パスワードを忘れた? アカウント作成
571296 journal

capaの日記: 過去語り-3

日記 by capa
Iさんと会った後,暫くは卒論の仕上げに専念した.元々順調に
進んで来ていたので,問題無く終わり,無事に卒業することが
出来た.中学・高校と卒業できたのが不思議なくらいだった
僕だが,大学は高熱で一日休んだだけで,4年間の大学生活を
終えた.

卒業後,初出社の日まで2ヶ月近くあったので,毎日バイトを
して過ごした.両親からは,卒業旅行には行かないのか?と
聞かれたが,友人たちは,ほとんどが県外で就職することに
なっていて,引越しや新生活のスタートに備えるのに忙しく,
旅行どころでは無かった.

そして,憂鬱な初出社の日が訪れた.出社すると直ぐに朝礼で
紹介され,見るからにお局様といった感じの中年女性の部下
として働くことになった.

今,僕はいくら努力しても,当時の職場の人たちの名前を
思い出すことが出来ない.その社会福祉法人のトップ,
事務局長の名前すら思い出せない.恐らく,知らず知らずの
内に,忘れることを望んだのだろう.
571419 journal

capaの日記: 過去語り-2

日記 by capa
合格通知を受け取ってから数日後、母から「お世話になった方に
ご挨拶に行くから、今週の日曜は明けておくように」と言われた。

だが、僕は「お世話になった方」が誰なのかが、分からなかった。
唯一思い付いたのがゼミの教授だったが、母が教授に挨拶をする
はずは無い。正直、見当もつかなかった。

当日、約束の場所に向かう道すがら、これから会う人がIさんと
いうこと。長く県庁の要職を務めていたこと。県議会議員にも
顔見知りが多く、定年退職した今でも、各方面に影響力を持って
いること。そして何より、そのIさんの力で僕が採用試験に合格
できたことを、母から説明されたのだ。

僕は強いショックを受け、会話をする気力も失ってしまった。
自分の知らないところで親が手を回していたから、僕は合格できた
のであって、決して実力なんかでは無かったのだ・・・。
571566 journal

capaの日記: 過去語り-1

日記 by capa
1994年4月始め,僕は鬱々としていた.
何とか就職は出来たものの,それがコネによるものだったからだ.

大学4年の秋になっても,1つも内定が取れていなかった.
それまで僕は,常に自信満々で,内定なんかいくつでも取れると
高をくくって就職活動に身を入れていなかった.
けれど,現実には,夏を過ぎてから慌てて就活を始めたは良いが,
全く好感触を得ることが出来ずにいた.

そんな中,正確にいつ頃だったか思い出せないが,とある社会
福祉法人の採用試験を受けるよう,母から勧められたのだった.
詳しく聞いてみると,そこは地方自治体が運営する法人で,
実質的に公務員と言えるものだった.
ただ,元々,少人数の職場の上に欠員を補うために1名だけの
採用となっており,競争率もかなりのもののようだった.
typodupeerror

私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike

読み込み中...