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私も、何を隠そう、かってメインフレーマーの関係者です。大昔(歳がばれるので、明記はしません)は、「オペレーテイング・システムへの構造的アプローチ」 江村潤郎著 全3巻 日本コンピュータ協会発刊がバイブルでした。今読んでも名著だったと思います。1977年発刊なので、入手出来るのか分かりませんが、タレコミの本に飽き足らない人にお勧めです。
過去の遺物であるかのように扱われる名前はやめて「ミッション・クリティカル・マシン」とでも呼び変えた方が良いのではないかと思います.
いや, それは「トランザクション・プロセッサ」の方が適切でしょう. 単にミッションクリティカルと言うなら, ファクトリコントロール等に使われるかつてのミニコンの類や, 最近の大規模UNIXサーバでもメインフレームに準ずる機能・性能を持っています. メインフレームをメインフレームたらしめているのは, 強力な入出力性能と, それをベストエフォートではなく確実に出しうるOS・モニタでしょう.
ただ, 特に日本においてこうした本来のトランザクション・プロセッサとして使われていたのがどれだけ有ったか? ってことですね. おそらくユーザとしては大規模金融機関や国家レベルの公共機関ぐらいで, 多くの民間企業や地方公共団体は文字通り「汎用機」としてのみ使っていたのでしょう. 実際, 日本では中小型汎用機の出荷が他国と比べて突出して多いという統計もありましたから.
ですから, メインフレームがこの先無くなることはないでしょうし, 処理能力の拡大要求に対応して台数も増えていくんでしょうが, 今日のスパコンがそうであるように(昔は数値計算も汎用機でやってたんですよ), 実際にシステムとして携われる機会はどんどん減っていくと思います.
余計なものかもしれませんが・・・「ミッション・クリティカル・マシン」だと、タンデムのNonStopやIBMのS/88みたいな、FTミニコンの印象を感じますし、
「トランザクション・プロセッサ」だと、オンライン機の印象を受けてしまいます。DBトランザクションの世界では、東芝のミニコン+ORACLEで、座席予約システムが、構築されている関係もあるのでしょうが(あくまでも、私にとってですが)>強力な入出力性能と, それをベストエフォートではなく確実に出しうるOS・モニタが生み出している、高速バッチ処理というポイントが、あらわされていないような気が・・・
高信頼汎用機であることを表現するというのは、難しいですね。汎用機というけど、事務計算がメインになってるのは、否めないですけど。
ですから、今でも・・・メインフレームという言葉が、死語になっていないのかも
#AC にしておいて、個人的にはメインフレームをメインフレームたらしめているのは強力なエラー検出とリトライ機能のハードウェア作り込みだと思う。
メインフレームで名をはせた大手の企業は、エンタープライズ・サーバといっていましたね。IOPやチャネルがめちゃめちゃ強いし、収集したデータは、ほとんどロストしない。
ESAプロダクトなんてものもあったような気が・・・
># オレンジ色の高い本出してるとこですよね?
よくご存知ですね。昔は、日本コンピュータ協会しか、安心出来る本はなかったですしね。原書でも、今みたいにアマゾンなんか勿論無くて、丸善で注文しても、入荷はいつなのか分からない時代でしたから、日本コンピュータ協会本に頼らざるを得なかったのです。翻訳本でも、故・後藤英一先生訳の「Lispの解剖」とかありました。
>そういや、昔の「インターフェース」誌の祐安重夫氏のコラムで、ここが出してた>(Wirthの)A+D=Pの初版は仕方が無く買ったとか載ってたけど、何かあったんでしょうか?
A+D=Pの初版は、改訂版より遥に優れてました。訳者が片山先生でしたしね。日本コンピュータ協会は、コンピュータ本の岩波でしたから、採算が取れなくなったからでは?
