で、文化の差を埋めるには、「普段の説明より、1段手前から説明する」気持ちを忘れないこと。「How」は別にその必要はないが「Why need it」周りは特に丁寧に。特にアメリカ人は移民の国なこともあって、「全員共通認識だよね」という所から一段づつ説明するのが説明の仕方の基本パターン。 日本人は「全員の共通認識はいちいち説明しないよ?!そのつぎから行くからね」とやるので『あいつは何を言ってるんだ』と思われる。実際には「2ステップ」ぐらいジャンプしていて、前提が合っていないので議論がかみ合わなくなることが多分にある。
"in advance" はないほうがいいかも。なんか、"Thanks in advance" が「よろしくお願いします」の英訳だと書いてあるサイトもありますが、「前もってお礼申し上げます」っていうのは、ひねくれた読み方をすれば「あとから礼をいう気はないからね」という意味になるので。"Thanks for taking your time" で十分ですよ。
"in advance" はないほうがいいかも。なんか、"Thanks in advance" が「よろしくお願いします」の英訳だと書いてあるサイトもありますが、「前もってお礼申し上げます」っていうのは、ひねくれた読み方をすれば「あとから礼をいう気はないからね」という意味になるので。"Thanks for taking your time" で十分ですよ。
うーむ。どちらかというと "Thanks for taking your time" は「時間掛けろや、仕事しろや、ゴラァ」という意味に取られかねないので、そちらの方が危険ですよ。
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Thank you in advance は「あなたが時間を費やしてくれたその場で感謝のメッセージを伝えることができないので」先にお礼を言っておくね、と言う意味。つまり、「あなたが返事をくれようがくれまいが、作業を使用が姉妹が、私は感謝していますよ」という事。
相手によっては、メールを受け取ったら返事を書かないで、いきなり man page に update をかけてしまう人もいるよね。で、こちらはこちらでメールをチェックしていても man page の最新版をチェックしてはいないので、更新されたことに気が付かなくて御礼が遅れたりする。
なので、謝辞プロトコルが一般常識どおりに進むとは限らない相手の場合は、"Thank you in advance" を必ず書くことを薦めています。これが営業職とか相手だったら、心配しないんですけどね。
大抵のOSSプロジェクトには、すでに日本人がいる (スコア:1)
だから君が最初の一人になるのでなければ、英語はある程度、すでにいる日本人にフォローしてもらえると思って大丈夫だ。逆に言うと、その場ですかさずフォローが入れてもらえるような環境からスタートしたほうが良い。その意味ではMLとかはリアルタイムではないのでフォローしづらい。国際会議とか、とにかく「人が直接会う」場からスタートしたほうが良い。
# そうすれば「あいつは英語が下手」というのも含めて解ってもらえる。
逆の言い方をすると、「最初の一人」はものすごくきつい。「最初の一人」に対する感謝を忘れないようにしたほうが良い。
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一方で。言語問題はたいしたことはない。一番むつかしいのは「文化の差」と言うやつ。
物の考え方、優先順位のつけ方が、日本とアメリカはまるで違う。世界地図でイギリスが中心の(要するに普通の)世界地図があるが、まさに「東の端」対「西の端」ぐらい違う。
で、文化の差を埋めるには、「普段の説明より、1段手前から説明する」気持ちを忘れないこと。「How」は別にその必要はないが「Why need it」周りは特に丁寧に。特にアメリカ人は移民の国なこともあって、「全員共通認識だよね」という所から一段づつ説明するのが説明の仕方の基本パターン。
日本人は「全員の共通認識はいちいち説明しないよ?!そのつぎから行くからね」とやるので『あいつは何を言ってるんだ』と思われる。実際には「2ステップ」ぐらいジャンプしていて、前提が合っていないので議論がかみ合わなくなることが多分にある。
で、説明の文章は「1筋の流れ」のように説明するのがよい。枝分かれして行ったり来たりしてはいけない。聞いている側が迷子になりやすいし、迷子になったときのフォローが入れられるほどこちらも言語能力がないんだから。この点に関しては大前研一の文章は参考になる(書いてある内容ではなく、話の筋道の立て方が、参考になる)。
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最初から難しいことを言わない。
たとえ目的はややこしい内容の採用であっても、最初は別の、もっと簡単なテーマから入る。
manpageの内容をもうちょっと分かりやすくして、とか。そうやって「傍流」側でちょっとだけ貢献して、味方を作っておく。これは別に国際プロジェクトじゃなくてもそうだけど、言語不如意状態な所ではこの戦略は特に有効。
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最後に「あいつは日本の文化圏の人なんだ」という事を理解してもらうためのマーカー表現がいくつかある。例としてはこんな感じ:
