「下水処理水に含まれる女性の尿が魚「メス化」の主因」記事へのコメント

数年前から言われていたことです

[economic animal (21200)]

数年前から、人由来の女性ホルモンが環境ホルモン問題の主役ではないかという話はありました。
例えばビスフェノールＡ安全性５社研究会 [bisphenol-a.gr.jp]とか。

この研究会はメーカーの研究会なので、BPAの安全性を主張したいという商業的な意図もあるのでしょうが、
環境省や建設省の水質調査で、人畜由来女性ホルモンが大量に検出されているのに、
毒性の検討も無く他の化学物質ばかりが槍玉に挙げられてきたのは、フェアではないように思えます。

５社研究会西川氏の連載にあるように、
「化学物質による環境汚染は減少しつつあるが、
それ以上の速度で人々の環境への欲求水準が上昇している
（その原因は生活水準が上昇したため）」
というのが、環境ホルモンが問題となった背景であり、
現実の危険性はあまり無い（無かった）というのが実態ではないでしょうか。

Re:数年前から言われていたことです

[tea_cup (14249)]

...専門家には常識でも消費者が知らないことは多いですねぇ。

尿中に含まれる女性ホルモンは難分解性の物質で、その分解には恐らく４～５日程度を必要とするが、下水処理場には、下水は１日程度しか滞留しない。したがって、下水処理水中では、魚は正常に育たない。
以上今月の環境 [www.ne.jp]より引用。

50年前の肥溜めなら分解できていたわけですね。

Re:数年前から言われていたことです

[economic animal (21200)]

上記の５社研究会中西氏の連載によれば、イスラエルの排水処理では20～88％の除去率だそうですから、うまく分解する方法もあるのかもしれません。
単に排水処理に時間がかかっているだけという可能性もありますが。

＃私が始めて人由来女性ホルモンのことを知ったのも、安井先生のサイトでした。
＃あいまいな記憶を元に検索したんですが、該当する記事を見つけることができませんでしたが。
＃やはり、こういったサイトの存在は貴重だと今回改めて思いました。

Re:数年前から言われていたことです

[cloudy (1160)]

安井さんのサイトではないけど、中西準子のコラムに

河川水の女性ホルモン活性（エストロゲン活性）のほとんどが、人間の排泄物中の女性ホルモンに起因していることは、すでに、常識になりつつある。たとえ、河川でメス化した魚類が多いという報告があったとしても、それがノニルフェノールやビスフェノールAによっているかもしれない、と考える学者は、今や一人もいないのではなかろうか？
( 3-98.雑感（その98 -2000.7.11）「女性ホルモン抱合体」 [nifty.com]より)

というのがあります。

Re:数年前から言われていたことです

[Anonymous Coward]

安井氏のサイトじゃなくて中西準子氏のサイトでしたか。
こっちを読んだのかもしれません。

＃526076の発言の２段落目は、日本語がおかしくなってますが、
「BPA５社研究会は商業的意図があって言っているのだろうけど、
人由来女性ホルモンがたくさん検出されているのに、
BPA等ばかりが槍玉に挙げられるのは確かにおかし