# 2006年12月31日をもって,OS/2 Warp V4とWarp Server for eBusinessのStandard Support(有償サポート)を終了
2006年12月31日、日本IBMが「2006年12月31日をもちまして、OS/2のすべての活動が終了となりました」と発表。そして全世界の OS/2 サポートページ・リンクのほぼすべてが消去される。ちなみにこの時点でOS/2コンビニエンスパッケージ向けにFixPak 5が提供されていた。しかし米国IBM 内では FixPak 6 が準備中 [srad.jp]で、testcase サイトに流れたので OS/2 界隈は一時騒然となるが、これは有償サポートを望むエンタープライズユーザー向けにOS/2 New Defect Support [ibm.com]のみで提供されたと思われる。
Defect Support is available for a fee for selected components of OS/2 Warp V4 or OS/2 Warp Server for e-business via Service Extensions or Total Content Ownership contracts.
終焉も (スコア:1)
Re:終焉も (スコア:0)
ほかにPC用のOSで、10年前にリリースされて現在もサポートされているものってあるでしょうか?
Mac OSなんてまだ9の時代ですよ。
Re:終焉も (スコア:3, 参考になる)
Solaris 8 [wikipedia.org]はまだ部分的にサポートしてます。ただ、新しいパッチの発行は所定の契約をしているひとだけなので、一般ユーザにはいないだろうな。PC用かっていうと微妙ですけど、いちおうx86版もあります。
人生は七転び八起き、一日は早寝早起き
Re:終焉も (スコア:1)
つ OS/2 Warp Ver4 [wikipedia.org]
/* Kachou Utumi
I'm Not Rich... */
OS/2サポートはまだ続いていますよねー (スコア:3, 参考になる)
Wikipediaにリンク張るならこっち [wikipedia.org]でしょう。
サポートの簡単に歴史をまとめると…
1996年9月、OS/2Warp4.0英語版発売。12月には日本語版発売。Software Choice というコンポーネントアップグレードが同時に発表され、IBMが「OS/2のバージョンアップは不要になる」と発表。
1998年、長野オリンピック。クライアントとしてOS/2+Natscape Navigator [threeweb.ad.jp] が大活躍(げ、ページが404になっている)。
1999年、WarpServer for eBusiness という Warp4ベースのサーバーを発売。2000年問題対応済み。しかしこの時もクライアント版の発売はないと公表された。1999年春~9月までStardock [stardock.com] が Warp4+ FP6(2000年問題、8.4GBを超えるハードディスクをサポートしたOS/2 FixPak)をベースにしたクライアントのリリースをIBMと交渉するほど、当時 Warp4.0 に2000年問題などを適用済みのクライアントが切望されていた。その後 Serenity Systems International が WSeB ベースのクライアント版のリリースを巡って IBM と交渉開始。
11月、「IBM Software Choice(会員登録パッケージ)に関する変更のお知らせ」 [ibm.com]で2000年1月以降「Software Choice から無料でダウンロードできるオプションが中止され有料となります」と発表される(実際には 2006 年末までそうならなかった)。
2000年、4月IBM が Warp4 の Software Choice 会員に有償サポートの一環として新クライアントを配布することを発表。秋に Warp4.5 コンビニエンスパッケージ1(Warp 4.51またはMCP1)が配布される。これが後の eComStation 1.0 のベースとなる。11月、OS/2Warp4.0 ユーザー向けに FixPak 14 が無償配布される。
2001年、1月31日 Warp4.0 のプログラムサービス終了。英語版 FixPak 15 はプログラムサービス終了にぎりぎり間にあったが、間に合わなかった日本語版は2月20日に配布される(これが Warp4.0 最終アップデート、実際には 10月にも手直しされている)。以後は Software Choice / Passport Advantage を通じて OS/2 の最新フィーチャーは有料で提供されることになった。12月、Warp4コンビニエンスパッケージ2(Warp4.52またはMCP2)英語版が配布される。
2002年、Warp4コンビニエンスパッケージ2日本語版が配布される。
2003年、3月に Warp4.0 の営業活動終了(「さらば OS/2」 [srad.jp])。プログラムサービスは終わっていたけれど販売は継続されていた OS/2 パッケージ版がついにパソコンショップの店頭から姿を消した。
2005年7月、IBM が有償サポート中のOS/2の営業活動を終了する [srad.jp]ことを発表。
2006年12月31日、日本IBMが「2006年12月31日をもちまして、OS/2のすべての活動が終了となりました」と発表。そして全世界の OS/2 サポートページ・リンクのほぼすべてが消去される。ちなみにこの時点でOS/2コンビニエンスパッケージ向けにFixPak 5が提供されていた。しかし米国IBM 内では FixPak 6 が準備中 [srad.jp]で、testcase サイトに流れたので OS/2 界隈は一時騒然となるが、これは有償サポートを望むエンタープライズユーザー向けにOS/2 New Defect Support [ibm.com]のみで提供されたと思われる。
実はこの Warp4 コンビニエンスパッケージ向けの FixPak 6 [srad.jp] は eComStation 2.0 ユーザーにも提供されていない(現在リリース候補テスト中の eComStation 2.0 でさえ FixPak 4 がベース)。時折 eComStation Bugtracker で話題にする人がいるけれど、開発側は一切触れたことがないと思われる。
なおマイクロソフトでいうオンラインセルフヘルプサポート [microsoft.com]は現状の OS/2 にはない。しかしIBM の無償サポートで提供されていたものはほぼすべて FTP サーバーから現在も入手可能。興味ある人は「WarpUpdates International 日本語版 OS/2関連」でググッてみるといい。
そして有償サポートで提供されていたものは eComStation.com [ecomstation.com] でダウンロードできる(要 eComStation 1.2 ライセンス)。
# あちこちリンク切れでこのコメントを書くのに2時間もかかってしまった(汗)
# せっかく書いたので、もうちょっと時系列を整理して「素晴らしきかなOS/2 - ●OS/2とは何ですか?」 [geocities.co.jp]をアップデートしておくか。
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
説明も無いので判り辛いが、10年程度サポートが続いた例って事じゃない?
ま、稀有な例の他の一例なんだろうが。
Re:終焉も (スコア:4, 興味深い)
95/98/NT/Me は現行のポリシー対象外だったし、XP は Home Edition の延長サポートという例外を作ったし。
いずれにせよ(セキュリティ パッチだけとしても) 10 年サポートというのはもっと評価されても良いように思いますが。
Re: (スコア:0)
いやいや、たまたま産業機械のOSとして採用されたから、金払ってもらって保守しているような問題でしょ。
パソコン用OSとしてはサポートされてないと言っていいと思いますわ。
(致命的なバグだけで、セキュリティ関連等はガン無視とか)