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液体窒素を通したパイプに巻き線をして電線を形成する
これ、結構、電力的なコストも必要だと思うのですが、通常の送電線で発生するエネルギーのロスに比べて少ないものなんでしょうか?距離が長くなると送り込む圧力も必要ですし、たえず温度差に晒される部品になるので劣化も早いのでは、と思うのですが。
このタイプの実証実験 [nedo.go.jp]が昨年あたりから始まってますね. この実験では変電所内の屋外で, 240mの長さで行なってますが.
保守性をみるのも重要ですが、クエンチ事故が起きた際の被害低減をどうするか、ぜひ実際に事故を起こして実証実験してほしいです。
普通の電線なら地絡事故で抵抗値が小さくなって大電流が流れたら遮断しますが、この場合は逆に抵抗値が大きくなって電流が小さくなったことを検出して遮断するんでしょうか。それだと防護無線発報などで電力需要が落ちたときにCB作動しちゃいそうな。
福1で実証されましたが、工学に0%は無いので、「起こさない」だけではなく「起きたときに被害をどう小さくするか」を確立してほしい。
抵抗が上がって電流が小さくなるなら安全な気が。液体窒素なら、熱容量も比較的大きいし、開放された場所なら放出しても無害だから、適切な放出弁付けとけば大丈夫なんじゃないかな。
タレコミに挙げられた日刊工業新聞の記事によると、10kAで0.2Vの電圧降下となってます。
これだと、1500Vの負荷に対する送電に使った場合、電圧降下が75倍の1.5Vになって、やっと1%の供給電圧減少って程度です。「抵抗が上がって電流が小さくなる」ということはほとんどなく、ほぼ「抵抗の増加に比例して発熱が増える」ということになります。
発熱によるケーブル破損を防ぐためには、液体窒素の放出なんていうのは対策として無意味。クエンチを検出したら早急に送電を止めるようなシステムが重要になるかと思います。
10kAで0.2Vって、たったの20μΩですが、それだけでも2kWの発熱か…銅の抵抗率は1.68×10-8Ωmなので、長さ5mで抵抗20μΩにしようとしたら、断面積0.02平方メートル=20000平方ミリ、直径16cmの銅線が必要ですね。アルミだと直径20cm。
磁石に使うわけでもないから、クエンチも起こりづらいだろうし。
検出だけなら簡単だと思いますよ。銅線を並列に接続しておけばいい。
超電導状態はどれだけ大電流を流しても、電圧降下はほぼゼロなので、並列の方に流れる電流は皆無であり、この銅線は絶縁体と見做せます。しかし、何らかの理由で普通の電導状態になってしまったら、当然、電圧降下がおこるので、並列回路にも比較的大きな電流が流れます。だから、銅線の方でそれを検知する仕組みを作っておけばいいのでは。たとえば、銅線のヒューズが飛んだら、全体の電流を遮断するような。
つか、超電導線ってもともと、レンコン状の銅線の穴の部分に超電導物質が詰まっている構造じゃないっすか?超電導物質は塑性が少なくもろいので銅で包んでいっしょに加工することでようやっと線に加工できる&安定化材として。
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普通のやつらの下を行け -- バッドノウハウ専門家
設備のコスト (スコア:1)
これ、結構、電力的なコストも必要だと思うのですが、通常の送電線で発生するエネルギーのロスに比べて少ないものなんでしょうか?
距離が長くなると送り込む圧力も必要ですし、たえず温度差に晒される部品になるので劣化も早いのでは、と思うのですが。
一方住友電工は (スコア:2)
Re:一方住友電工は (スコア:2)
このタイプの実証実験 [nedo.go.jp]が昨年あたりから始まってますね. この実験では変電所内の屋外で, 240mの長さで行なってますが.
Re:一方住友電工は (スコア:3, 興味深い)
保守性をみるのも重要ですが、クエンチ事故が起きた際の被害低減をどうするか、ぜひ実際に事故を起こして実証実験してほしいです。
普通の電線なら地絡事故で抵抗値が小さくなって大電流が流れたら遮断しますが、この場合は逆に抵抗値が大きくなって電流が小さくなったことを検出して遮断するんでしょうか。それだと防護無線発報などで電力需要が落ちたときにCB作動しちゃいそうな。
福1で実証されましたが、工学に0%は無いので、「起こさない」だけではなく「起きたときに被害をどう小さくするか」を確立してほしい。
Re: (スコア:0)
抵抗が上がって電流が小さくなるなら安全な気が。
液体窒素なら、熱容量も比較的大きいし、開放された場所なら放出しても無害だから、適切な放出弁付けとけば大丈夫なんじゃないかな。
Re:一方住友電工は (スコア:2)
タレコミに挙げられた日刊工業新聞の記事によると、10kAで0.2Vの電圧降下となってます。
これだと、1500Vの負荷に対する送電に使った場合、
電圧降下が75倍の1.5Vになって、やっと1%の供給電圧減少って程度です。
「抵抗が上がって電流が小さくなる」ということはほとんどなく、
ほぼ「抵抗の増加に比例して発熱が増える」ということになります。
発熱によるケーブル破損を防ぐためには、液体窒素の放出なんていうのは対策として無意味。
クエンチを検出したら早急に送電を止めるようなシステムが重要になるかと思います。
10kAで0.2Vって、たったの20μΩですが、それだけでも2kWの発熱か…
銅の抵抗率は1.68×10-8Ωmなので、長さ5mで抵抗20μΩにしようとしたら、断面積0.02平方メートル=20000平方ミリ、直径16cmの銅線が必要ですね。
アルミだと直径20cm。
Re: (スコア:0)
磁石に使うわけでもないから、クエンチも起こりづらいだろうし。
Re: (スコア:0)
検出だけなら簡単だと思いますよ。銅線を並列に接続しておけばいい。
超電導状態はどれだけ大電流を流しても、電圧降下はほぼゼロなので、並列の方に流れる電流は皆無であり、この銅線は絶縁体と見做せます。しかし、何らかの理由で普通の電導状態になってしまったら、当然、電圧降下がおこるので、並列回路にも比較的大きな電流が流れます。だから、銅線の方でそれを検知する仕組みを作っておけばいいのでは。たとえば、銅線のヒューズが飛んだら、全体の電流を遮断するような。
Re: (スコア:0)
つか、超電導線ってもともと、レンコン状の銅線の穴の部分に超電導物質が詰まっている構造じゃないっすか?
超電導物質は塑性が少なくもろいので銅で包んでいっしょに加工することでようやっと線に加工できる&安定化材として。