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コ業界では大容量と言われるとなんらかの性能が高い気がしてしまいますが、この記事の場合は容積が文字通り水増しされてるだけなのですね…。
脳脊髄液(脳漿) - Wikipediahttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%B3%E8%84%8A%E9%AB%84%E6%B6%B2 [wikipedia.org]「略して髄液とも呼ばれる。脳室系の脈絡叢から産生される廃液であって、脳の水分含有量を緩衝したり、形を保つ役に立っている。一般には脳漿(のうしょう)として知られる。」(引用部の強調はKandoによる)
オンメモリで解ける問題の規模に関わるのでメモリ容量も計算機の処理能力にとってそれなりに大事とは思います。(特にいつも何かと計算機のメモリが足りない苦労を見てきた年寄りとしては。)が、それはさておき、ここではそもそもストーリーに「大容量」と書かれてるけどその「大容量」が純粋に容積でその上、その実質が機能にあまり関係ないと思われる液体=脳漿だとストーリーに書かれているところに反応してますので何かの容量でないと話が繋がらないわけでして…。(ところで今ソースの一つNewScientistの記事をGoogle翻訳にかけて斜め読みしてたけど、脳漿量って出てこないようなのだが…。もしかして脳容量のTypoなんてことは…。)
ところで、速度と集積度に関しては、LSIの集積度は18カ月で2倍(ムーアの法則 [wikipedia.org])という凄まじい速度で進んできましたし、何倍も変わればさすがに性能に及ぼす影響も大きい訳ですが、人間の脳はそういう意味では「プロセス」は共通で集積度もそれほど劇的には違いません。今回のストーリーではどのくらい脳の当該部位の大きさが違っていたかわからないのですが、病的な例ではなく標準サイズの頭蓋に収まった脳のバリエーションであることから大きくてもせいぜい数%程度以下のオーダーの話ではないかと思われ、LSIのように集積度による劇的な違いはないでしょう。
さらに今回のストーリーではどっちかというと注意力、いわば脳内プロセスとでもいうべきものの「スケジューリング・アルゴリズム」の差が問題のようです。人間の脳ではアルゴリズムもそのパラメタも神経の接続で「ハードコード」されてるようなものなのでそれらが脳の神経線維の量に現れることはありえることではあります。
ソースのNewScientistの記事で金井氏は、誕生後の人間の脳の発達が余計な神経接続を減らす形で進むという既に知られている観察から、脳の部位の大きさは十分に神経が減っていないという一種の発達障害の兆候を示すのではないかという推測をしているようです。
集中できる人のほうが説明しやすそう
気が散ることができるほど並列処理できないので、周囲が気にならなくなってしまう。気になっても直列で処理されてるので、遅れて後回しにされる。切り替えオーバーヘッドで大変になるので、ひとつのことはバラさずできるだけまとめて片付けようとする。:結果、注意散漫になろうとしてもしんどくなるので、このスペックで効率よく動けるように最適化される。
一方で注意散漫だと脳がいくらマルチスレッドで力押しできても、体はひとつみたいな。
...in a region of the brain known as the left superior parietal lobe (SPL). Specifically, the easily distracted tended to have more grey matter here.
