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サルとヒトとの大きな隔たり」記事へのコメント

  • > 遺伝情報全体でのヒトとチンパンジーの違いは1.44% しかないのですが、
    > 遺伝情報の数パーセントにすぎない 遺伝子に対応する部分では、実は大
    > 変大きな違いが 有るのかもしれません。

    (残念ながら?)論文ではそうは言っていないようですね。
    遺伝子の部分とそれ以外の部分での違いを明示的に出してはいないような
    ので明確に言えませんが。
    興味深いのは最も保存されていた部分は全く遺伝子のない部分だったという
    ところでした。
    最も違いの大きいのはテロメア領域で、遺伝子に翻訳されないし端にあるし
    で、まあそういうものかな、と。

    > 研究者はすでに、人間には
    --
    kaho
    • by MIYU (17727) on 2004年05月29日 0時12分 (#558153)
      毎度の事では有りますが、素人の「トンデモ」に対する注意書き、有り難うございます。

      「遺伝情報」という部分で気になったのですが、
      > 興味深いのは最も保存されていた部分は
        全く遺伝子のない部分だったというところでした

      で言及されている部分というのは、 'Junk' DNA reveals vital role [nature.com]  。 [mypress.jp]で取り上げられている部分と同様のものなのでしょうか?

      この話は、ヒトとサルならまだしも、ヒトとマウスで100%同一の領域が存在するという事だったので、不思議な気がして読んだのですが、もしかすると、ヒト=サル=マウスという領域があるのだろうかと、考えてしまいました。
      そういうのを比べるためにも(働きが判る以前の問題として)、やっぱりいろいろな動物のゲノム・データも必要なのでしょうね。
      親コメント
      • > 毎度の事では有りますが、素人の「トンデモ」に対する注意書き、有り難うございます。

        こちらこそ私のような文才のない人間にはできないタレコミに感謝しています。

        > 言及されている部分というのは、 'Junk' DNA reveals vital role' で取り上げられ
        > ている部分と同様のものなのでしょうか?

        ちゃんと調べていないので明確に言えませんが、そうなのかもしれません。
        今回の報告に限らず、ゲノム解読の仕事というのはBACという、おおざっぱな断片をいく
        つもつくっておいて最後に並び替えて完成させるのですが、チンパンジーにおける保存領
        域の測定はこのBAC単位で測っているので既報の保存領域と同一かまでは読み取れま
        せんでした。細かく見て行けばここで言われている保存領域をいくつも含んでいるのでは
        ないかと想像されますが。
        まあ、問い合わせ番号が分かっているので一日くらいかければ調べられますが・・・
        ちょっとそこまではご勘弁下さい。

        この、チンパンジーゲノムの解読の仕事は以前から日本の研究者がやろうとしていて、な
        かなか予算がつかなくてあまり進捗せずに難儀していたようです。ところがどうも海外の
        グループが先に進んでしまいそうだというのでなんとか最初の発表だけでもと一番短い
        染色体だけでもと論文にしたという事情もあったとかないとか・・・・
        そのため解析内容については微に入り細に入りとはいっていない、急いだ形跡があります。

        余談になりますが、チンパンジーの解読は、本来一番大変なBACの並び替えがヒトを
        参考にできるので他の動物と比べて遥かに楽なのですね。
        ですからそのうちの一番短い染色体一本で、しかも解析で新しい発見があったというほど
        でもない結果でNatureというのは、正直、ちょっと意外だったりするのですが。
        --
        kaho
        親コメント
        • by MIYU (17727) on 2004年05月31日 22時29分 (#560067)
          > 一日くらいかければ調べられますが・・・
             きゃぁ  ・・・・ そんな畏れ多い事 ・・・・

          > ところがどうも海外のグループが先に進んでしまいそう
          > 解析内容については急いだ形跡があります
          国際的な競争が起こっているのですね。
          こういう部分で競争意識というのも何ですが、「なんとか最初の発表だけでも」、という気持ちはわかる気がします。予算がつかなくて後れを取る、というのは哀しいです。

          先日 GRAPE-DRの開発に予算が付いた [srad.jp]話が出ていましたが、 遺伝子やたんぱく質の解析に必要な計算も出来るようにする予定だという事なので、 強力なマシンパワーの後押しが得られるという意味で、 心強い援軍になり得るのですね。
          開発がうまくゆきますように、とますます願いたくなりました。

             # 無意味な土木工事よりこういう部分にお金を ・・・・
          親コメント

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