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何度読んでもピンと来ない秀逸な解説をどなたか…
正確に説明しようとすると逆にわかりにくくなるので、非常に荒っぽく言うと
無効電力が発生する状況というのは、交流の電圧の位相と電流の位相がずれが生じている状態位相ずれがなければ、いろんなものごとを原理的に位相ずれの発生しない直流と同じに簡単に扱えるのだが、位相ずれがあると(直流には無い)交流独特の問題が発生するので技術的に面倒
タイポ訂正 → 無効電力が発生する状況というのは、交流の電圧の位相と電流の位相のずれが生じている状態
九電の「太陽光発電施設に備えられている保護機能によって電線路に注入される無効電力が直接の原因」という説明は分かりやすく説明しようとして、逆に分かりにくくかつ誤解を与えるようになってるのではないか?太陽光発電施設が意図的に電力系統に妨害を与えているかのような表現だが、これは力率の良くないスイッチング方式の電源全般の問題であって、太陽光発電施設だろうがそうでなかろうが淡々と(?)技術的に解決すべきことではないのか?パワーエレクトロニクスには素人なので、詳しい人がいたら教えてください
詳しくはないのですが……
例えば何らかの事故で送電線が切れて地面に落ちたとします。(これを地絡事故といいます)これによって地絡電流という普段は流れない電流が流れるので、変電所ではこれを捉えて、事故が起きた送電線につながる遮断器を解放します。(電気の流れを遮断します)
万が一、切れた送電線に触る人がいたら感電してしまいますし、送電線を直すのにも、一旦電気を止める必要がありますからね。
さて、全ての電気が変電所から需要家への一方通行に流れるのであれば変電所で電気の流れを遮断してしまえば済む話です。ところが、分散型電源(太陽光発電等)の登場により、逆方向の電気の流れが生じる事になりました。
送電線が切れた箇所と需要家の間に太陽光発電所があったとしたらどうなるでしょう?変電所で電気の流れを遮断しても、完全には電気の流れを遮断できませんね。
火力発電所――――変電所――――X X――――太陽光発電所――――需要家
こんな感じで切れた送電線の向こう側に太陽光発電所と需要家がいたら電気の流れを遮断できないわけです。
ところで、事故が起きるまでは太陽光発電所と火力発電所は2人で需要家を支えていたわけですが、送電線が切れてしまったことで、火力発電所とは手が切れてしまいました。重い荷物を2人で持っていたのに突然1人が手を離してしまったようなものですね。
このような場合、電圧や周波数に急峻な変化が生じます。太陽光発電所ではこの変化を捉えて自分の所にある遮断器を作動させます。こうして事故区間が無事に無電圧の状態になることができるわけです。
常時、無効電力の周期的に変化させておくと、この事故時の変化がより検出しやすくなるという特性があります。分散型電源が少なかった時代は一箇所あたりの注入量が多くても、火力発電所等の方がとても大きかったのでその変動は無視できる程度のものでした。
ところが、分散型電源が増加し、結果的に電力系統に注入される総量が増加した事で、それによる変動が無視できなくなりました。注入量を減少することでとりあえずの対処はできます。ですが、ここまで読んだ方であればピンとくるでしょう。そう、事故発生時の検出感度が鈍ります。
個人的な感想ですが、たぶん、抜本的な解決は難しく、いかに問題を緩和するかが焦点になるのではないでしょうか。自動車と交通事故を例に出すまでもなく、あらゆる事柄においてリスクがゼロという事は珍しく、利便性がリスクを十分に上回っていればリスクを受容するのが社会というものです。
あとは、分散型電源の数が増えた事で、事故発生時の制御が難しくなりそうな事でしょうか。人間でも人数が少ないより、多いほうが強調を取るのが難しくなる傾向にありますからね。
> あとは、分散型電源の数が増えた事で、事故発生時の制御が難しくなりそうな事でしょうか。いっときバズワードだった「スマートグリッド」とは一体何だったのか?
