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scri66lerの日記: Jun 27, 2000

日記 by scri66ler
帝都に単身赴任せし重力辺境伯君に「文学のなかの地理空間-東京とその近傍」(杉浦,古今書院,1992)を贈りしが、 その返礼にと"Both Sides Now"(Joni Mitchell,Reprise,2000)を送り来る。 オーケストラを従えつ歌われる"A History of North American Romantic Love in the 20th Century." 終曲はかの「青春の光と影」(Both Sides Now)なり。 20歳の自作を37年の後に低き声で歌い直せしものなるが、 その出来極めて秀逸なれば、思わず訳さんと試みるなり。
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scri66lerの日記: Oct 13, 1999

日記 by scri66ler
数日前より街に金木犀匂い初む。 重力辺境伯君 Emerson, Lake & Palmer の Tarkus 冒頭を試みに midi に打ち込みて送り来る。Tarkus を初めて聴きしは三十年近くも昔のことなり。 中学二年の頃なるか。二カ月振りに再開せし日記の書き出し、中断せし日と同じ重力辺境伯君の件なるは面白きことなり。
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scri66lerの日記: Jul 4, 1999

日記 by scri66ler
年長の友人岡山の帰途大阪に立ち寄る。長堀川沿い中ノ島東洋陶磁美術館を訪い、新たに納められし李氏のコレクションを観る。 曰く東洋陶磁美術館はすでに唯一無比の展示品を持つものなれば、新たに何をか付け加えるごとに館の質低下するものなりと。佳品なれども絶品にはあらず、この壷五千万ほどなるかとも語られるを聞き驚嘆す。伝世したる朝鮮青磁は美しきものなり。 東洋陶磁美術館収蔵品で編みたる CD-ROM を贈らる。この齢になりてもいまだ馳走さるるばかりなり。恐縮しつつ頂戴する。 夕刻鶴橋ガード下コリアンタウン鶴一にて焼肉を馳走さる。牛肺を初めて食す。曰く、価格と量、また内臓を焼いて食する点において、韓国焼肉とは既に異なる在日食文化の観ありと。 辻邦生逝去のことなど Jinro 酒飲みて語る。 鶴一を出て後、タクシーにて通天閣に赴く。さらにタクシーにて西成区飛田新地の遊廓街を訪う。そぞろ歩きて見学するのみ。警官数人横に並びて通りを闊歩し警邏するに出合いて、この場所恰も公設官許のごとしと困惑甚し。若く美形の遊女、遣り手婆とあがりかまちの上に座椅子出し座りて客を呼ぶ。照明の下、遊女の微笑すこぶる佳し。恰も夢のごとき様ならんかとわが友歩みつつ語る。けだし夢のごとし。通天閣に近き廓ほど遊女の質高く、二十分一万六千円と。女その六割を得るとも聞く。荷風の書くごとく料理組合の名を冠する同業組合ありて、時に摘発さるる廓あれば、それは組合に従わぬ者なりと、帰途タクシーの運転手語る。
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家

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