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これを受けてか中国国内では新幹線離れが加速している
この部分ですが、報道各社によって差があります。 朝日と産経の記事は、 「中国高速鉄道、ほぼ満席 絶えぬ「速さ」求める人たち」(朝日) [asahi.com], 「「速さは魅力」満席状態も株急落、事業停滞は確実」(産経) [msn.com] としていて、 時事通信と日経は 「空席目立つ事故路線」(時事通信) [jiji.com]、 「中国「新幹線」空席8~9割 急速に鉄道離れ 」 [nikkei.com]
朝日が取材したと称しているのは温州−上海区間です。(2009年開業、200km/h新線)。日経が記事にしているのは、北京−上海区間のことです(2011年開業、300km/h新線)。日にちも違いますし、また一等車、二等車の違いが大きいです。
温州−上海は直線距離で380kmと比較的近いのですが、新線が出来るまでは一日一本の夜行しかなかったところで、距離が近いので飛行機はもともと比較の対象にならない区間です。他に選択肢が少ないので、事故後もある程度客がいても不思議ではない区間。もちろんサラクも動員されてるわけですし。
北京−上海は直線距離で1000km以上ありますし、こちらはもろに飛行機と競合します。値段はだいたい同じくらいで、高速鉄道で5時間、飛行機で2時間の行程です。こちらについては、香港紙の報道でも現在の乗車率3割となっています。
どららにせよ以前の在来線は本数も少なかったし、時間もかかる代わりに安かったので切符をとるのが大変だった。新線は高いかわりに2時間毎に出ていて、本数、座席数も圧倒的に多いので、基本的に供給過剰です。だから、北京−上海については事故前からガラガラだったようです。
というわけで、朝日の記事はかなり作為的で、ガラガラの新線は無視して、新線しかろくな交通手段がない上海近郊線だけを取りあげて、サクラも込みの二等車写真だけで、中国高速鉄道全部が満席で、航空との競争力もあるかのように喧伝する、ウソまみれの中国ヨイショ記事です。
しかし、一方のガラガラ報道派も、事故前からガラガラだった一等車のみの写真を乗せたりして、こちらも負けず劣らず作為的です。
日本の新聞社は横並び記事が多いのに、この報道だけはまったく逆の作為が働いているのは、中国株式市場での交通株への利害関係が各社で異なるためと思われます。
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ソースを見ろ -- ある4桁UID
報道に矛盾? (スコア:5, 興味深い)
これを受けてか中国国内では新幹線離れが加速している
この部分ですが、報道各社によって差があります。 朝日と産経の記事は、
「中国高速鉄道、ほぼ満席 絶えぬ「速さ」求める人たち」(朝日) [asahi.com],
「「速さは魅力」満席状態も株急落、事業停滞は確実」(産経) [msn.com]
としていて、 時事通信と日経は
「空席目立つ事故路線」(時事通信) [jiji.com]、
「中国「新幹線」空席8~9割 急速に鉄道離れ 」 [nikkei.com]
比較されている路線が違う、また株式市場への利害関係 (スコア:2, 興味深い)
朝日が取材したと称しているのは温州−上海区間です。(2009年開業、200km/h新線)。
日経が記事にしているのは、北京−上海区間のことです(2011年開業、300km/h新線)。
日にちも違いますし、また一等車、二等車の違いが大きいです。
温州−上海は直線距離で380kmと比較的近いのですが、新線が出来るまでは一日一本の夜行しか
なかったところで、距離が近いので飛行機はもともと比較の対象にならない区間です。
他に選択肢が少ないので、事故後もある程度客がいても不思議ではない区間。もちろん
サラクも動員されてるわけですし。
北京−上海は直線距離で1000km以上ありますし、こちらはもろに飛行機と競合します。
値段はだいたい同じくらいで、高速鉄道で5時間、飛行機で2時間の行程です。
こちらについては、香港紙の報道でも現在の乗車率3割となっています。
どららにせよ以前の在来線は本数も少なかったし、時間もかかる代わりに安かったので切符をとるのが
大変だった。新線は高いかわりに2時間毎に出ていて、本数、座席数も圧倒的に多いので、基本的に供給過剰です。だから、北京−上海については事故前からガラガラだったようです。
というわけで、朝日の記事はかなり作為的で、ガラガラの新線は無視して、新線しかろくな交通手段がない
上海近郊線だけを取りあげて、サクラも込みの二等車写真だけで、中国高速鉄道全部が満席で、
航空との競争力もあるかのように喧伝する、ウソまみれの中国ヨイショ記事です。
しかし、一方のガラガラ報道派も、事故前からガラガラだった一等車のみの写真を乗せたりして、こちらも
負けず劣らず作為的です。
日本の新聞社は横並び記事が多いのに、この報道だけはまったく逆の作為が働いているのは、
中国株式市場での交通株への利害関係が各社で異なるためと思われます。