全てが一企業の裁量下にあるのであれば社長の号令一下で皆が動きますが複数の企業がしのぎを削る状況ではなかなか難しいのではないでしょうか。そこは政府が目を光らせて「ちゃんとやらないとお仕置きするよ?」とやる他ないところでしょうね。
全員討ち死にした。
そもそも発生即消費(熱転換含む)の電力をコントロールしようって発想がね…。しかも実態は単なる数字合わせの機能だし(電気には色もIPアドレスもないから)、実電力網では役に立たない技術ばっかりだよ。
現役離れて何年か経ってるので怪しい知識だけど・・
保護機能って、新型能動的方式ってやつで、単独運転検出の為に無効電力を注入するんだわ。で、これは各発電所がバラバラにやるとうまく検知できなくなるので、電波時計とかでタイミングを合わせて各所が同時に注入する。
この変動に耐えられないって事だね。最新のやつはタイミングを合わせなくても検知できるらしいよ。
てか、ソーラー発電の所為みたいな書き方はイマイチだね。ちゃんと検査して認可もらって繋いでる訳だから、単に九電が予見できなかっただけじゃんか。もっと言えば、力率の安定化は送電網の責任のような気もするが、まぁPCSの設定で解決できるならそれでもよかろうとは思う。
検査しようが許可しようが原因が太陽光発電の普及であることは変わらないでしょ責任の所在はまた別の話
ただ、原因=責任の所在と言う話にしたがる人が多いのは確か
正確には、フリッカ―が多発した原因は不完全なPCSを採用した太陽光発電の普及が原因かと。不完全なPCSが普及したのは、NEDOや電力会社が積極的に勧めたからですよ。(検査を一部省略できたはず)
「太陽光発電が普及し、フリッカ―が多発する事態になっています」のように、原因と責任を結び付けて誘導するような書き方じゃなくて「弊社が勧めたPCSの仕様に欠陥があり、フリッカ―が多発する事態になっています」って言えよ、って話だ。
誘導するような書き方してるのはマスコミやん?
> 淡々と(?)技術的に解決九電は各発電事業者と共同で設定変更などに取り組んでるそうですので「淡々と技術的に解決」して行ってるんじゃないですかねただ太陽光発電施設が急増した結果対応が間に合わず、表面に影響出ちゃったごめんごめん理由はこうですよ、と言ってるだけで。
×「太陽光発電施設に備えられている保護機能によって電線路に注入される無効電力が直接の原因」△「太陽光発電施設が停電を検知して停止するために電線路に無効電力を注入する際の設定が、大量に太陽光発電施設がある状況にあっていない」○「ソースよめ」
というか九電はちゃんと説明してる。省略がいまいち。九電の文章読むと無効電力自体が悪さをするのでなく、停電検知機能が誤検知して太陽光発電所が一斉停止してそうに思う。
パワエレの問題ではなく,単独運転検出機能の影響です。無効電力注入量を減らすのは,現象を緩和することには有効ですが、根本的な解決にはなっていない(台数が増えれば起きる)。一方,無効電力注入量を減らし過ぎると単独運転が検出できず,事故時に別の問題を引き起こすわけで,悩ましい問題だと思います。
顧客が新しいPCSに買い換えてくれれば良いのでしょうが。
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吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人
無効電力がピンと来ない (スコア:0)
何度読んでもピンと来ない
秀逸な解説をどなたか…
Re:無効電力がピンと来ない (スコア:0)
正確に説明しようとすると逆にわかりにくくなるので、非常に荒っぽく言うと
無効電力が発生する状況というのは、交流の電圧の位相と電流の位相がずれが生じている状態
位相ずれがなければ、いろんなものごとを原理的に位相ずれの発生しない直流と同じに簡単に扱えるのだが、位相ずれがあると(直流には無い)交流独特の問題が発生するので技術的に面倒
Re: (スコア:0)
タイポ訂正 → 無効電力が発生する状況というのは、交流の電圧の位相と電流の位相のずれが生じている状態
九電の「太陽光発電施設に備えられている保護機能によって電線路に注入される無効電力が直接の原因」という説明は分かりやすく説明しようとして、逆に分かりにくくかつ誤解を与えるようになってるのではないか?
