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Wine

温めた赤ワインに一昼夜浸して、超伝導に 72

タレコミ by やはり「赤」が強いのか
やはり「赤」が強いのか 曰く、
読売新聞記事によると、鉄系超伝導関連物質をお酒につけて加熱・冷却することによって超伝導状態が発現することを物質・材料研究気候(NIMS)の研究グループが発見した(プレスリリースより詳細な科学技術振興機構の記事)。成果は8/1から開催されるASC2010で発表されるそうだ。

背景として、2008年に新たな高温超伝導体の系列として鉄系超伝導体LaFeAsO系が発見された。これは、鉄と砒素(FeAs)もしくはそれと構造が似ているFeP,FeSeがつくる二次元構造が超伝導の起源と考えられている。しかし、、同様に結晶構造が煮ているFeTeでは超伝導は発現せず、SをドープしたFeTe1-xSxのうちFeTe0.8S0.2を空気中に暴露すると超伝導体になることが見出されていた。これは空気中の水分・酸素による発現したものと考えられるが、発現までの期間が数ヶ月かかっていたそうだ。そこで研究グループは、試料を一昼夜、70℃の赤ワインに浸して超伝導体(超伝導転移温度 Tc~ 8K)が作り出せることを見出した。そしてさまざまな酒(赤ワイン、白ワイン、ビール、日本酒、ウイスキー、焼酎)を比較した結果、赤ワインが最も強く超伝導が発現し、焼酎がもっとも弱かった。研究グループは焼酎は蒸留が進んでいるため、水・エタノール以外の成分が少なかったためではないかと考えている。今後、どの成分が効いているのかを調査する予定だそうだ。
それよりも、どうして赤ワインに浸そうと思ったのか、その経緯がとても気になります。
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