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Bigmanのコメント: Re:川島教授の講義で (スコア 1) 80

ご講義の要約ありがとうございます.

おっしゃる通り,わかりやすくて単純なキャッチフレーズによって脳トレを皮切りに,脳科学ブームが興っています.その結果,社会的に見ても,人々が脳の健康に気を使うようになったり脳科学の研究分野に飛び込んでくる若者もいくらかはいたりと,良い影響があったかとは思います.

しかしその反面,マスメディアなどが脳のメカニズムをわかりやすく生活に密着した形で(元々の理論から大きく乖離してたり,無理やりこじつけたり,誤解を招くような形で)放送することが多くなったことによって,本来の脳科学が人々が誤解するような形で広まりつつあるというのも現状かと思います.

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Bigmanのコメント: Re:脳の血流 (スコア 1) 80

たしか彼の論理は,「脳トレで脳の血流が増加した -> 脳が鍛えられる(学習効果がある)」とかいうものだったかと.

脳トレ自体は教育分野にエンターテイメント性を持たせた,非常にすばらしいゲームソフトであると思うが,脳トレの「脳をトレーニングする効果」についての科学的な検証はされていないはず.もしくは,それらしい検証はされているがその方法論や論理はお粗末なもので,疑似科学に分類されてもおかしくないようなものじゃないかな.

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Bigmanのコメント: Re:ポス毒100万人計画のつけ (スコア 2, すばらしい洞察) 63

まず,ポスドク1万人計画でしたね.100万人もいたら・・・

さて,まともな研究室で,

・自分で周辺分野の情報をリサーチして
・自分でエポックなテーマを設定して
・自分で理論を組み立てて
・自分で実験計画を立てて
・それに必要な予算を組んでボスに折衝して
・業者を回って実験設備を開発して
・長期にわたる実験を連日連夜綿密に繰り返して
・その結果を何百ページもある論文にまとめて
・教授一同が全力でボコる気満々のプレゼンを生き延びて

博士になれた人というのは,立派な研究者であって数年のポスドク期間を経て常勤の研究職に就けるだけでなく,一般の企業からも喉から手が出るくらい欲しい人材であることでしょう.

実際には,ポスドク1万人計画によって大量に博士課程に人が流れ込み,人材が余った結果,博士課程の学生達が研究室にとってただで働いてくれる使い捨ての労働者となってしまっている,なんてことが少なからずあるというのが現状ではないでしょうか.そんな中でなんとなく博士になってしまった人,オーバードクターとして浮遊する人なんかは専門分野を少しはなれると,まさにただのおじさん・おばさんです.

本来博士号は,おっしゃるような試練を生き延びた人しか取れないものだったと思いますが,ポスドク1万人計画によってなんとなくでも博士になれちゃうようになっちゃったというのが問題なんだと思います.

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Bigmanのコメント: ポス毒100万人計画のつけ (スコア 1) 63

アカデミックポストの数が固定である現状を考えると,これらポスドクたちが流れていく先は一般企業だと思われるわけで,実際,アカデミックポストからあふれかえってしまっているポスドクたちというのは,企業にとってどのくらい需要があるのか興味があります.

博士号と取った人というのは,専門の研究分野を離れてしまうとただの30歳近くのおじさん・おばさんとなってしまう可能性が高いので,自分の専門とマッチした職を探すのはなかなか困難なのではないかと思います.

そう言う意味では,「産総研イノベーションスクール」での研修を通して,自分に適した常勤の研究職に就くことができる(かもしれない)というのは,非常に良い試みかもしれないですね.

#しかし21年以上学校に通って博士号取れたと思ったらまた学校って・・・
#こんなのにお世話になることのないように,博士号取得は計画的に!

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Bigmanのコメント: Re:気にしすぎ (スコア 3, すばらしい洞察) 139

鍼灸や指圧は科学的なメカニズムが良くわからないが,症状が改善・緩和されることが実証されている.
一方,ホメオパシーについては,その効果が実証されていないし,その理論にも多くの議論の余地がある.

ということでぜんぜん違うと思います.

