アカウント名:
パスワード:
ちょっと横道にそれますが・・・・
ちなみに、うちはずーっと院内処方。
処方内容が病院内で完結せずに,外部に出るようになっていますでしょうか? そもそも,医薬分業の話は院外処方にすることが目的なのではなく, 処方データを病院所属でなく,患者所属のものにして ソリブジンのような [d-inf.org]薬物間相互作用を減らすことが目的であったと 理解しています.
重要なのは,投薬履歴が院内にとどまらないことです. その意味では住基ネット的な扱いが処方に必要かも知れません
わき道にそれます
新薬を使えば使うほど病院が儲かるシステムにも問題があるんですけれど。
某製薬メーカに勤めています.成人病や癌の薬などに比べて 制菌剤・抗ウイルス剤ってうまみが少ないです.
製薬業界って,電気・通信系などと異なって(偏見?)特許切れまで おいしく商売ができて陳腐化しづらい世界です.要するに 25年前の技術が通用する世界なんです.その中において, 制菌剤・抗ウイルス剤って耐性の問題があって特許が 陳腐化しやすい分野なんです.そのため, 抗生物質系の新薬って開発意欲が湧きにくい分野だったりします.
だから,制度的に言って(少なくとも日本では)抗生物質の 新薬は出づらい状況にあると思いますです.
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie
細菌≠ウィルス (スコア:4, 参考になる)
さらにウィルスにはもともと抗生物質は効きません (とされています)。
VRE の出現以来 MRSA へのバンコマイシン耐性の伝達は危惧されていましたが現実になったんですね。対 VRE の最終兵器とされていたリネゾリドにも耐性を持った菌がすでに出現していますし、少しでも耐性菌の増加を防ぐべく抗生物質の濫用は慎んでいただきたいところですが、現場ではそうも言っていられない状況があるんでしょうし、難しいところです。
新薬を使えば使うほど病院が儲かるシステムにも問題があるんですけれど。
Re:細菌≠ウィルス (スコア:1, 興味深い)
やっぱりいるんですねー、↑こう思ってる人が。というか、反論が出ないって事は、こう思ってる人の方が多いのかな?
「勤務医」で、そんな事を考えながら新薬を使ってる人なんて少ないと思いますよ。それよりも、目の前の患者さんに「どうにかせねば」という一心で、使ってみる事が多かったです。でも、新薬って当然高価だし審査のチェックが厳しく、減点の対象になる可能性が高いので、「経営者」や事務側にとっては安易に手を出してほしくないと思ってるのが本音じゃないでしょうか。(そっか、そうすると大学病院は「経営者」ってのはいないので、それで甘いのか)
それに、昔は薬価差益が大きかったので処方するほど得だった時期もあったようですが。今は新しい薬ほど薬価差が少なく、消費税をちゃんと考えないと逆ざやになる可能性だってあります。それに、新薬だからといってリベートをくれるところも今はありません。接待も少ない・・・というか、今はない。それどころか、最近は粗品のボールペンももらえないぞ!!
今度、大学病院からの要請でインターフェロンをする事になったんですけど、仕入れ値ばっかり高くって、病院の利益としては注射の手技料と再診料程度しか出ない。そのわりにインターフェロンが高価なためにうちのレセプト全体が高くなってしまって、審査が厳しくなる可能性がある・・・。
新薬で儲かるのは、製薬会社ばっかりです。
保険 (スコア:3, 参考になる)
(入院中は病院に行きます)
でも「新薬の方が効く」と説明されると使ってみる、というミーハーな流行はあるとは思います。
大学病院での研修医は、過去の経験がない分、新しい薬を使いやすいかと。
(年輩の医者は普通は保守的で、そうそう使用薬を新薬にしません。加減も副作用も未知ですから。ライブラリの新Ver、カーネルの新Verが出たからと言ってすぐにupdateするのは勇気がいるでしょう?初期のバグが怖いのは薬も同じです)
ただ保守的といっても血圧の薬は変動の少ないアムロジピンとかにしてもバチはあたらんと思うのですが、、
大学病院の赤字は、研修医が保険病名を書かないのが原因の一つかと。
(保険病名というのは保険を請求するのに必要な病名で、必ずしも体内にその病気があるとは限りません。つけまくったからといって病院は儲かりませんが、ついていないと保険機構から病院はお金を回収できません。)
C型肝炎は、厚生省が本気ならインターフェロンの保険適応がこんなに厳しいわけはないので、「国家財政のためには現行の患者が死に絶えるのを待つ」のが基本戦略ではないかと邪推します。
(半年とかいう単位でうち続けるので、自腹だと100万円は飛びます。このうち8割を国が負担するとひとり80万、で、日本にいる患者は少なく見積もっても300万人。総計、、、)
Re:保険 (スコア:1, 参考になる)
ちなみに、うちはずーっと院内処方。だってその方が、患者さんは便利なんだもの。(そんなの、最初から分かりきってる)それに、手元にある薬の方が、副作用などの薬の情報が得やすいしね。
インターフェロンに対する審査は、甘くはないが、キチンとしていれば切られる事は無いとか。逆に言うと、1本2万もする注射、切られたらシャレにならないっす・・・。
一応、検診でもウイルス検査を出来るようになりましたし、(本気ではないとしても)HCVに対する厚生省の方針は、好意的に受け取って良いと思います。
少し本題に戻して・・・
耐性菌の発生の原因が抗生物質の濫用にあるのは確か。それに、「新しいから効く(それは抗生物質の場合当たり前)」という理由だけで新しい薬を使っていては、どんどん耐性菌を作るだけ。だから、古くからある薬を必要量だけ使うようにしなくちゃいけない。
にもかかわらず・・・MRは新しい抗生物質を持って来るんだよね・・・。製薬会社がそんな姿勢では、あかんやろう。
Re:保険 (スコア:1)
ちょっと横道にそれますが・・・・
処方内容が病院内で完結せずに,外部に出るようになっていますでしょうか? そもそも,医薬分業の話は院外処方にすることが目的なのではなく, 処方データを病院所属でなく,患者所属のものにして ソリブジンのような [d-inf.org]薬物間相互作用を減らすことが目的であったと 理解しています.
重要なのは,投薬履歴が院内にとどまらないことです. その意味では住基ネット的な扱いが処方に必要かも知れません
Koichi
Re:細菌≠ウィルス (スコア:0)
あれはなんだったのでしょう?
Re:細菌≠ウィルス (スコア:1)
Re:細菌≠ウィルス (スコア:1)
わき道にそれます
某製薬メーカに勤めています.成人病や癌の薬などに比べて 制菌剤・抗ウイルス剤ってうまみが少ないです.
製薬業界って,電気・通信系などと異なって(偏見?)特許切れまで おいしく商売ができて陳腐化しづらい世界です.要するに 25年前の技術が通用する世界なんです.その中において, 制菌剤・抗ウイルス剤って耐性の問題があって特許が 陳腐化しやすい分野なんです.そのため, 抗生物質系の新薬って開発意欲が湧きにくい分野だったりします.
だから,制度的に言って(少なくとも日本では)抗生物質の 新薬は出づらい状況にあると思いますです.
Koichi