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諦めて、次へいこう。あるいは金星は諦めて、人工惑星として宇宙空間観測してろ。
5年かければ成功の可能性はある!・・・ということなら、やってみる価値はあるかもしれないと思ってたが、 5年かけても当初のn割の成果しか上げられない、ということが分かったなら、すっぱり諦めてしまった方がよいのではと思う。 (何割なのかにもよるけど。) この間に劣化して駄目になる可能性も低くないというし、時間と予算をかけてまで挑むのは割りに合わないのではないかと。
# そうは言っても、止めちゃうと次いつ予算が付くか分からんのだろうけど。
とりあえず搭載観測機器の性能評価を続けるとして、次の打ち上げまで10年間はお休みです(通常は特定分野の観測衛星の次の打ち上げ機会がまわってくるのは約10年後)
軌道の話を別としても、予算面の制約のためにすぐに同一仕様の代替機を作ってH2Aロケットで打ち上げることも不可能です(今回H2Aで打ち上げたのはM-Vロケット廃止による特例処置)イプシロン・ロケットで金星観測衛星を軌道投入可能だとしても、ペイロードの制約等のために同一仕様の代替機は使えない可能性があるいずれにせよ失敗の責任はロケットではなく衛星にあるのだから、おとなしく打ち上げ待ちの列の一番最後に並び直しなさいということになります(特別な救済処置はありえない)
だから探査機は同じモノを二機を上げるのが常識なんだよなー。再挑戦するならなぜ最初からやっておかないって話で。素の成功確率を高く見積り過ぎてる気がする。実際には成功ライン上を浮き沈みなんだから、二機にするだけで「だいたい成功する」レベルになるのに。
もちろん予算の話もあるけど二機上げたって倍になるわけじゃなし、その辺の計算ができないんなら予算配分の仕事に就く資格なんてないよなー。もちろん計算した上で一機っつー結論なら仕方ないんだが、二機が常識なんだしそのセンは薄そうだ。それに、全体的にもそのあたりの計算ができてるとは思えんな。財務省とかのやってる事みてると。成功確率どころか目に見えてる老朽インフラの修復にろくに予算付いてないわけだしー。
海外は2機作って1機を地上に残してトラブル解析用にしているという話をどっかで聞いた気がする。
実際に打ち上げられるフライトモデルの前に作られる実機に限りなく近いエンジニアリングモデルという機体です。宇宙機は実際に打ち上げられるフライトモデル製造の前に、エンジニアリングモデルで数々の試験を行い機体の検証をします。その前がブレッドボードモデルといい、機体は作らず基盤に回路だけを取り付けて設計が妥当かどうかを検証します。
地上に置いてある機体はたいていは地上試験に使われたエンジニアリングモデルである事が多いです。宇宙機はトラブルを起こしても技術者が修理にはいけない為、フライトモデル(実機)が不具合を起こした時は地上にあるエンジニアリングモデルで状況を再現してトラブルの検証と対応法を探ります。
ちなみに宇宙科学研究所相模原キャンパスに置かれている実物大はやぶさは張りぼての模型ではなく実際に試験に使われたエンジニアリングモデルです。
しかし、予算の兼ね合いでエンジニアリングモデルを作らない場合もあります。NASA/esa合同の土星探査機カッシーニ・ホイヘンスは当初の開発予算を大幅に超えた為、エンジニアリングモデルの制作をせず、不具合の検証などはブレッドボードモデルで行っています。
地上のエンジニアリングモデルが実際に役に立った例としては、日本ではX線天文衛星ASTRO-Eの打ち上げ失敗で、急遽代替機して地上にあったASTRO-Eのエンジニアリングモデルを実際に打ち上げられるように改造し、ASTRO-E2「すざく」として打ち上げました。あかつきにエンジニアリングモデルがあるかどうかはわかりませんが、あればリカバリーが出来る可能性があります。
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いい機会だ (スコア:0)
