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アナログからデジタルの複製へと移行した事によって、法律が改正されるまでは、今までより高品質の複製がアナログ時代とまったく同じ条件で可能だったのです。これは、「一方的に消費者が利益を享受していた」訳ですよ。ですので、それを正すために、補償金という制度で、権利者にも利益を分配した訳ですね。
――デジタル複製技術が発達したからメディアのコストが安くなって、コンテンツの普及に拍車がかかるという事象は今までいろいろなコンテンツで見られますよね。映画なんかは顕著で、昔はセルの映画パッケージというのは1万5000円くらいで売っていたわけですけど、DVD時代になって
そもそも、私的な複製が、例外として無許可で可能になったのは、「取り締まるのは容易ではなく現実的ではないうえに、技術的・質的な制約のおかげで権利者への影響が少なかったから」です。
この権利制限を認めた趣旨は、当時、複写機器・録音機器等が普及しつつあり、録音機器等を利用した私的複製について権利者の許諾を必要とすることは実情にあわないこと、また「零細な利用であること」及び「閉鎖的な範囲の利用であること」により、無許諾・無償の利用を認めたとしても、権利者の経済的利益を不当に害さないと考えられたからである。
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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア
仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:0)
違法にそれを販売したりする行為に対して、どうするかが本質のはず。
今の議論は、とにかく録音や録画が問題だと論点がずれてしまっている。だから、それに保証金を付けろという別の仕様が加わってきているのではないだろうか。
権利者団体の主張は理解を超えている。それならテレビ見ないよね。
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:2, すばらしい洞察)
そもそも、私的な複製が、例外として無許可で可能になったのは、「取り締まるのは容易ではなく現実的ではないうえに、技術的・質的な制約のおかげで権利者への影響が少なかったから」です。
この前提となる状況が変わったのなら、私的複製の扱いも変わります。
それが、デジタル複製に対する補償金の導入であり、今議論されている法改正であったりという事です。
私的複製に対して、「今まで可能だったんだから、これからも可能であるべき」という理由で現状維持を望むのなら、それは「既得権益」にしがみついてるだけです。
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:1, すばらしい洞察)
それが、デジタル複製に対する補償金の導入であり、今議論されている法改正であったりという事です。
私的複製が許容されない形のコンテンツを設定するのであれば、その価値は従来よりも下がるはずであって、価格も当然下がるわけですよね。でなければ、家用と外出用とで同じコンテンツを2本買った場合、倍の対価を支払うことになるんですから。
価格を下げないのであれば、ただの暴利の取得に見えます。
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:2, すばらしい洞察)
複製が許容されないコンテンツは安くなってますよね。
ストリーミング放送の映像コンテンツはDVDに比べると激安です。
デジタルでの複製が制限されているものについては、制限がある代わりに質の高い複製が可能という、利点と欠点のバランスで考えるべきですね。
コンテンツ運搬にかかるコスト (スコア:1)
>ストリーミング放送の映像コンテンツはDVDに比べると激安です。
そりゃぁ、単に、その映像コンテンツを運ぶのに必要なコストの違いでは?
DVDは、プレスして、ライナーなどを収めたパッケージに詰めて、それを視聴者の手元まで物理的に輸送する必要があります。結局手元に届くのはデジタルデータですが、その過程で様々な物質的資源やら人的資源が費やされます。
一方、ストリーミング放送は、配信サーバや回線の立ち上げや維持にコストはかかりますが、物質的な媒体を生産し輸送するコストはかかりません。
例えば、
・1.5Mbps * 120分 = 1.3GByte の mpeg4系のデータを通信回線で送る
・DVDをプレスして(中略)消費者に届ける
のを比べれば、前者の方が低コストでしょう。
(2007年末現在では。また、視聴者が利用している回線の料金は考えない)
#他にも、ストリーミング放送に回ってくるようなのは、既に原価回収が終わっているのが多いとか、製作コストが安く需要はそれなりに確実なエロ系だったりとか、なんて要因もありそうです。
#が、それはとりあえず横に置いておきます。
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:0)
イリーガルなツールを使って勝手に複製している人はいますが、それは「許容されてる」とは違いますよね。
実際、パッケージには「複製不能」と書かれたものがほとんどですし。
よって、ストリーミング放送とDVDの価格差を「複製が許容されているかどうか」に求めるのは間違いです。
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:0)
>イリーガルなツールを使って勝手に複製している人はいますが、それは「許容されてる」とは違いますよね。
別にイリーガルなツールなど使わなくとも普通に複製できますよ?
