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昔学生とAFM(原子間力顕微鏡)に関して話していた時のこと
「このカンチレバー(*)でサンプルのビーム(**)部分を観察するとね……」学生「感知レバー?ビーム?ビームが出てるんですか!?」
いや,出ないから.#AFMなんでたわみ測定用のレーザーは出てるけどさ.
*Cantilever: 棒状の一端のみが固定された片持ち梁.AFMなどの走査顕微鏡では,非固定の浮いてる先端をサンプルに近づけることで測定する.間違っても感知するためのレバーではない.いや,感知はするんだけど.意味が通ってしまうので気づかず使い続けてる学生が居るとか居ないとか……学会会場で「カンチレバー」と書かれたスライドを見て後ろに座っていた学生が「感知ぐらい漢字で書けよ」とか小声で突っ込んでいたのも良い思い出.
**beam: 梁.ナノ加工などで基板表面に梁状の構造をよく作ったりする.目から出たりするいわゆるビームとは綴りも一緒.
分析とか計測してると外国語の用語そのままとか、その短縮形が出て来て知識のない人には???ですよね。私の場合、ある講習で「異常値が出たらネグってください。」と言われて?になりました。今ではすっかり慣れて時々新人を混乱させてます。# アメリカ人が「オーガー」と言ってるのを聞いてびっくり。Auger(オージェ)分析でした。
あー,ネグるは使いますね.あとモジュられる(modulated)とか.「元々のスペクトルが相互作用でモジュられて……」とか.#時々日常生活でモジュるともじるがごっちゃに.
昔レーザーの人とかに飲み会で,「アブレーションとか言いにくいんで,アブるで良いじゃないですか!漢字で『炙る』って書いても意味似たようなもんだし!」と主張したんですが,「それは無い」と切って捨てられました.良いと思うんだけどなあ,アブる.
「キャンティレバー」と書けば誤解されなかったのでは?気取った奴と思われてしまうかもしれませんが...
そして、マガズィンとかトゥリガーとか言い始めるようになるわけですね。
そんなあなたに袖ビーム [google.co.jp]
おまえのせいで10年ぶりに軒ビーム [sorekika.com]を思い出してしまったじゃないか。
目から出たりするビームは元々レーザーやらゲッター線やらメガ粒子やらをbeam状に成形、射出したものなので、一緒で当然です。wikipediaがwikiと略されちゃったようなものかと。
これ,昔気になって語源を調べたんですが,実は(船などの)梁という比較的限定的な意味へと狭まった時期(13世紀)より,光線という意味も持っていた時期(少なくとも7世紀以前)の方が古いらしいんですよ.意外にも.
何でも元々はバームクーヘンのBaumと同じくそこらに生えている木を意味する語で,それが転化して木から作られる様々なものを指す語になって,その一種である柱の形状から,火柱やら降り注ぐ光のような上下に細長いものも指す語へと変化したそうです.まあ古代英語の時代なんで細かいところはよくわかっていないらしいですが.
で,その後,木で出来たいろんなものを指すってのは範囲が広すぎて使いにくいからなのか,だんだん使われる範囲が狭まっていって今に至る(でも光線という意味は残った),と.
ビームで思い出した。建築の「RCラーメン構造」って単語聞くたびに頭の中にRahmenではない拉麺がお出ましになられる。
自転車用語ですね
カンチレバーのたわみをレーザービームで感知する構造になってるAFMがあるので、ややこしい限りですね。
MEMS分野では、ビーム構造をイオンビームで加工したり、カンチレバー構造はAFMに限らずセンサ(感知)目的に使われることが多かったり。
あと、バイオ分野の人と半導体加工の人が話をすると、プラズマの意味が違ったり。(電離した気体だったり、血漿だったり)
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私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike
ビームで感知 (スコア:3, おもしろおかしい)
昔学生とAFM(原子間力顕微鏡)に関して話していた時のこと
「このカンチレバー(*)でサンプルのビーム(**)部分を観察するとね……」
学生「感知レバー?ビーム?ビームが出てるんですか!?」
いや,出ないから.