- 人の名前は xxx-san と「さん」を付ける。判っている人はこれが「日本語の prefix である」事を理解する。
一方で「xxxさん」は相手が男女どちらでも使えるので、名前から男女の区別がつかないときにはとても便利。
- 一番最初に何かしてもらう場合は、文章の最後に「Thank you in advance for taking your time.」なんてのを
書くが、その後に「Arigato!!」と書いておく。
これだけでも結構軋轢は減る。
fjの教祖様
Re:大抵のOSSプロジェクトには、すでに日本人がいる (スコア:1)
そうですね。説明の足りない人は、日本人には特に多いように感じます。 説明をすっ飛ばして絵を描きだす人も。(「絵に説明つけなきゃわかんねーんだよ」って言いたくなること多数。)
あとは枝葉ですが…。
これも言い方がありまして…。ただ「わからない」といわれただけじゃ、なにがわからないのかわからないんだ。具体的に、「ここの部分は、Aという解釈とBという解釈がありうるが、どちらの意味ですか?」のように訊いてみるとか、あるいは、具体的な修正案を提示するとか、していただけると嬉しい。下手に抽象的なことを言おうとすると、たいてい失敗して、しかも具体性がないので何が言いたいかわからない、という落とし穴にはまります。
"-san" は prefix じゃなくて postfix ね。
"in advance" はないほうがいいかも。なんか、"Thanks in advance" が「よろしくお願いします」の英訳だと書いてあるサイトもありますが、「前もってお礼申し上げます」っていうのは、ひねくれた読み方をすれば「あとから礼をいう気はないからね」という意味になるので。"Thanks for taking your time" で十分ですよ。
Re:大抵のOSSプロジェクトには、すでに日本人がいる (スコア:1)
それはこの業界で使うギャグだ。
# prefix には「敬称」という意味がある。敬称という意味の場合は、
# 前に着こうが後に付こうが「prefix」という。
## とネタを1つ潰された腹いせに、マジレスする (^w^)。
うーむ。どちらかというと "Thanks for taking your time" は「時間掛けろや、仕事しろや、ゴラァ」という意味に取られかねないので、そちらの方が危険ですよ。
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Thank you in advance は「あなたが時間を費やしてくれたその場で感謝のメッセージを伝えることができないので」先にお礼を言っておくね、と言う意味。つまり、「あなたが返事をくれようがくれまいが、作業を使用が姉妹が、私は感謝していますよ」という事。
相手によっては、メールを受け取ったら返事を書かないで、いきなり man page に update をかけてしまう人もいるよね。で、こちらはこちらでメールをチェックしていても man page の最新版をチェックしてはいないので、更新されたことに気が付かなくて御礼が遅れたりする。
なので、謝辞プロトコルが一般常識どおりに進むとは限らない相手の場合は、"Thank you in advance" を必ず書くことを薦めています。これが営業職とか相手だったら、心配しないんですけどね。
fjの教祖様
Re:大抵のOSSプロジェクトには、すでに日本人がいる (スコア:1)
どうも、勉強になります。
そういえば、自分はどういう表現をしていたかな…と思ったら、Thank you for your patience をよく使っていました。
まずは相手が検証可能な貢献から (スコア:0)
一段手前から説明、というのは、非常によく思います。
というか、日本人同士でも、やったほうがいいと思います。
日本人同士で、見かけ上同意しているように見えてて、じつは
前提が違ってた、なんてことをよく見るものですから。
人に会う、というのは、東京とかの都市部にいれば、ぜひそうすべきですね。
私はいなかに住んでたのでそんな機会はありませんでした。
最初は簡単な貢献から、というのは、その通りだと思います。どこの国の人と
いうことにかかわらず、プロジェクトに対して初対面の人が、よくわからないけど
パッチをたずさえてきた、という場合、どうやってその人を信用すれば
Re:まずは相手が検証可能な貢献から (スコア:1)
あぁ、ごめん。これは「交通費をケチるな」という意味でもあるんだ。
アメリカにとぼうとすると、エコノミーでも20万、ビジネスクラスだと50万ぐらいするけれど、その程度の予算をけちるぐらいなら最初から国際プロジェクトに参加しようと考えないほうが良い、と言う意味。
# 特に予算を握っている偉い人。
大抵の場合、1年に3,4回ぐらい飛んでいく必要があり、それが3年以上続くものだ。移動でへとへとになった状態では使いものにならないから、ビジネスクラスぐらいは使ったほうが良い。すると移動コストだけで 600万円近くかかる。これに比べたら宿泊費なんて誤差。
それだけの出費を理由付けられるぐらい、得られるものがあると言うのでなければやめとけ
と言う意味でもあるし
それぐらいの出費、他のプロジェクトと比べても特に高いわけでもあるまい?!