DVDにはアクセス制御はかかっているがコピー制御はかかっていないと言うのが、現在の一般的な見解です(著作権審議会答申 [mext.go.jp]参照)。
よって、特に違法な行為を行うことなくDVDをコピーすることは可能です。
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:1)
the.ACount
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:0)
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:0)
> わざわざするヤツの気が知れん。(まだ iPod 使ったことない)
アンチ・ポータブルオーディオのスタンスで仰っているのでしょうか。
CDは何枚も持ち歩くにはちょっと大き過ぎるので、
iPod等が登場する以前からカセットテープやMDにコピーして使ってました。
「必要が無い」かどうかは使い方によるのではないでしょうか?
ポータブルオーディオなんて音質に拘らないヤツの使う物だ、と言うヒトも居ますが、
カセットテープの時代だってより安いノーマル(Type I)を使ってたぐらいなので、
言われるまでも無く音質になんか拘っちゃいません。
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:0)
利点と欠点のバランスで考えるという点についてはまったく同感です。しかし、問題なのは、地上波デジタルの開始においては「質が低い代わりに制限がない複製が可能」という選択肢が事実上消滅してしまうことになる、それも強制的に、ということなのです。
仮に地上波アナログテレビが地上波デジタルテレビと並存していくとしたら、前者を選択する人は圧倒的多数を占めると思いますよ。なぜなら、「制限がある代わりに質の高
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:1)
VHSならあるみたいですよ [sharp.co.jp]
アナログ時代の自由度がどうしても欲しいって人は、VHSって手段は、ある意味正しいかも。
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:1)
私も、ここが本当に消費者側にデメリットとなる一線だと思います。
これが出来りゃ、マスターがコピーワンス、劣化がナインスでもそうそう問題にならんはずなのですが…。
そんな管理もできないB-CASの認証って何なの。
=-=-= The Inelegance(無粋な人) =-=-=
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:0)
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:0)
議論に仮定を持ち込むなよ
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:0)
暴利だと思うなら買うなよ。
市場ってのはそういうものだろ。
他の人が、その値段で買うのなら、それで終わりなんだよ。
貧乏人が、オレには高すぎる!とか騒いだ所で、市場価格は下がらんのだ。
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:0)
それじゃあ我々消費者は大いに既得権益を振りかざすだけだ。
「私的複製を当然の権利として認めろー!」とね。
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:2, すばらしい洞察)
>「私的複製を当然の権利として認めろー!」とね。
実際、そういう人が多いと思うんですけど。
でも、それじゃ、ダメだと思うんですよ。
少なくとも、権利者側は、既得権益を守るために理論武装してきてますから。
消費者の既得権益を守るためには、同じように理論武装しないと。
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:0)
と、
> それが、デジタル複製に対する補償金の導入であり、今議論されている法改正であったりという事です。
は、必ずしもつながらないのではないでしょうか。
デジタル化により制御しやすくなった事で、私的複製の扱いを変えるというのであれば、一律保証金などという方法で権利者側が一方的に利益を享受すべきでは無いのではないでしょうか。
複製させたくなければ、そもそも録音・録画不可にすれば良いし、複製で対価を求めるのなら、個々の複製に対してそれを行使すべきだと思います。利用の仕方などさまざまであるにもかかわらず、一方的にとにかく根こそぎ保証金を取るという事は、デジタル化うんぬんを主張する事と矛盾していると思いますよ。
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:3, すばらしい洞察)
アナログからデジタルの複製へと移行した事によって、法律が改正されるまでは、今までより高品質の複製がアナログ時代とまったく同じ条件で可能だったのです。
これは、「一方的に消費者が利益を享受していた」訳ですよ。
ですので、それを正すために、補償金という制度で、権利者にも利益を分配した訳ですね。
>複製させたくなければ、そもそも録音・録画不可にすれば良いし、複製で対価を求めるのなら、個々の複製に対してそれを行使すべきだと思います。利用の仕方などさまざまであるにもかかわらず、一方的にとにかく根こそぎ保証金を取るという事は、デジタル化うんぬんを主張する事と矛盾していると思いますよ。