左の SPL(上頭頂小葉)という部位の「灰白質」(grey matter)が多いほうが気を取られやすい、とあります。灰白質とは、つまり神経細胞体が集まっている大脳皮質に当たる場所です。ちゃんと脳(の特定の小さな部分ではありますが)の大きいほうが、という意味になってます。
誤訳つながりで、ここにつけると
>上頭頂小葉(SPL)の働きを抑えることで集中力を上げる
ではなく、要約すると
経頭蓋磁気刺激で左SPLの活動を弱めた場合、注意散漫が増加するため、左SPLには注意力を制御する機能があるようだ。左SPLの灰白質が大きい人は、この機能の働きが悪い。しかし、左SPL近傍へ直接電流で刺激することにより、注意力を向上できるのではないかと考え試験を開始している。
磁気刺激と電流刺激は逆の働きをするようだね。
あとは体格補正はどうしてるのかな。
この結論だけみると、体格が小さい人はは注意力高くて長身長の人は注意力散漫な相関をもっているようなことになりそうな。
体格と頭の大きさに相関性はないですよ。#ソースは自分
マジレスすると:
頭部の大きさは骨格の影響も大きく、頭部の骨格の発達度合いには脳のみならず顎の発達の影響も大きいようです。
(顎を操作する筋肉の一部は側頭部に一方の端があり頬骨の作るブリッジの内側を通って顎と連結している。また頬骨や上顎と連結する物もある。顎が強力に発達すると筋肉が太くなり頬骨やその取り付け部がゴツく頑丈になるし、側頭部の強度も上がる理屈。人間より極端にこの性質が出るのは人類に近縁の類人猿。類人猿の頭骨は脳容量の割に結構立派で、またオスのほうがその傾向は顕著であるがそれは噛む力が強いことと関連がある。)
脳にしても問題は容積じゃなくてむしろ表面積(皮質の面積)ではないかという話もあります。大雑把にいえば脳は演算素子となる神経細胞を平面に並べて頭蓋に収まるように折りたたんで内側を配線となる神経細胞で結んだような構造らしいので。
昔から言うではないですか、「大男総身に知恵が回りかね」と。
by 若干大きめ男(176cm、96Kg)
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家
コ業界では大容量と言われると (スコア:1)
コ業界では大容量と言われるとなんらかの性能が高い気がしてしまいますが、この記事の場合は容積が文字通り水増しされてるだけなのですね…。
脳脊髄液(脳漿) - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%B3%E8%84%8A%E9%AB%84%E6%B6%B2 [wikipedia.org]
「略して髄液とも呼ばれる。脳室系の脈絡叢から産生される廃液であって、脳の水分含有量を緩衝したり、形を保つ役に立っている。一般には脳漿(のうしょう)として知られる。」
(引用部の強調はKandoによる)
Re:比較するなら集積度 (スコア:2)
CPUでもメモリでも微細化して集積度を上げた方がスピードが速く、発熱も少なくなります。
無駄に大きいと信号伝達に時間がかかり、鈍くなるということではないでしょうか。
Re:比較するなら集積度 (スコア:1)
オンメモリで解ける問題の規模に関わるのでメモリ容量も計算機の処理能力にとってそれなりに大事とは思います。
(特にいつも何かと計算機のメモリが足りない苦労を見てきた年寄りとしては。)
が、それはさておき、ここではそもそもストーリーに「大容量」と書かれてるけどその「大容量」が
純粋に容積でその上、その実質が機能にあまり関係ないと思われる液体=脳漿だと
ストーリーに書かれているところに反応してますので何かの容量でないと話が繋がらないわけでして…。
(ところで今ソースの一つNewScientistの記事をGoogle翻訳にかけて斜め読みしてたけど、
脳漿量って出てこないようなのだが…。もしかして脳容量のTypoなんてことは…。)
ところで、速度と集積度に関しては、LSIの集積度は18カ月で2倍(ムーアの法則 [wikipedia.org])
という凄まじい速度で進んできましたし、何倍も変わればさすがに性能に及ぼす影響も大きい訳ですが、
人間の脳はそういう意味では「プロセス」は共通で集積度もそれほど劇的には違いません。
今回のストーリーではどのくらい脳の当該部位の大きさが違っていたかわからないのですが、
病的な例ではなく標準サイズの頭蓋に収まった脳のバリエーションであることから
大きくてもせいぜい数%程度以下のオーダーの話ではないかと思われ、LSIのように集積度による劇的な違いはないでしょう。
さらに今回のストーリーではどっちかというと注意力、
いわば脳内プロセスとでもいうべきものの「スケジューリング・アルゴリズム」の差が問題のようです。
人間の脳ではアルゴリズムもそのパラメタも神経の接続で「ハードコード」されてるようなものなので
それらが脳の神経線維の量に現れることはありえることではあります。
ソースのNewScientistの記事で金井氏は、
誕生後の人間の脳の発達が余計な神経接続を減らす形で進むという既に知られている観察から、
脳の部位の大きさは十分に神経が減っていないという
一種の発達障害の兆候を示すのではないかという推測をしているようです。
Re: (スコア:0)
あるいは他人より複雑な処理をするけど、トランザクションは人並みなのでロールバックに失敗する状態?
