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サイエンス

ヒトゲノムの3D構造は3次元球を埋め尽くすフラクタル状 17

タレコミ by Kando
Kando 曰く、

「ヒトゲノムの3D構造は「丸めた麺のようなフラクタル」[http://wiredvision.jp/news/200910/2009101323.html]

ヒトゲノムをホルムアルデヒドで近接部位どうしを固定してからゲノム内結合をバラし、できた破片がどうつながっていたかをパズルを組み立てるように解析する手法でヒトゲノムの立体構造を明らかにしたのだそうだ。(お馴染みのX字型は細胞分裂時にのみ現れる構造)

その結果:

  • ヒトゲノムには結び目のようなものはなく一本の紐を3次元内球内でフラクタル図形(ヒルベルト曲線に類似)状に折りたたんだような構造(見た目にはインスタントラーメンの玉のような…。)
  • ヒトゲノムの立体構造では遺伝子が活性化している領域と非活性の領域に分かれており、上述の構造のため遺伝子はその領域間を自由に移動できる。

ということが明らかになったそうだ。

このことからヒトゲノムでは通常時の立体構造も機能に大きな影響を及ぼしているのではないかという十年来の仮説が注目されているそうだ。また、このような結果は遺伝疾患の研究にも役立つだろうとのこと。この記事に関連する論文は「Science」誌の10月9日号にも掲載されているそうだ。

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ハードウェア

清算となったIPFlex社CTO、商品化戦略の失敗回避について語る

タレコミ by Kando
Kando 曰く、

動的再構成可能(ダイナミック・リコンフィギュラブル)プロセッサDAPDNA-2を作っていた
IPFlex社(マイコミジャーナルの紹介記事:http://journal.mycom.co.jp/articles/2005/12/15/ipflex/index.html)が清算することになったのは
すでに報じられているところ(日経TechOn記事http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090730/173641/)であり、
既にIPFlex社のサイトもなくなってしまった。

私の属する研究グループではサーベイの必要に駆られてドキュメントが必要になり慌てて資料をWebarchive(http://web.archive.org/)の:

・日本語ページのアーカイブ:http://web.archive.org/web/20080116082414/http://www.ipflex.com/jp/
・エイゴページノアーカイブ:http://web.archive.org/web/20080213013218/www.ipflex.com/en/

からサルベージしたりする今日この頃なのだが、先日興味深い案内が流れてきた。

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      情報処理学会連続セミナー2009 進化する組込みシステム技術
                    第3回 組込みハードウェアプラットフォーム
        http://www.ipsj.or.jp/10jigyo/seminar/2009/2009-3.html
■日時:2009年9月8日(火) 9:30~17:00
■場所:化学会館7Fホール
■参加申込み:http://www.ipsj.or.jp/10jigyo/seminar/2009/index.html
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において
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【Session 3】13:00~14:10
「動的再構成可能ハードウェア・プラットフォーム
  -シーズ・テクノロジーの商品化戦略へのヒント(失敗回避へ向けて)-」
  佐藤 友美(元アイピーフレックス株式会社 R&Dグループ 取締役CTO)
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というセッションがあるそうなのだ。

動的再構成可能プロセッサ向けコンパイラ&シミュレータの研究開発に携わっている身としては「他山の石」として大変興味深いのだが、日程的に参加できそうにない…。

/.Jで誰か聞きに行く予定の人はいたりするだろうか?

139003 submission
サイエンス

寝る直前に訓練したことが睡眠中に復習されているらしい例が見つかる 45

タレコミ by Kando
Kando 曰く、

Boston大学、Department of Psychology内Vision Sciences Laboratory(http://www.bu.edu/visionlab/)の
渡辺武郎教授らが、睡眠前の画像認知の訓練で使われた領域が、入眠後に活性化していることを機能的磁気共鳴画像装置(fMRIhttp://ja.wikipedia.org/wiki/FMRI)によって確認したそうだ。このような活動の活発化は訓練を行わずに寝た場合には見られず、睡眠が学習内容を「復習」するかのように強化しているのではないかとのこと。

従来から学習後の睡眠が学習に好影響を与えることは知られていたが、それは睡眠による疲労回復の効果かもしれないとされてきたが、今回は視覚認知を例にとって、脳の血流動態という形でより積極的かつ具体的な例を見つけた(かもしれない=要追試)ということのようだ。

"Location-specific cortical activation changes during sleep after training for perceptual learning."
Yotsumoto Y, Sasaki Y, Chan P, Vasios CE, Bonmassar G, Ito N, Náñez JE Sr, Shimojo S, Watanabe T.
Current Biology, Vol.19, No.15, 2009.08.11
論文のアブストラクト:(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19576772/
日本語でこの論文のアブストラクトを紹介しているBlog(http://tenmei.cocolog-nifty.com/matcha/2009/08/post-1b58.html
これに基づくasahi.com の記事: 寝る子は育つ、成績も 睡眠中も脳は学習、米大が実証(http://www.asahi.com/science/update/0826/OSK200908260030.html

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サイエンス

ラドンガス濃度でイタリア地震を予知したかもしれない科学者 44

タレコミ by Kando
Kando 曰く、

イタリア地震、科学者が「予知は無視された」と憤慨
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200904070017.html

3月5日にイタリア中部で起こった地震の件で、グラン・サッソ国立研究所(http://www.lngs.infn.it/)で、地震の前兆としてのラドンhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%89%E3%83%B3濃度を研究している(らしい)ジョアッキーノ・ジュリアーニ氏(Gioacchino Giuliani)は、この3月にラドン濃度の変化から地震が起きると予測し、Webに警告を載せ、車にスピーカーを積んで警告して回ったが、そのことで警察に通報され「ニセの警告を流した」かどでWebの情報の削除を命じられていたのだそうだ。

上記のCNN日本語版によれば:

地元のニュースサイトによると、ジュリアーニさんは「私に謝罪しなければならない人々がいるはずだ。彼らは、起こった結果の重要性を知るべきだ」と、自分の警告を無視した人々を非難。「(地震が発生した)昨夜は、誰に話していいかわからなかった。状況が悪化していることはわかっていたが、どうしようもできなかった」と話している。

私は全然知らなかったのでラドンで地震予知?と思ったのだが、日本国内でもちゃんと研究されてはいて、/.Jでも以前にストーリーが立っていた様子。原因解明はされていないし、地震の前兆となるパターンも多様で一定してはいないが、変動そのものは阪神大震災でも観測されていたのだそうな。

大気中のラドン濃度で地震予測ができるようになる?
http://srad.jp/science/article.pl?sid=07/01/16/2354259

予知なすったジュリアーニ氏はどういう人なのかしらと調べてみると…。

グラン・サッソ国立研究所のセミナー一覧
http://www.lngs.infn.it/lngs_infn/index.htm?mainRecord=http://www.lngs.infn.it//lngs_infn/contents/lngs_en/research/experiments_scientific_info/conferences_seminars/seminars/index.htm

これの2007年5月13日
"Dal 222Rn un segnale precursore di Eventi Sismici"
(地震の前兆信号としてのラドン222)
アブストラクト
http://www.lngs.infn.it//lngs_infn/contents/lngs_en/research/experiments_scientific_info/conferences_seminars/seminars/giuliani.html
氏は一応ちゃんと仕事としてラドン濃度の計測機器、特に地震観測向けの計測機器の開発・試作をしておられるらしいように見える(門外漢なのでそれ以上言えないが。)。

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目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない -- Eric Raymond

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