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取り次ぎへの付き合い以外に何か意味はあるのかな?
まあ、各種ニュースを見ていると、「今更どこぞの新参者に、新人みたいな頭の下げ方なんて出来るか」という感じを受けないでもないですが。
製本業界とか印刷業界とか運送屋さんとか製紙業界とか?
#そのうちGoogleやAmazonで天下りを受け入れる環境が整えば問題無くなったりして。
取次業者のメシのタネでしょ。
@私は門外漢ですのが、以前にネットで調べたことがありました。そのときの聞きかじり知識を以下にまとめます。
取次とは、出版界における問屋兼流通業者です。出版社は、本の流通を取次に委託し一時金を受け取ります。書店は、取次から本を受け取り、販売します。どの書店にどの本を何冊渡すかは、取次が決定します。売れないと思う本の場合、何割かを書店に回さず塩漬けにすることがある…と噂されています。
売れ残った本は、書店が取次に返本します。取次は、その本を出版社に返本し、その分の代金を回収します。
簡単に言えば、取次は本を介した金融業者でもある訳です。
出版社は本を出すとお金(一時金)が得られますが、返本されるとその分を返金せねばなりません。しかし、中小の出版社では手にした一時金で次の本を制作していますので(自転車操業)、それを取次に引き取って貰わないと前の本の返金ができないおそれがあります。
@間違いがあれば、ご指摘ください。
電子出版に移行した出版社は、取次を使わなくなります。取次はメシのタネを失うことになるので、報復するかもしれません。本を塩漬けにしたり、そもそも引き取らなかったり。そうなったら、出版社は自転車操業さえできなくなります。
ググってみたら、取次の役割を簡単に説明しているページを見つけました。http://blog.livedoor.jp/omttm202/archives/51458872.html [livedoor.jp]
実際取り次ぎ各社は次のビジネスとしては電子出版を目指して動いては居ますね。ちょっと調べれば幾らでもネタは有るので、すば洞付けるなら覗いて置く事をオススメ。
ただ、勝手に口に出せば良いではないので、目立たない様にとか、大きくビジネスにならない分野からとか、足場を固めながらだから大々的には宣伝しないのではないかとか思ったり。
#なんで「書店に都合を押し付けている」とか言われる取次ぎがそこまで弱小書店や#貧乏出版社の面倒を見ると思っている人がこんなに多いのだろ?#金のためには切るのに決まっているじゃないか。
>つまり、出版社や書店ではなく、取次が電子書籍の事業をやればいいんですよ。
できないでしょ。書店どうすんのよ。いまんとこ取次は書店と心中しかないよ。
それなりのニュースでは出ているんだから、ちゃんと目を開こうよ。「Medical e-hon」とか、「@irBitway」とか聞いたこともないの?
それ以前の問題として、「取次ぎの利益率以上のものを電子出版で出せるの?」ってのも大きいと思う。アメリカみたいに元々ボッタクリなのと比較すると、日本の書籍は「早い・安い・綺麗」と三拍子揃っている。その結果、入手性は大抵の所で出版当日に入手が可能だし、値段は元々安い上、綺麗な紙に美麗な印刷。って事で、電子化に対するメリットが示せないのじゃないかと。
特に電子化の再の絶対条件である「安く」を実現できるのは、昔から定番としてずっと出し続けられている、下手すれば青空文庫化されている様な名作程度ではなかろうか。
少数出版の場合は複数チャンネルの保持にコストが嵩み、数は出るがマンガ雑誌なんて、元々赤字なんで、安くする為のマージンも無い。
> @間違いがあれば、ご指摘ください。
@の使い方が間違っています。
似たような事は、ソフトウェア会社とソフトバンク(通信とかやり始める前の、パッケージソフトの流通とかをやってた頃)の間でも繰り広げられていましたね。営業部門さんの話を聞いても「今月、バンクに○千本納めたから」→「出荷本数○千本!」とか(笑)。おいおい、この返品の山はどう説明するんだい?(見えませ~ん!)それと、エンドユーザーは何処いっちゃったのよ?