現在では、さらに状況は変わって、補償金に頼らずに私的複製に対する対価を得られる手段も出てきた。
だから、DRMとか補償金とかについて議論されている訳です。
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:0)
>ですので、それを正すために、補償金という制度で、権利者にも利益を分配した訳ですね。
消費者が利益を享受しているから対価を払えと言うのはわからんでもない。
しかし、その「消費者の利益」は権利者の努力によって実現したものではないよね。
対価を払う相手が間違ってるような気がするんだが。
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:1)
>しかし、その「消費者の利益」は権利者の努力によって実現したものではないよね。
>対価を払う相手が間違ってるような気がするんだが。
便利な機能をもった機材への対価は、商品の代金という形で支払うものです。
それに、消費者が享受した利益は、「高品質の複製物」であり、「複製する機能」ではありません。
だから、その対価を払うとしたら権利者に払うのが当然ですね。
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:0)
この文と
>だから、その対価を払うとしたら権利者に払うのが当然ですね。
この文の因果関係が分からない。
消費者が高品質の複製物を得られるのは、権利者の努力によるものじゃないでしょう?
権利者自身は労力を追加したわけでもないのに、対価の追加を要求するのはおかしいと思うんだが。
それに対し、消費者は新規の機器の追加購入と言う対価を払っている。
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:0)
> だから、その対価を払うとしたら権利者に払うのが当然ですね。
その理屈でいくと、会社で私が作っている報告書も、プリンタの解像度が
あがれば「高品質の複製物」だから価値が上がる(よって作者の私の給料も
上がるべき)ことになるんでしょうか?(笑)
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:1)
どうして、そこで、「技術」のほうだけ評価して、「著作物」無視するの?
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:1)
価値によって払われるからですね。
どんなに労力が掛かっていても、価値がなければ対価が払われないように
たいして労力が掛かっていなくても、価値があれば応分の対価は払われるべきでしょう
録画して残したいほどの価値があるんだから対価を払ってよってのは
そんなに外した考えではないと思いますが?
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:0)
複製する元になる報告書が、「高品質の複製」に応えられるほどの、ちょーすばらしいものなら、きっと給料も上がります。
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:0)
>そんなに外した考えではないと思いますが?
だから、高品質で複製できるようになったってのは「手段」の価値が上がっただけで、権利者の作ったモノ自体は何も変わってないでしょ?
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:0)
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:0)
> ですので、それを正すために、補償金という制度で、権利者にも利益を分配した訳ですね。
こんな馬鹿な見方が跋扈しているようなら、著作権法を廃止するしかないのでは?
そうすれば利益だと損失だの在りもしないものを主張する馬鹿は消えるでしょ。
それは一方的 (スコア:0)
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:0)
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:2, 参考になる)
そこには以下のように書かれています。
「取り締まるのが容易では無い」という私の表現は、ちょっと意訳すぎかもしれませんが、「個別に許諾を必要とするのは実情にあわない」という事です。
「零細」で「閉鎖的」にならざるを得ないのは、「技術的・質的な制限」のせいだと思います。
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:0)
>者の経済的利益を不当に害さないと考えられたからである。
「影響が少ない」のではなくて私的複製に関しては権利者の利益を不当に害さない。
だから、私的複製は妥当な権利。
そこに単に足枷をするのはユーザーの利便性や消費スタイルを不当に阻害する。
足枷をするなら利便性や消費スタイルに寄与する代わりになるものを出せば、足枷に反対する者も減るのに
いつもただ単によこせと強欲を張ってばかりなんだよな。
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:0)
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:0)
本当に?