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Bigmanのコメント: Deep Brain Stimulationだっけ (スコア 5, 興味深い) 64

このDBS(脳深部刺激法)って,当の研究者曰く,「なんでこれでうまくいくのか良くわからない…」と.

パーキンソン病の振戦に関わる脳の部位はわかっているそうだが,そのメカニズムまではわかってないんじゃないかな.で,(なぜかわからないけど)そこに数Hzの刺激を与えると振戦が止まるとか.そして,間違って変な刺激をいれちゃうと患者さんが発作を起こしちゃう(かも)なんて話も...

そんな話をどこかの講演で聞いたことがあって,なんか東洋医学っぽいなと思った記憶があります.

以下にこの装置の特許明細らしいものがありますが,その装置で何で振戦が止まるかまでは書いてない(特許明細だし当たり前か).
J-STORE (脳深部刺激装置 片山 容一)

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JCBの新基幹システムに障害発生 53

ストーリー by GetSet

Anonymous Coward曰く、

この11月3日から移行・本格稼動が始まるとされていたJCBの新基幹システムであるが、一筋縄ではいかなかったようだ。
11月4日には会員向けWeb窓口サービスであるMyJCBがリニューアル・サービスインする予定であったが、開始直後に「過負荷」でシステムダウン。翌5日未明まで全く利用できない状態に陥った。もっともこの間も通常に与信などは行われていたとのことであり、これだけであればリニューアルしたWebシステムの問題ということで済んだのであろうが、5日午後には基幹系の一部もダウン。キャッシングが利用不可能、未確認であるが一部ショッピング与信にも障害が発生している模様である。(編注:その後、障害から復旧した旨の報道有り)

想像であるが、おそらく今現場は大騒ぎになっていることであろう。システム開発、関係者には心よりお見舞い申し上げ、ユーザーの一人として一刻も早い回復を祈るのみである。

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変なモノ

「裁判員制度ブラ」が登場 1

タレコミ by naocha
naocha 曰く、
裁判員制度が来年5月21日にスタートすることを受けトリンプ「裁判員制度ブラ」を開発した
デザインは「平等」「公正」の厳守を象徴する「正義の女神」をイメージしているとのこと。 ブラのカップ部分は天秤のお皿として、ストラップと背中の部分のチェーンは天秤の支鎖として使用し、カラーもゴールドで統一。本物の天秤のようなイメージに仕上げたという。 取り外して台座に取り付ければ、実際に天秤としても使用可能となっている。 またセットで製作した黒色のショーツとボトムの巻きスカートは、裁判官が法廷で着用する法服と同じ素材を使用し、ウエスト部分のリボンは女性裁判官が法廷で着けるスカーフをイメージしている ショーツのヒップ部分には「平等」の文字も光ります。
天に代わってブラがお仕置きよ!(^^;
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テクノロジー

「コンピュータを思考で操作」は実用段階に 17

ストーリー by hylom
ロシア語で考えるんだ! 部門より

hide.jikyll 曰く

今年6月に脳波で操作できるマウスなる眉唾グッズが発売されましたが、思考でコンピュータを操ることはすでに可能になっているようです。CBS NEWSの記事によると、神経学者のScott Mackler氏は筋萎縮性側索硬化症に冒されて以来、全身麻痺に近い状態で動かせるのは左目のみでしたが、BCI(brain computer interface)というデバイスを使用することでコンピュータを思考で操作できるようになったそうです。

このデバイスは脳の電気的な活動をピックアップする帽子をかぶり、それにより脳の活動をコンピューターで分析して脳内で思い浮かべた文字を入力するための装置だそうです。1文字入力するために20秒近くかかかるとのことですが、このデバイスのおかげでMackler氏はペンシルベニア大学での研究活動を続けることが可能になったそうです。

また、Cathy Hutchinsonという女性は脳梗塞の後、全身が麻痺してしゃべれなくなりましたが、頭蓋に電極を埋め込むタイプのBraingateという装置を使うことで思考によりカーソルを動かしたり、電動車いすを動かしたりできるようになったそうです。このように、思考によるコンピュータ操作は障害者向けの機器から実用段階に入っているようですが、将来的には日常的に使われるようになるのかもしれません。

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海軍に入るくらいなら海賊になった方がいい -- Steven Paul Jobs

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