないですよ。
Re:しょうがないね (スコア:1, すばらしい洞察)
>> そしてそういう領域は確実に存在する。
この一文には同意する.しかし「今までの予算がそういう領域 *だけ* に適正に投下されていたか?」という命題に対しては「いや,全然違うな…」と思わない?
ハッキリ言って,今まで完全に無駄な垂れ流しは大量にあったはず.オレの感覚的には,半分くらいは無駄な予算だと思う.予算を取りに行ってる側もおそらく大半は内心で「無駄な予算だよなー」と思ってるはず.でも,自分が取らなきゃ別の誰かが取っちゃうだけだし,結局は「もう来年度には予算枠が無くなるかもしれない」「ここで取っておけば,履歴的に将来の予算獲得に有利になる」「予算は無いよりあったほうが良いに決まってる」という,もはや研究の進捗とか全然関係無い観点から,無駄遣いするだけの予算を必死に取りに行ってるんだよ.
今は先に予算額が決まってるから,皆それに合わせた使い道をでっちあげて応募してるよね?ここで今までみたいな「先に何かの枠を決めて公募」って方式はやめて,もっと自発的な(年数,予算も含めて完全に自由な)完全提案型にしてみたら面白いんじゃないかと思うけどね.審査側の負担的に実現不可能だとは思うけど.自分で金額を決めなきゃいけない状況になった場合,涎を垂らしながら従来の枠に収まらないようなデカイ予算を要求してくる年寄りと,従来と同規模なのになぜか劇的に低額で提案してくるその他研究者,という両極端に分かれると思うんだよね.
#つまり,冒頭の一文は否定しないが,やはり全体としてみれば予算額と研究の進捗の相関は極めて低いはず,というのがオレの感覚かな.
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
ポスドクの仕組みをよくしらないのですが、ポスドクの給料は科研費からのみ支出されるのですか?
ということは、今回の募集停止で取れなかったら、来年は無収入ということ?
>その人たちに割り当てるためのPCやら雑貨やら。
大学ってPCの管理いい加減ですよね。新しいおもちゃみたいにバンバン買ってる。
学会行くと、企業の人が6,7年前のWindows XP機使ってるのに比べ、学術系は新しめのWindows、Macのオンパレード。
Re:しょうがないね (スコア:3, 参考になる)
>学会行くと、企業の人が6,7年前のWindows XP機使ってるのに比べ、学術系は新しめのWindows、Macのオンパレード。
企業の人:機密保持やソフトウェアライセンス管理の問題から、発表に使うノートパソコンまで会社が支給して管理している
大学の人:予算でパソコン買えるのは恵まれた人。情報センターの管理がそこまで手がまわらないのに乗じて、自費で買ったパソコンを持ち込んでる。
発表用ノートパソコンは学生や教員の個人持ちの品。
こういうケース、多くないですかね。研究室の学生用PC,新品買いそろえているところの方が希な気が。
Re: (スコア:0)
すごく同意。
大学や研究所は人の出入りが激しいので属人的なデータやドキュメントを籍が変わった時にも持ち運べるように個人用ノートPCで作業してる傾向が高いですね。
本当は規則違反のところも多いのですが。
今は備品管理しなければならない価格より安く高性能PCが買えてしまうので分かりませんが、以前は備品シールが貼っていないので個人持ちだなとすぐに分かるものばかりでした。
また研究をしていると研究者それぞれで使用するツールが違うので他人の環境を受け継ぐわけにはいかないことが多いです。
というか、こだわりがあるから多くの人は自分用にカスタマイズした環境を揃えるためのコストをかけることに躊躇わないのでしょう。
Re:しょうがないね (スコア:1)
科研費無しで校費だけで研究室運営してたら学生のPCを3年ごとに買い換えるのも苦しいはず。 企業は5年ごとにPCを総取っ替えしたりするけど、大学は毎年数台づつ新しいPCを買って逐次入れ替えてゆきます。 学会発表には安全のためにその時に買ったノートを持たせたりすすることもあります。 新しいPCで発表している学生も、研究室に帰ったら自分に割り当てられたPCは古いデスクトップかもしれません。
Re:しょうがないね (スコア:1)
科研費で人件費というのはあまり聞きません(そんなに大きな科研費をとったことがない)が、他の公募型研究資金では、人件費を計上して、それでポスドクを雇うというのは一般的ですね。
なお、科研費以外では、総務省の SCOPE という研究資金の公募が募集延期になっています。
Re: (スコア:0)
企業だと学会に来るのは下っ端が多いからじゃないの?
普通、企業だと40超えたら学会なんか来ないでしょ。
自分の知ってる企業の人でも、偉くなっても学会に来る人はいいノート持ってるよ。
PCの管理いい加減って、大学は研究室ごとの零細企業みたいなもんだからね。
Re: (スコア:0)
> ということは、今回の募集停止で取れなかったら、来年は無収入ということ?
いろんな雇用形態がありますので一概には言えませんが、無収入と言うより無職になってしまいます。
こうした低賃金で不安定な雇用形態を嫌って、優秀な博士はどんどん海外のポスドクになっています。
そうした人の中からノーベル賞級の研究者が出ても、南部陽一郎さんのように海外の人になってしまっている人が随分居るでしょう。
一方で、日本の重要な研究のポスドクにアジア系の学生がたくさん採用されています。どうやら、彼らは本国からも日本政府からも手厚い支援を受けているようです。
彼らは日本で高い技術を身につけて本国に帰っていきます。
ポスドクから研究者として残れる人は全員ではなく、かなり多くの人がその経験を民間企業で活かして活躍されています。
遠い将来ではなく、数年後の科学・技術両面で大きな痛手になると思います。