米国での裁判でソニーの“タイムシフト”が勝訴したことが原因じゃなかった?
日本は米国の先例があるので、何となく認めた、とかでなくて?
日本は消費者団体が弱いというか、主張したもん勝ちなんじゃないかな。
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:0)
権利者団体が、在りもしなかった「補償金を得る権利」だの「輸入権」だのを
当然の権利であるかのように主張して、最終的には法律まで変えてしまったという
前例があるのだから、「私的複製権」に関しても同じことをやってしまえばいいんだよ。
「間違っているのは俺達じゃなくて法律の方だ」って考えなきゃ権利確立なんて不可能だぜ。
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:1)
でも、戦うにしても、どうして私的複製の権利を拡大しなくちゃいけないのかって所を、もっと詰める必要があると思う。
「私的な行為だし、損害なんて出してないでしょ」程度の、後ろ向きな理由じゃ弱すぎる。
「私的な複製があるからこそ、文化の発展が望める」くらいの事言わないと。
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:0)
> 「取り締まるのは容易ではなく現実的ではないうえに、技術的・質的な制約のおかげで権利者への影響が少なかったから」です。
許可が無いと私的複製が出来ない時代があったんですか?
具体的にはいつ頃の事でしょうか?
「著作権法により権利者に不利益をもたらす複製行為を取締る事にした」から→
→「権利者に不利益をもたらさない私的複製については取締り対象外とした」
と認識していたのですが、この因果関係は間違ってます?
時代に即した考えとしては、複製行為を取り締まるのは現実的ではないので、
著作権法を廃止して複製行為を全面的に解禁するのが良いと思います。
そうすれば、補償制度もより理解が得易くなるはずです。
> 私的な録音・録画が、当然の権利のように考えているようだが、それは間違い。
著作権が当然の権利のように考えているようだが、それは間違い。
ってのも言えますよね。
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:2, 参考になる)
>具体的にはいつ頃の事でしょうか?
旧著作権法では、「機器をつかって複製」するかどうかで、許可の有無を決めていたようです。
私的複製でも、機器を使うなら許可が必要な時代があったのです。
これは、明治32年に制定された法律です。
それから、「例外」と言っているのは、制定された仮定の話では無く、法律の構造の話です。
>著作権が当然の権利のように考えているようだが、それは間違い。
>ってのも言えますよね。
そうです。
基本的人権ではないので、そういう事になりますね。
社会をうまく回していくために、追加された権利ですね。
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:0)
この話の核は「私的録音録画に対する補償金制度は必要か?」です。
実は私的録音録画小委員会も、最初はそれがテーマでした。
私は「私的複製は権利者の損失にならないので補償不要」と言うスタンスです。
JEITAは「コピー制限の掛かる複製は補償不要」と言う主張ですが、
これは「複製が無制限にネットに流出する事は無いから」と言う話ですので、
つまりは「私的複製の範囲にある限りは権利者の損失にならない」認識だと思います。
私的録音録画小委員会がナンセンスなのは、まさにこの部分の扱いで、
現在の著作権法で認められている合法的な「私的複製」と、
ネット等で送信可能可される違法
Re:仕様が仕様を呼ぶ? (スコア:0)
>これは「複製が無制限にネットに流出する事は無いから」と言う話ですので、
違います。
JEITAの理屈は「補償金をなくして安くして機器/メディアをたくさん売りたい」です。
とまあ、本音の話は本音の話として、
「複製をコントロールできる場合の複製行為は権利者の権利対象外から外す」ことの是非は、
文化審議会著作権分科会がパブリックコメントを取りまとめている最中であって、
今JEITAが勝手なルールを振りかざすタイミングではありません。