太陽光発電施設が意図的に電力系統に妨害を与えているかのような表現だが、これは力率の良くないスイッチング方式の電源全般の問題であって、太陽光発電施設だろうがそうでなかろうが淡々と(?)技術的に解決すべきことではないのか?
パワーエレクトロニクスには素人なので、詳しい人がいたら教えてください
Re:無効電力がピンと来ない (スコア:4, 参考になる)
詳しくはないのですが……
例えば何らかの事故で送電線が切れて地面に落ちたとします。(これを地絡事故といいます)
これによって地絡電流という普段は流れない電流が流れるので、変電所ではこれを捉えて、
事故が起きた送電線につながる遮断器を解放します。(電気の流れを遮断します)
万が一、切れた送電線に触る人がいたら感電してしまいますし、
送電線を直すのにも、一旦電気を止める必要がありますからね。
さて、全ての電気が変電所から需要家への一方通行に流れるのであれば
変電所で電気の流れを遮断してしまえば済む話です。
ところが、分散型電源(太陽光発電等)の登場により、逆方向の電気の流れが生じる事になりました。
送電線が切れた箇所と需要家の間に太陽光発電所があったとしたらどうなるでしょう?
変電所で電気の流れを遮断しても、完全には電気の流れを遮断できませんね。
火力発電所――――変電所――――X X――――太陽光発電所――――需要家
こんな感じで切れた送電線の向こう側に太陽光発電所と需要家がいたら電気の流れを遮断できないわけです。
ところで、事故が起きるまでは太陽光発電所と火力発電所は2人で需要家を支えていたわけですが、
送電線が切れてしまったことで、火力発電所とは手が切れてしまいました。
重い荷物を2人で持っていたのに突然1人が手を離してしまったようなものですね。
このような場合、電圧や周波数に急峻な変化が生じます。
太陽光発電所ではこの変化を捉えて自分の所にある遮断器を作動させます。
こうして事故区間が無事に無電圧の状態になることができるわけです。
常時、無効電力の周期的に変化させておくと、この事故時の変化がより検出しやすくなるという特性があります。
分散型電源が少なかった時代は一箇所あたりの注入量が多くても、火力発電所等の方がとても大きかったので
その変動は無視できる程度のものでした。
ところが、分散型電源が増加し、結果的に電力系統に注入される総量が増加した事で、
それによる変動が無視できなくなりました。
注入量を減少することでとりあえずの対処はできます。
ですが、ここまで読んだ方であればピンとくるでしょう。そう、事故発生時の検出感度が鈍ります。
個人的な感想ですが、たぶん、抜本的な解決は難しく、いかに問題を緩和するかが焦点になるのではないでしょうか。
自動車と交通事故を例に出すまでもなく、あらゆる事柄においてリスクがゼロという事は珍しく、
利便性がリスクを十分に上回っていればリスクを受容するのが社会というものです。
あとは、分散型電源の数が増えた事で、事故発生時の制御が難しくなりそうな事でしょうか。
人間でも人数が少ないより、多いほうが強調を取るのが難しくなる傾向にありますからね。
Re:無効電力がピンと来ない (スコア:1)
> あとは、分散型電源の数が増えた事で、事故発生時の制御が難しくなりそうな事でしょうか。
いっときバズワードだった「スマートグリッド」とは一体何だったのか?