諦めて、次へいこう。
あるいは金星は諦めて、人工惑星として宇宙空間観測してろ。
もうゴールしてもいいよ (スコア:1)
5年かければ成功の可能性はある!・・・ということなら、やってみる価値はあるかもしれないと思ってたが、
5年かけても当初のn割の成果しか上げられない、ということが分かったなら、すっぱり諦めてしまった方がよいのではと思う。
(何割なのかにもよるけど。)
この間に劣化して駄目になる可能性も低くないというし、時間と予算をかけてまで挑むのは割りに合わないのではないかと。
# そうは言っても、止めちゃうと次いつ予算が付くか分からんのだろうけど。
Re: (スコア:1)
とりあえず搭載観測機器の性能評価を続けるとして、次の打ち上げまで10年間はお休みです
(通常は特定分野の観測衛星の次の打ち上げ機会がまわってくるのは約10年後)
軌道の話を別としても、予算面の制約のためにすぐに同一仕様の代替機を作ってH2Aロケットで打ち上げることも不可能です
(今回H2Aで打ち上げたのはM-Vロケット廃止による特例処置)
イプシロン・ロケットで金星観測衛星を軌道投入可能だとしても、ペイロードの制約等のために同一仕様の代替機は使えない可能性がある
いずれにせよ失敗の責任はロケットではなく衛星にあるのだから、おとなしく打ち上げ待ちの列の一番最後に並び直しなさいということになります
(特別な救済処置はありえない)
Re: (スコア:2)
だから探査機は同じモノを二機を上げるのが常識なんだよなー。
再挑戦するならなぜ最初からやっておかないって話で。
素の成功確率を高く見積り過ぎてる気がする。
実際には成功ライン上を浮き沈みなんだから、二機にするだけで「だいたい成功する」レベルになるのに。
もちろん予算の話もあるけど二機上げたって倍になるわけじゃなし、その辺の計算ができないんなら予算配分の仕事に就く資格なんてないよなー。
もちろん計算した上で一機っつー結論なら仕方ないんだが、二機が常識なんだしそのセンは薄そうだ。
それに、全体的にもそのあたりの計算ができてるとは思えんな。財務省とかのやってる事みてると。
成功確率どころか目に見えてる老朽インフラの修復にろくに予算付いてないわけだしー。
Re: (スコア:2)
海外は2機作って1機を地上に残してトラブル解析用にしているという話をどっかで聞いた気がする。
地上にある予備機はエンジニアリングモデルです (スコア:1)
実際に打ち上げられるフライトモデルの前に作られる実機に
限りなく近いエンジニアリングモデルという機体です。
宇宙機は実際に打ち上げられるフライトモデル製造の前に、
エンジニアリングモデルで数々の試験を行い機体の検証をします。
その前がブレッドボードモデルといい、機体は作らず基盤に回路だけを
取り付けて設計が妥当かどうかを検証します。
地上に置いてある機体はたいていは地上試験に使われた
エンジニアリングモデルである事が多いです。宇宙機はトラブルを起こしても
技術者が修理にはいけない為、フライトモデル(実機)が不具合を起こした時は
地上にあるエンジニアリングモデルで状況を再現して
トラブルの検証と対応法を探ります。
ちなみに宇宙科学研究所相模原キャンパスに置かれている
実物大はやぶさは張りぼての模型ではなく実際に試験に使われた
エンジニアリングモデルです。
しかし、予算の兼ね合いでエンジニアリングモデルを作らない場合もあります。
NASA/esa合同の土星探査機カッシーニ・ホイヘンスは当初の開発予算を
大幅に超えた為、エンジニアリングモデルの制作をせず、
不具合の検証などはブレッドボードモデルで行っています。
地上のエンジニアリングモデルが実際に役に立った例としては、
日本ではX線天文衛星ASTRO-Eの打ち上げ失敗で、急遽代替機して
地上にあったASTRO-Eのエンジニアリングモデルを実際に
打ち上げられるように改造し、ASTRO-E2「すざく」として打ち上げました。
あかつきにエンジニアリングモデルがあるかどうかはわかりませんが、
あればリカバリーが出来る可能性があります。