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> 「統計的には有意な水準である p 値片側 5 % には至っていませんが、傾向があると判断できる p 値片側 10 % を確認しました」
「5%でダメだったけど,10%だと有意でした」というのは,検定の手順としては問題があります。
教科書的には信頼区間(有意水準)は検定を実施する前に決めていないとまずいわけで,「5%でダメだったから10%に変更しました」というのは,(実際の作業上ではよくやるけど)報告にそのまま書いちゃうのは素直すぎます。その点では「日経メディカルオンライン」の記事にあるように最初から有意水準5%と決めて検定するやり方が方法論としては通常の作業です。
問題となる有意水準の決定ですが,これは研究者が,学問分野や実験の方法,問題の性質を考慮して決定するもので,明確な一律の基準はありません。よく利用される有意水準の数値は10%, 5%, 1%, 0.1%ですが好きなものを恣意的に選ぶと微妙な統計と思われてしまいます。
社会科学だと心理学や教育学など実験的に調査できるのなら有意水準5%,他の要素が除去できない一般的な調査だと有意水準10%を採用していることが多く,逆に自然科学で実験室で行うような他の影響を排除できる実験だと,有意水準5%,1%,0.1%とより厳密な差を要求されます。
今回のプラズマクラスター実験のような日常空間での実証レベルだと,どのレベルの有意水準が通常採用されているのか知らないので,研究分野の近い識者の方フォローお願いします。
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アレゲはアレゲ以上のなにものでもなさげ -- アレゲ研究家
有意水準を変えて,大丈夫か? (スコア:1)
> 「統計的には有意な水準である p 値片側 5 % には至っていませんが、傾向があると判断できる p 値片側 10 % を確認しました」
「5%でダメだったけど,10%だと有意でした」というのは,検定の手順としては問題があります。
教科書的には信頼区間(有意水準)は検定を実施する前に決めていないとまずいわけで,
「5%でダメだったから10%に変更しました」というのは,(実際の作業上ではよくやるけど)報告にそのまま書いちゃうのは素直すぎます。
その点では「日経メディカルオンライン」の記事にあるように最初から有意水準5%と決めて検定するやり方が方法論としては通常の作業です。
問題となる有意水準の決定ですが,これは研究者が,学問分野や実験の方法,問題の性質を考慮して決定するもので,明確な一律の基準はありません。
よく利用される有意水準の数値は10%, 5%, 1%, 0.1%ですが好きなものを恣意的に選ぶと微妙な統計と思われてしまいます。
社会科学だと心理学や教育学など実験的に調査できるのなら有意水準5%,他の要素が除去できない一般的な調査だと有意水準10%を採用していることが多く,
逆に自然科学で実験室で行うような他の影響を排除できる実験だと,有意水準5%,1%,0.1%とより厳密な差を要求されます。
今回のプラズマクラスター実験のような日常空間での実証レベルだと,どのレベルの有意水準が通常採用されているのか知らないので,研究分野の近い識者の方フォローお願いします。
Re:有意水準を変えて,大丈夫か? (スコア:1)
これはこれで効果的だったのかも。このストーリーも、ネタの割には荒れてないし。素直すぎて、各種の定型ツッコミを入れる余地がない。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)