という意味でもある。
fjの教祖様
Re: (スコア:0)
>> 私はいなかに住んでたのでそんな機会はありませんでした。
> あぁ、ごめん。これは「交通費をケチるな」という意味でもあるんだ。
仕事だと、そうでしょうね。私は学生時代に趣味でやってましたので、
たとえばLinux Conferenceに参加しに東京に行くなんてことも考えたこともありませんでした。
そんなお金があったら、そもそもLinuxなんかに手を出さずに、Windows用の開発環境を
整えていたと思います。
ちなみにビジネスクラスなんて、どれくらい偉くなったら使えるのでしょうか?
大学だと、教授でもアメリカまで往復10万くらいの格安航空券ですよ。
Re:まずは相手が検証可能な貢献から (スコア:1)
偉さは関係有りません。
「明日海外出張決定な~!!」
と言われるような立場になれば、もうエコノミークラスの席は残っていませんから。否応なしにビジネスクラスです。
たとえば新製品でトラブル発生、開発に直させなくちゃいけない。お客様は怒髪天を衝いている
「日本から誰も監視に行っていないとは何事だっ」
こんな場合は、
1) そこそこ英語ができて
2) 外国でも萎縮せず
3) 押しが強い奴で、技術的説明が理解できる
の3条件が揃えば、「明日行け」攻撃を食らいます、平社員でも。
逆に「参加することに意義がある」程度であれば、「行かなくてもどうにかならない?」と言われます。たとえ副社長であっても。
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なので「ビジネスクラスを使えるかどうか」は偉さで決定するのではなく、「それだけのコストを掛けてでもしなくてはいけない」という何かがあって、その「何か」を実行出来る実力があるかどうか、ですね。
もちろん、それらを Justify するのは予算を握っている人なので、そういう人は自分の出張は大抵ビジネスクラス以上です(^w^)。本部長とかね。
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判ると想いますが、上記の状態、実は「お客様に頭を下げて、撤退させてもらう」という手があるわけです。ビジネスクラスだろうがファーストクラスだろうが、社員を送り込んでも何ともならない(何とかできる奴が一人もいない上に、自分自身にもどうにか出来る実力がなく、さらに言えば社内十どこにもそんな奴がいない)なら、出張予算を使うよりもお客様を1セット失うほうが安い。
また、トラブルにそれだけのコストを掛けても、そもそも商品が「240円」で起こっているお客様が一人しかいないなら、絶対ペイしません。
お客様を逃さないほうが往復50万円のコストよりも利益が大きいからこそ、往復50万円掛けるわけです。
OSS だってそれと一緒です。金銭的な収入だけじゃなく、実績とか、他のメンバーからの信頼とか、有名になるとか、そもそも楽しいとか、いろいろ成果はあるでしょうが、それらをトータルで見て 赤字になるならやっぱりやらないほうがいいんですよ。一旦始めたら途中でやめるとむしろ信頼を失ったりしてマイナスになりかねませんから、トータルが怪しいなら一番最初の段階で手をつけない。できないことをやると言わない。
そこら辺が甘い経営者が多いですね、日本には。
fjの教祖様
Re: (スコア:0)
> ちなみにビジネスクラスなんて、どれくらい偉くなったら使えるのでしょうか?
自分の裁量でどのくらい経費にするか決められるくらいまで。
絶対的な「偉さ」よりも、権限の範囲の問題です。大企業の社長でも
お金は株主からの預かりものですが、全部自己資本の零細自営業なら
好きなようにできるわけで。それなりの売上があることが前提ですが。
情報系の仕事だと、経費っつってもハードウェア代とかソフトウェアライセンス代とか
昔に比べて安くなったし、本だって物理的な置き場の問題があるしで、旅費くらい
なんですな。がっつり落とせるのは。