# 開発がユーザーの声を聞きに行くのはカスタマーサービス部門だったりしてさ。# 営業部門が望む改善点と、CS部門が希望する改善点が食い違ってみたりするのも日常茶飯事だったよね。# 保守契約の売り上げって大きいんだよねぇ。安定収入だし...ってことで既存ユーザーの意見(=CS部門の主張)を尊重させてもらってましたけど(笑)。
昔話はさておき、結局、取次(とそこへの納品による一時入金)のバッファ機能に頼る経営を何とかしない限り、出版社は電子出版を受け付けないと言うことなのかな。実際、そこがネックになっているとすれば、電子出版(=製本や物流などの物理的な部分を低コスト化できる可能性を秘める)にあわせて会社組織を変えていくことができれば良いのだろうけど...そうなると取次が仕事を失うという社会構造そのものの変化も伴うことになるのか。とは言え、コミックの電子書籍化(コミックというか漫画は「話」単位で切り売りが可能なので比較的取っ付きやすかったのかな)などでは取次さんが主導するシステムなんかもあるみたいですから、少しずつ変化してはいるんだろう...とは思うのですが。でもでも、別の方向から考えると、出版社は取次というバッファ機能を利用して実態にあわない経営をし続けてきたわけで、そのシステムが一旦破綻して御破算になってしまったほうが素早く(より最適化された形で)次の時代に行けるのかも...中の人は大変でしょうけど...などと乱暴なことも考えてみたりできますね。
# 微妙に関わっていたことがあるのでACでお願いします。
馬車が自動車に置き換わったら馬具屋は失業するし銀塩カメラがデジカメに置き換われば現像屋は失業するのにね。
映画が出回りだした頃、劇場の役者達のギルドが映画を排斥しようとしたりテレビが出てくると、映画の役者達がテレビに出ないような運動をしたりホームビデオが出てくると、映画業界が・・・と旧来メディアで既得権益を確保していた人達が排斥運動をしては、新しいメディアの波にのまれていたらしいことを思い出しました。
#グーテンベルグの時代にもそういうことがあったのかも。
印刷技術はとっくに中国で発明されてた。グーテンベルグがやったのは、それと手書きとのハイブリッド化を可能にして製品を高級写本のレベルに引き上げた事だと聞いた。
つまり中国の方が先に近代化してヨーロッパを植民地にしている未来もありえた…かなあ?
レコードやラジオが出回り出したころ、吉本興業が所属する落語家に出演させないようにしてて初代桂春団治が内緒で出演したらそれを聞いた人々が劇場に詰めかけて大繁盛それ以来積極的にメディア進出するようになったなんて話もありますけど。
実演と記録・配布メディアとの違いがあるから成り立ったとも考えられますけどね。映画公開前に前作や同監督・同主演俳優の映画をTVで放送したりして宣伝してるし両立がまったく不可能ではないと思いたいですね、現在では。
吉本の件は、他でも聞いた事がある。一種のフリーミアムだったわけですよね。でも、今回はモノなわけで、それこそ「映画を小さいテレビで見る事なんてあり得ない」くらいの考えなのあかなぁと。結局それって崩れる訳ですけどね。
その通り。「クロスプラットフォーム開発環境を維持できないなら協力はできない。プログラマがコードを書かなけりゃアップルも(App Storeを)維持することはできない」…なんてApple様に反抗するのは愚の骨頂。
PCがiPoneに置き換わったらMSは失業するしFlashがHTML5+CSSに置き換わればAdobeは失業するのにね。
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デベロッパが運命共同体の保護に努めるのって当たり前では。 電子書籍屋の提供するプランが 取次ぎと小売と紙で読みたいというユーザを 切り捨ててまで乗り換えるほど魅力的ではないというだけの話。
> #そのうちGoogleやAmazonで天下りを受け入れる環境が整えば問題無くなったりして。
天下りというか、大手の重役クラスがどこかに入る事で、コネを使って電子出版の説得するようなことはあるんじゃないですかね。
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物事のやり方は一つではない -- Perlな人
日本の出版社に取って紙の意義とは (スコア:0)
取り次ぎへの付き合い以外に何か意味はあるのかな?
まあ、各種ニュースを見ていると、「今更どこぞの新参者に、新人みたいな頭の下げ方なんて出来るか」という感じを受けないでもないですが。
Re:日本の出版社に取って紙の意義とは (スコア:1)
製本業界とか印刷業界とか運送屋さんとか製紙業界とか?