#AFMなんでたわみ測定用のレーザーは出てるけどさ.
*Cantilever: 棒状の一端のみが固定された片持ち梁.AFMなどの走査顕微鏡では,非固定の浮いてる先端をサンプルに近づけることで測定する.間違っても感知するためのレバーではない.いや,感知はするんだけど.意味が通ってしまうので気づかず使い続けてる学生が居るとか居ないとか……
学会会場で「カンチレバー」と書かれたスライドを見て後ろに座っていた学生が「感知ぐらい漢字で書けよ」とか小声で突っ込んでいたのも良い思い出.
**beam: 梁.ナノ加工などで基板表面に梁状の構造をよく作ったりする.目から出たりするいわゆるビームとは綴りも一緒.
Re:ビームで感知 (スコア:2)
分析とか計測してると外国語の用語そのままとか、その短縮形が出て来て知識のない人には???ですよね。
私の場合、ある講習で「異常値が出たらネグってください。」と言われて?になりました。今ではすっかり慣れて時々新人を混乱させてます。
# アメリカ人が「オーガー」と言ってるのを聞いてびっくり。Auger(オージェ)分析でした。
Re:ビームで感知 (スコア:2)
あー,ネグるは使いますね.
あとモジュられる(modulated)とか.「元々のスペクトルが相互作用でモジュられて……」とか.
#時々日常生活でモジュるともじるがごっちゃに.
昔レーザーの人とかに飲み会で,「アブレーションとか言いにくいんで,アブるで良いじゃないですか!漢字で『炙る』って書いても意味似たようなもんだし!」と主張したんですが,「それは無い」と切って捨てられました.
良いと思うんだけどなあ,アブる.
Re:ビームで感知 (スコア:1)
「キャンティレバー」と書けば誤解されなかったのでは?
気取った奴と思われてしまうかもしれませんが...
イティラウ病 (スコア:0)
そして、マガズィンとかトゥリガーとか言い始めるようになるわけですね。
Re: (スコア:0)
そんなあなたに袖ビーム [google.co.jp]
Re: (スコア:0)
おまえのせいで10年ぶりに軒ビーム [sorekika.com]を思い出してしまったじゃないか。
Re: (スコア:0)
**beam: 梁.ナノ加工などで基板表面に梁状の構造をよく作ったりする.目から出たりするいわゆるビームとは綴りも一緒.
目から出たりするビームは元々レーザーやらゲッター線やらメガ粒子やらをbeam状に成形、射出したものなので、一緒で当然です。wikipediaがwikiと略されちゃったようなものかと。
Re:ビームで感知 (スコア:5, 参考になる)
これ,昔気になって語源を調べたんですが,実は(船などの)梁という比較的限定的な意味へと狭まった時期(13世紀)より,光線という意味も持っていた時期(少なくとも7世紀以前)の方が古いらしいんですよ.意外にも.
何でも元々はバームクーヘンのBaumと同じくそこらに生えている木を意味する語で,それが転化して木から作られる様々なものを指す語になって,その一種である柱の形状から,火柱やら降り注ぐ光のような上下に細長いものも指す語へと変化したそうです.まあ古代英語の時代なんで細かいところはよくわかっていないらしいですが.
で,その後,木で出来たいろんなものを指すってのは範囲が広すぎて使いにくいからなのか,だんだん使われる範囲が狭まっていって今に至る(でも光線という意味は残った),と.
Re: (スコア:0)
ビームで思い出した。
建築の「RCラーメン構造」って単語聞くたびに
頭の中にRahmenではない拉麺がお出ましになられる。
Re: (スコア:0)
自転車用語ですね
Re: (スコア:0)
カンチレバーのたわみをレーザービームで感知する構造になってるAFMがあるので、ややこしい限りですね。
MEMS分野では、ビーム構造をイオンビームで加工したり、
カンチレバー構造はAFMに限らずセンサ(感知)目的に使われることが多かったり。
あと、バイオ分野の人と半導体加工の人が話をすると、プラズマの意味が違ったり。
(電離した気体だったり、血漿だったり)