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搭載重量の増減と基幹システムって、本来、成功報酬で結びつくようなものじゃないと思いますが、関係の薄いものを結びつける契約の実績ができたとなると、役所の入札も変わるかもしれませんね。サービス・メンテナンスで利益を出すことを見越して1円入札で契約を取ることが、時々問題視されたりしていましたが、成功報酬契約ならそういう問題は起こりえません。
ただ、このやり方が普及すると、民間どうしの契約で、立場の弱いデベロッパーが、成功報酬契約を強要されて初期費用はもらえない上に、なんやかんやと理由をつけて成功報酬分まで値切られるという、ブラックなこともありえそうです。
別にANAの収益がどうなろうと、システム構築費はほぼ変わらない筈なので、(運用コストは、僅かばかりは変わってくるかもしれませんけど。)考え方が、「システム構築費」と「金融商品:ANA貨物業績連動債(仮称)」を組み合わせた商品になってるんでしょう。システム構築費を、ANA貨物業績連動債(仮称)で充当して、ANAが業績見合いでANA貨物業績連動債向けに利払いするロジック。
投資・金融サービス部分の収支で考えると、業績が不調だったときの取りっぱぐれリスクを考えると、業績が好調な場合は、かなり割高な請求にしないと、収支が釣り合わないでしょうから、ANAが支払う単価(という名の振り出し債券への利払い)は、結構な割高設定になってるんじゃないかなあ。
しかも、この純粋変動リスクに加えて、通常は要らない、投資・金融スキーム部分の管理運営費用も乗って来るでしょうから、ANA的には、本当にトクなんかどうかは、イマイチ見えないかなと。むしろ、個人的な予感では、あとあと、ANAのこのスキーム導入決定者は、後任から恨まれそうな予感。。。。。
一方、NTTデータからすると、ANA貨物業績連動債(仮称)を市場に売って、その販売益でシステム開発すればいいので、リスク取らなくてもシステム構築費が捻出できると。さすがNTTデータ様。奥深い変態的な商品を開発しますなあ。という感想。
コンサルティングからやってるとするならば、コンサルの結果必要となったシステム投資費用は請求してもいいから、成功したら効果のぶんだけ青天井で払ってねとも言えるわけで、双方ずいぶん太っ腹な話です。
ある意味理想形とも言えますが、コンサルの過程でデータが誤っていたとか、重要なパラメータが抜け落ちていたとかで、思うように利用が進まなかったとき、容易に裁判沙汰に発展し、相当揉めそうな気がします。
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海軍に入るくらいなら海賊になった方がいい -- Steven Paul Jobs
1円入札新時代 (スコア:4, すばらしい洞察)
搭載重量の増減と基幹システムって、本来、成功報酬で結びつくようなものじゃないと思いますが、
関係の薄いものを結びつける契約の実績ができたとなると、役所の入札も変わるかもしれませんね。
サービス・メンテナンスで利益を出すことを見越して1円入札で契約を取ることが、
時々問題視されたりしていましたが、成功報酬契約ならそういう問題は起こりえません。
ただ、このやり方が普及すると、民間どうしの契約で、立場の弱いデベロッパーが、
成功報酬契約を強要されて初期費用はもらえない上に、
なんやかんやと理由をつけて成功報酬分まで値切られるという、ブラックなこともありえそうです。
Re:1円入札新時代 (スコア:3, 興味深い)
別にANAの収益がどうなろうと、システム構築費はほぼ変わらない筈なので、
(運用コストは、僅かばかりは変わってくるかもしれませんけど。)
考え方が、「システム構築費」と「金融商品:ANA貨物業績連動債(仮称)」を組み合わせた商品になってるんでしょう。
システム構築費を、ANA貨物業績連動債(仮称)で充当して、ANAが業績見合いでANA貨物業績連動債向けに利払いするロジック。
投資・金融サービス部分の収支で考えると、業績が不調だったときの取りっぱぐれリスクを考えると、
業績が好調な場合は、かなり割高な請求にしないと、収支が釣り合わないでしょうから、
ANAが支払う単価(という名の振り出し債券への利払い)は、結構な割高設定になってるんじゃないかなあ。
しかも、この純粋変動リスクに加えて、通常は要らない、投資・金融スキーム部分の管理運営費用も
乗って来るでしょうから、ANA的には、本当にトクなんかどうかは、イマイチ見えないかなと。
むしろ、個人的な予感では、あとあと、ANAのこのスキーム導入決定者は、後任から恨まれそうな予感。。。。。
一方、NTTデータからすると、ANA貨物業績連動債(仮称)を市場に売って、その販売益でシステム開発すれば
いいので、リスク取らなくてもシステム構築費が捻出できると。
さすがNTTデータ様。奥深い変態的な商品を開発しますなあ。という感想。
Re:1円入札新時代 (スコア:2)
コンサルティングからやってるとするならば、
コンサルの結果必要となったシステム投資費用は請求してもいいから、
成功したら効果のぶんだけ青天井で払ってねとも言えるわけで、
双方ずいぶん太っ腹な話です。
ある意味理想形とも言えますが、
コンサルの過程でデータが誤っていたとか、
重要なパラメータが抜け落ちていたとかで、
思うように利用が進まなかったとき、
容易に裁判沙汰に発展し、相当揉めそうな気がします。