#そのうちGoogleやAmazonで天下りを受け入れる環境が整えば問題無くなったりして。
Re:日本の出版社に取って紙の意義とは (スコア:4, 参考になる)
取次業者のメシのタネでしょ。
@私は門外漢ですのが、以前にネットで調べたことがありました。そのときの聞きかじり知識を以下にまとめます。
取次とは、出版界における問屋兼流通業者です。
出版社は、本の流通を取次に委託し一時金を受け取ります。
書店は、取次から本を受け取り、販売します。
どの書店にどの本を何冊渡すかは、取次が決定します。
売れないと思う本の場合、何割かを書店に回さず塩漬けにすることがある…と噂されています。
売れ残った本は、書店が取次に返本します。
取次は、その本を出版社に返本し、その分の代金を回収します。
簡単に言えば、取次は本を介した金融業者でもある訳です。
出版社は本を出すとお金(一時金)が得られますが、返本されるとその分を返金せねばなりません。
しかし、中小の出版社では手にした一時金で次の本を制作していますので(自転車操業)、それを取次に引き取って貰わないと前の本の返金ができないおそれがあります。
@間違いがあれば、ご指摘ください。
電子出版に移行した出版社は、取次を使わなくなります。
取次はメシのタネを失うことになるので、報復するかもしれません。本を塩漬けにしたり、そもそも引き取らなかったり。
そうなったら、出版社は自転車操業さえできなくなります。
ググってみたら、取次の役割を簡単に説明しているページを見つけました。
http://blog.livedoor.jp/omttm202/archives/51458872.html [livedoor.jp]
Re:日本の出版社に取って紙の意義とは (スコア:4, すばらしい洞察)
Re:日本の出版社に取って紙の意義とは (スコア:2, 興味深い)
実際取り次ぎ各社は次のビジネスとしては電子出版を目指して動いては居ますね。
ちょっと調べれば幾らでもネタは有るので、すば洞付けるなら覗いて置く事をオススメ。
ただ、勝手に口に出せば良いではないので、目立たない様にとか、大きくビジネスにならない
分野からとか、足場を固めながらだから大々的には宣伝しないのではないかとか思ったり。
#なんで「書店に都合を押し付けている」とか言われる取次ぎがそこまで弱小書店や
#貧乏出版社の面倒を見ると思っている人がこんなに多いのだろ?
#金のためには切るのに決まっているじゃないか。
Re: (スコア:0)
>つまり、出版社や書店ではなく、取次が電子書籍の事業をやればいいんですよ。
できないでしょ。書店どうすんのよ。いまんとこ取次は書店と心中しかないよ。
Re: (スコア:0)
それなりのニュースでは出ているんだから、ちゃんと目を開こうよ。
「Medical e-hon」とか、「@irBitway」とか聞いたこともないの?
Re:日本の出版社に取って紙の意義とは (スコア:4, 興味深い)
それ以前の問題として、「取次ぎの利益率以上のものを電子出版で出せるの?」ってのも大きいと思う。
アメリカみたいに元々ボッタクリなのと比較すると、日本の書籍は「早い・安い・綺麗」と三拍子揃っている。
その結果、入手性は大抵の所で出版当日に入手が可能だし、値段は元々安い上、綺麗な紙に美麗な印刷。
って事で、電子化に対するメリットが示せないのじゃないかと。
特に電子化の再の絶対条件である「安く」を実現できるのは、昔から定番としてずっと出し続けられている、
下手すれば青空文庫化されている様な名作程度ではなかろうか。
少数出版の場合は複数チャンネルの保持にコストが嵩み、数は出るがマンガ雑誌なんて、元々赤字なんで、
安くする為のマージンも無い。
Re:日本の出版社に取って紙の意義とは → ダウト!! (スコア:1, おもしろおかしい)
> @間違いがあれば、ご指摘ください。
@の使い方が間違っています。
Re:日本の出版社に取って紙の意義とは (スコア:1, 興味深い)
似たような事は、ソフトウェア会社とソフトバンク(通信とかやり始める前の、パッケージソフトの流通とかをやってた頃)の間でも繰り広げられていましたね。
営業部門さんの話を聞いても「今月、バンクに○千本納めたから」→「出荷本数○千本!」とか(笑)。
おいおい、この返品の山はどう説明するんだい?(見えませ~ん!)
それと、エンドユーザーは何処いっちゃったのよ?
