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物事のやり方は一つではない -- Perlな人
国策としての顕彰 (スコア:2, すばらしい洞察)
マンガのノーベル賞ってきくと聞こえがいいですが、どんなに優れた作品であっても、たとえばイラク戦争を
批判したり、戦前の日本の軍国主義がテーマだったり、はたまた反原発がテーマだったりしたら選考から
漏れるんじゃないでしょうか。
こういった顕彰を、国が事業としてやるべきものなのかというと、甚だしく疑問です。
Re:国策としての顕彰 (スコア:3, 興味深い)
映画の賞も、国家的な権威とはあまり関係がないですよね。
おそらく、ナショナリズムを鼓舞したい勢力が、
日本が世界的に見て進んでいると思われるものを引っ張ってきて
国策で世界に鼓舞しようとしているのでしょう。
こういう動きが民間から出てこないのは、あまりに産業として
脆弱だからなのですが、国はこんなくだらないことに労力を割く前に
文化・産業としての育成を進めるほうが先決だと思いますがね。
Re:例えばフランスでは (スコア:4, すばらしい洞察)
これはフランスにおいては文学や美術と同様にマンガが正当な芸術として認められていることを意味している訳です。マンガという文化はあくまで日本が中心となって、世界に対して大きな影響力を持つ文化であるという認識を持っていると感じられる書き込みが、このスレッドにも見られます。しかし、本当にマンガというものに文化として正当な地位を認めるならば「国際漫画賞」なる物を新たに創るのではなく、メビウスのような日本人の漫画家に対して多分の影響を与えた海外の漫画家に対して、文化勲章を与えるべきだと思います。(前例がどうのと、それはそれで問題があるかもしれませんが・・・)
逆に言えば、日本においてマンガという物が正当な芸術として未だに認められていない(実際、漫画家が文化勲章を受章した例はない)。文化勲章のような、既存の他の芸術家に対して与えられる賞を与えるだけの価値を認めていないという意味において、相対的に価値をおとしめていることを、この国際漫画賞の設立は意味しているわけです。つまり、「日本が世界に誇る漫画という文化」と言いつつも文字通りの価値を認めてこなかった、日本人の漫画の価値評価に対する二重性という物を感じずにはいられません。日本人自身にこのような深層心理があり、この国際漫画賞という賞がその心理を是正する方向ではなく、あくまでなぞっている以上「マンガの『ノーベル賞』みたい」奈物にはなり得ないと思います。
Re:国策としての顕彰 (スコア:1)
批判されるべきものなのかもしれませんが、
国内での文化・産業としての育成の面では、どちらかというと
文化庁が主体となってやっているのではないかと思います。
# 文化庁メディア芸術祭 [bunka.go.jp]なんかが代表例かと。
今回の話は、(外務省が主体ということもあり)単純に
「外向きへのアピール」の意味合いが強いのだと思います。