必要以上に動かすから結果として脳が大きくなったのか、大きいから注意力散漫なのか・・・
Re: (スコア:0)
集中できる人のほうが説明しやすそう
気が散ることができるほど並列処理できないので、周囲が気にならなくなってしまう。
気になっても直列で処理されてるので、遅れて後回しにされる。
切り替えオーバーヘッドで大変になるので、ひとつのことはバラさずできるだけまとめて片付けようとする。
:
結果、注意散漫になろうとしてもしんどくなるので、このスペックで効率よく動けるように最適化される。
一方で注意散漫だと脳がいくらマルチスレッドで力押しできても、体はひとつみたいな。
脳漿って脳じゃない? (スコア:0)
じゃあ、脳が大きいじゃなくて、すかすかってことなんじゃ…。
Re:脳漿って脳じゃない? (スコア:3, 参考になる)
左の SPL(上頭頂小葉)という部位の「灰白質」(grey matter)が多いほうが気を取られやすい、とあります。灰白質とは、つまり神経細胞体が集まっている大脳皮質に当たる場所です。ちゃんと脳(の特定の小さな部分ではありますが)の大きいほうが、という意味になってます。
Re:脳漿って脳じゃない? (スコア:2, 参考になる)
誤訳つながりで、ここにつけると
>上頭頂小葉(SPL)の働きを抑えることで集中力を上げる
ではなく、要約すると
経頭蓋磁気刺激で左SPLの活動を弱めた場合、注意散漫が増加するため、左SPLには注意力を制御する機能があるようだ。左SPLの灰白質が大きい人は、この機能の働きが悪い。しかし、左SPL近傍へ直接電流で刺激することにより、注意力を向上できるのではないかと考え試験を開始している。
磁気刺激と電流刺激は逆の働きをするようだね。
Re: (スコア:0)
あとは体格補正はどうしてるのかな。
この結論だけみると、体格が小さい人はは注意力高くて長身長の人は注意力散漫な相関をもっているようなことになりそうな。
Re:コ業界では大容量と言われると (スコア:2)
体格と頭の大きさに相関性はないですよ。
#ソースは自分
一人以外は全員敗者
それでもあきらめるより熱くなれ
Re:コ業界では大容量と言われると (スコア:1)
マジレスすると:
頭部の大きさは骨格の影響も大きく、頭部の骨格の発達度合いには脳のみならず顎の発達の影響も大きいようです。
(顎を操作する筋肉の一部は側頭部に一方の端があり頬骨の作るブリッジの内側を通って顎と連結している。
また頬骨や上顎と連結する物もある。顎が強力に発達すると筋肉が太くなり頬骨やその取り付け部がゴツく頑丈になるし、
側頭部の強度も上がる理屈。
人間より極端にこの性質が出るのは人類に近縁の類人猿。
類人猿の頭骨は脳容量の割に結構立派で、またオスのほうがその傾向は顕著であるが
それは噛む力が強いことと関連がある。)
脳にしても問題は容積じゃなくてむしろ表面積(皮質の面積)ではないかという話もあります。
大雑把にいえば脳は演算素子となる神経細胞を平面に並べて頭蓋に収まるように折りたたんで
内側を配線となる神経細胞で結んだような構造らしいので。
ことわざ (スコア:1)
昔から言うではないですか、「大男総身に知恵が回りかね」と。
by 若干大きめ男(176cm、96Kg)