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朝日の元記事から引用しますが、
新刊の刊行点数は89年の約3万8千点に比べて、昨年は約7万6千点と倍増、今年は10月末時点で昨年より3.2%増えているが、販売金額の減少は止まらなかった。出版社は少しでも売り上げを増やそうと刊行点数を増やしているが、売れない本は書店が次々と返品している実態が背景にある。
という自転車操業っぷりが凄まじい。
確かに文庫、新書、ソフトカバーもレーベルが増えて、把握しきれないくらい。しかるに全体の売上高が減っているわけだから、タイトル辺りの売上高が減っていることに。また返本率もさほど変化がないことからタイトル辺りの刷り部数が減っていることも導かれまして、販売単価に占める固定費の割合が大きくなっている=利鞘が減ってる。そうなれば当然一冊辺りの編集費用が削られる。編集を外注に出して、受注先は受注単価が廉いから目一杯受注してオーバーワーク。かくして粗製濫造による悪循環が……。
一方で、現行の委託販売制では、出版社からすると返本期限が来るまでは卸した冊数が売れたことになるから、会計上收入があったことになる。返本期限が来ると店頭で売れなかった分が戻ってきてその分買戻しとなり、タイトルの実際の売上が確定するけど、ここまで数箇月間があく。この間に次の新刊を出して取次に降ろせばその間また收入があったことになって……という自転車操業。これは出版社の死病だけど、業界全体が罹患している悪寒。
新刊コーナーに置いてもらって売れるように、新刊を発行。と言うか目立つコーナーでないと売れない。↓同じ原理で、また新刊を発行。↓新刊コーナーというか、本屋さんの売り場は有限なので、少し前の新刊はすぐ返品。↓再び新刊コーナーに置いて貰えるように新刊発行。↓以下繰り返し。
みたいな感じで、本が粗製濫造されてるんですよ。
国内市場の売上げが上がる事はないので、どこのコストを減らすかだよね。といっても、もともと中間搾取部分が少ない印象・・・。やっぱ印刷自体が厳しくなるのかな。
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にわかな奴ほど語りたがる -- あるハッカー
出版点数の増加が尚更問題だ (スコア:3, 参考になる)
朝日の元記事から引用しますが、
という自転車操業っぷりが凄まじい。
確かに文庫、新書、ソフトカバーもレーベルが増えて、把握しきれないくらい。しかるに全体の売上高が減っているわけだから、タイトル辺りの売上高が減っていることに。また返本率もさほど変化がないことからタイトル辺りの刷り部数が減っていることも導かれまして、販売単価に占める固定費の割合が大きくなっている=利鞘が減ってる。そうなれば当然一冊辺りの編集費用が削られる。編集を外注に出して、受注先は受注単価が廉いから目一杯受注してオーバーワーク。かくして粗製濫造による悪循環が……。
一方で、現行の委託販売制では、出版社からすると返本期限が来るまでは卸した冊数が売れたことになるから、会計上收入があったことになる。返本期限が来ると店頭で売れなかった分が戻ってきてその分買戻しとなり、タイトルの実際の売上が確定するけど、ここまで数箇月間があく。この間に次の新刊を出して取次に降ろせばその間また收入があったことになって……という自転車操業。これは出版社の死病だけど、業界全体が罹患している悪寒。
Nullius addictus iurare in verba magistri
Re:出版点数の増加が尚更問題だ (スコア:1)
新刊コーナーに置いてもらって売れるように、新刊を発行。
と言うか目立つコーナーでないと売れない。
↓
同じ原理で、また新刊を発行。
↓
新刊コーナーというか、本屋さんの売り場は有限なので、少し前の新刊はすぐ返品。
↓
再び新刊コーナーに置いて貰えるように新刊発行。
↓
以下繰り返し。
みたいな感じで、本が粗製濫造されてるんですよ。
TomOne
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
国内市場の売上げが上がる事はないので、どこのコストを減らすかだよね。
といっても、もともと中間搾取部分が少ない印象・・・。
やっぱ印刷自体が厳しくなるのかな。