# 開発がユーザーの声を聞きに行くのはカスタマーサービス部門だったりしてさ。
# 営業部門が望む改善点と、CS部門が希望する改善点が食い違ってみたりするのも日常茶飯事だったよね。
# 保守契約の売り上げって大きいんだよねぇ。安定収入だし...ってことで既存ユーザーの意見(=CS部門の主張)を尊重させてもらってましたけど(笑)。
昔話はさておき、結局、取次(とそこへの納品による一時入金)のバッファ機能に頼る経営を何とかしない限り、出版社は電子出版を受け付けないと言うことなのかな。
実際、そこがネックになっているとすれば、電子出版(=製本や物流などの物理的な部分を低コスト化できる可能性を秘める)にあわせて会社組織を変えていくことができれば良いのだろうけど...そうなると取次が仕事を失うという社会構造そのものの変化も伴うことになるのか。
とは言え、コミックの電子書籍化(コミックというか漫画は「話」単位で切り売りが可能なので比較的取っ付きやすかったのかな)などでは取次さんが主導するシステムなんかもあるみたいですから、少しずつ変化してはいるんだろう...とは思うのですが。
でもでも、別の方向から考えると、出版社は取次というバッファ機能を利用して実態にあわない経営をし続けてきたわけで、そのシステムが一旦破綻して御破算になってしまったほうが素早く(より最適化された形で)次の時代に行けるのかも...中の人は大変でしょうけど...などと乱暴なことも考えてみたりできますね。
# 微妙に関わっていたことがあるのでACでお願いします。
Re: (スコア:0)
馬車が自動車に置き換わったら馬具屋は失業するし
銀塩カメラがデジカメに置き換われば現像屋は失業するのにね。
Re:日本の出版社に取って紙の意義とは (スコア:4, 参考になる)
映画が出回りだした頃、劇場の役者達のギルドが映画を排斥しようとしたり
テレビが出てくると、映画の役者達がテレビに出ないような運動をしたり
ホームビデオが出てくると、映画業界が・・・
と旧来メディアで既得権益を確保していた人達が排斥運動をしては、新しいメディアの波にのまれていたらしいことを思い出しました。
#グーテンベルグの時代にもそういうことがあったのかも。
Re:日本の出版社に取って紙の意義とは (スコア:3, 参考になる)
ルター宗教改革とそれに対抗したバチカンの争いってのがまさにそれでしょ。
Re:日本の出版社に取って紙の意義とは (スコア:2)
印刷技術の登場によって本を作る場所が教会・修道院(写本)から市井に移り
大量に印刷物が出回るようになって、民衆が知恵をつけるようになって
社会構造が大きく変化する契機となったってのはありますね。
だから、印刷技術があの頃登場しなかったら(結局後から誰かが発明したにしても)、
宗教改革もあまり広がらなかったかも知れないし、産業革命や帝国主義時代の
到来ももっと遅れたかも知れない。
Re:日本の出版社に取って紙の意義とは (スコア:1)
印刷技術はとっくに中国で発明されてた。
グーテンベルグがやったのは、それと手書きとのハイブリッド化を可能にして製品を高級写本のレベルに引き上げた事だと聞いた。
the.ACount
Re: (スコア:0)
ある種の量産体制が確立し、値段は大分下がっていました。
また、初期の印刷本は、写本のレイアウトや活字、省略記号を受け継いでいました。
そうしたことから、歴史的な経緯としては
手写本における技術改革が、すでに印刷術による印刷本を受け入れる市場を準備していた、
と見るべきかと思われます。
Re: (スコア:0)
つまり中国の方が先に近代化してヨーロッパを植民地にしている未来もありえた…かなあ?
Re:日本の出版社に取って紙の意義とは (スコア:1)
グーテンベルク自身は借金の抵当として印刷機を取られちゃったんですよね。
新しいメディアに目をつけた共同経営者に騙されたのか、金に無頓着な技術者だったのかはよくしりませんが、今でもありそうなことではあります。
Re: (スコア:0)
レコードやラジオが出回り出したころ、吉本興業が所属する落語家に出演させないようにしてて
初代桂春団治が内緒で出演したらそれを聞いた人々が劇場に詰めかけて大繁盛
それ以来積極的にメディア進出するようになった
なんて話もありますけど。
実演と記録・配布メディアとの違いがあるから成り立ったとも考えられますけどね。
映画公開前に前作や同監督・同主演俳優の映画をTVで放送したりして宣伝してるし
両立がまったく不可能ではないと思いたいですね、現在では。
Re: (スコア:0)
吉本の件は、他でも聞いた事がある。
一種のフリーミアムだったわけですよね。
でも、今回はモノなわけで、それこそ「映画を小さいテレビで見る事なんてあり得ない」くらいの考えなのあかなぁと。
結局それって崩れる訳ですけどね。
Re: (スコア:0)
その通り。
「クロスプラットフォーム開発環境を維持できないなら協力はできない。プログラマがコードを書かなけりゃアップルも(App Storeを)維持することはできない」
…なんてApple様に反抗するのは愚の骨頂。
PCがiPoneに置き換わったらMSは失業するし
FlashがHTML5+CSSに置き換わればAdobeは失業するのにね。
.
デベロッパが運命共同体の保護に努めるのって当たり前では。
電子書籍屋の提供するプランが
取次ぎと小売と紙で読みたいというユーザを
切り捨ててまで乗り換えるほど魅力的ではないというだけの話。
Re: (スコア:0)
> #そのうちGoogleやAmazonで天下りを受け入れる環境が整えば問題無くなったりして。
天下りというか、大手の重役クラスがどこかに入る事で、コネを使って電子出版の説得するようなことはあるんじゃないですかね。