Re: (スコア:0)
全てが一企業の裁量下にあるのであれば社長の号令一下で皆が動きますが
複数の企業がしのぎを削る状況ではなかなか難しいのではないでしょうか。
そこは政府が目を光らせて「ちゃんとやらないとお仕置きするよ?」とやる他ないところでしょうね。
Re: (スコア:0)
全員討ち死にした。
そもそも発生即消費(熱転換含む)の電力をコントロールしようって発想がね…。
しかも実態は単なる数字合わせの機能だし(電気には色もIPアドレスもないから)、
実電力網では役に立たない技術ばっかりだよ。
Re:無効電力がピンと来ない (スコア:1)
> 常時、無効電力の周期的に変化させておくと、この事故時の変化がより検出しやすくなるという特性があります。
なるほど、異常の検出のために無効電力を注入していたわけですか。
当方交流理論の知識は多少ありますが、九電の説明では、無効電力を注入する理由の説明がなく、さっぱりわかりませんでした。
無効電力を注入というのも変な表現だなと思いましたが、そういう理由なら注入という感じですね。
Re:無効電力がピンと来ない (スコア:2, 参考になる)
現役離れて何年か経ってるので怪しい知識だけど・・
保護機能って、新型能動的方式ってやつで、単独運転検出の為に無効電力を注入するんだわ。
で、これは各発電所がバラバラにやるとうまく検知できなくなるので、電波時計とかでタイミングを合わせて各所が同時に注入する。
この変動に耐えられないって事だね。
最新のやつはタイミングを合わせなくても検知できるらしいよ。
てか、ソーラー発電の所為みたいな書き方はイマイチだね。
ちゃんと検査して認可もらって繋いでる訳だから、単に九電が予見できなかっただけじゃんか。
もっと言えば、力率の安定化は送電網の責任のような気もするが、まぁPCSの設定で解決できるならそれでもよかろうとは思う。
Re:無効電力がピンと来ない (スコア:2)
検査しようが許可しようが原因が太陽光発電の普及であることは変わらないでしょ
責任の所在はまた別の話
ただ、原因=責任の所在と言う話にしたがる人が多いのは確か
Re: (スコア:0)
正確には、フリッカ―が多発した原因は不完全なPCSを採用した太陽光発電の普及が原因かと。
不完全なPCSが普及したのは、NEDOや電力会社が積極的に勧めたからですよ。(検査を一部省略できたはず)
「太陽光発電が普及し、フリッカ―が多発する事態になっています」
のように、原因と責任を結び付けて誘導するような書き方じゃなくて
「弊社が勧めたPCSの仕様に欠陥があり、フリッカ―が多発する事態になっています」
って言えよ、って話だ。
Re: (スコア:0)
誘導するような書き方してるのはマスコミやん?
Re: (スコア:0)
> 淡々と(?)技術的に解決
九電は各発電事業者と共同で設定変更などに取り組んでるそうですので
「淡々と技術的に解決」して行ってるんじゃないですかね
ただ太陽光発電施設が急増した結果対応が間に合わず、
表面に影響出ちゃったごめんごめん理由はこうですよ、と言ってるだけで。
Re: (スコア:0)
×「太陽光発電施設に備えられている保護機能によって電線路に注入される無効電力が直接の原因」
△「太陽光発電施設が停電を検知して停止するために電線路に無効電力を注入する際の設定が、大量に太陽光発電施設がある状況にあっていない」
○「ソースよめ」
というか九電はちゃんと説明してる。省略がいまいち。
九電の文章読むと無効電力自体が悪さをするのでなく、停電検知機能が誤検知して太陽光発電所が一斉停止してそうに思う。
Re: (スコア:0)
パワエレの問題ではなく,単独運転検出機能の影響です。
無効電力注入量を減らすのは,現象を緩和することには有効ですが、根本的な解決にはなっていない(台数が増えれば起きる)。
一方,無効電力注入量を減らし過ぎると単独運転が検出できず,事故時に別の問題を引き起こすわけで,悩ましい問題だと思います。
顧客が新しいPCSに買い換えてくれれば良いのでしょうが。