>原著の前半しか訳されていないまま鬼籍に入られました。
そうでしたね。後半がいつ出るのか分からないので、原書のJOHN ALLEN "Anatomy of LISP" McGraw-Hill computer science seriesを取り寄せました。索引も含めて500ページ足らずの薄い本なのに、何故中途半端なことをされたのか、私はその当時理解出来ませんでしたが、いい加減な歳になって想像するに、多分、先生は飽きたからじゃないかと思っています:)
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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家
かってのメインフレーマー (スコア:4, 興味深い)
私も、何を隠そう、かってメインフレーマーの関係者です。
大昔(歳がばれるので、明記はしません)は、
「オペレーテイング・システムへの構造的アプローチ」 江村潤郎著 全3巻 日本コンピュータ協会発刊
がバイブルでした。
今読んでも名著だったと思います。1977年発刊なので、入手出来るのか分かりませんが、タレコミの本
に飽き足らない人にお勧めです。
Re:かってのメインフレーマー (スコア:2, 興味深い)
今は「メインフレーム」と言ってもプロセッサ本体は(かつての)オフコン/ミニコンなみの小ささで,
今のデータセンターのラックいっぱいのサーバー群と比べたら実に可愛い(?)もんです.
過去の遺物であるかのように扱われる名前はやめて「ミッション・クリティカル・マシン」とでも呼び変えた方が良いのではないかと思います.
Re:かってのメインフレーマー (スコア:3, 参考になる)
いや, それは「トランザクション・プロセッサ」の方が適切でしょう. 単にミッションクリティカルと言うなら, ファクトリコントロール等に使われるかつてのミニコンの類や, 最近の大規模UNIXサーバでもメインフレームに準ずる機能・性能を持っています. メインフレームをメインフレームたらしめているのは, 強力な入出力性能と, それをベストエフォートではなく確実に出しうるOS・モニタでしょう.
ただ, 特に日本においてこうした本来のトランザクション・プロセッサとして使われていたのがどれだけ有ったか? ってことですね. おそらくユーザとしては大規模金融機関や国家レベルの公共機関ぐらいで, 多くの民間企業や地方公共団体は文字通り「汎用機」としてのみ使っていたのでしょう. 実際, 日本では中小型汎用機の出荷が他国と比べて突出して多いという統計もありましたから.
ですから, メインフレームがこの先無くなることはないでしょうし, 処理能力の拡大要求に対応して台数も増えていくんでしょうが, 今日のスパコンがそうであるように(昔は数値計算も汎用機でやってたんですよ), 実際にシステムとして携われる機会はどんどん減っていくと思います.
Re:かってのメインフレーマー (スコア:1)
余計なものかもしれませんが・・・
「ミッション・クリティカル・マシン」だと、
タンデムのNonStopやIBMのS/88みたいな、FTミニコンの印象を感じますし、
「トランザクション・プロセッサ」だと、
オンライン機の印象を受けてしまいます。
DBトランザクションの世界では、東芝のミニコン+ORACLEで、座席予約システムが、構築されている関係もあるのでしょうが
(あくまでも、私にとってですが)
>強力な入出力性能と, それをベストエフォートではなく確実に出しうるOS・モニタ
が生み出している、高速バッチ処理というポイントが、あらわされていないような気が・・・
高信頼汎用機であることを表現するというのは、難しいですね。
汎用機というけど、事務計算がメインになってるのは、否めないですけど。
ですから、今でも・・・メインフレームという言葉が、死語になっていないのかも
Re:かってのメインフレーマー (スコア:2, おもしろおかしい)
Re: (スコア:0)
#AC にしておいて、個人的にはメインフレームをメインフレームたらしめているのは強力なエラー検出とリトライ機能のハードウェア作り込みだと思う。
エンタープライズサーバ(オフトピ気味) (スコア:1)
メインフレームで名をはせた大手の企業は、エンタープライズ・サーバといっていましたね。
IOPやチャネルがめちゃめちゃ強いし、収集したデータは、ほとんどロストしない。
ESAプロダクトなんてものもあったような気が・・・
Re:かってのメインフレーマー (スコア:1)
でも高いんですよね、あそこの本って。
もう少し最近(っていっても1986年頃だけど)だと、
近代科学社の「MVSの機能と構造」千田 正彦著
がありました。これも重宝しましたね。
さっきamazonで検索したら新刊はもう売ってないようです。
中古予約を見てみたら平均価格が\7500くらい、って
これって新刊のときの値段より高くね?
プレミア付きってことでしょうか。
日本コンピュータ協会(オフトピ) (スコア:0)
# オレンジ色の高い本出してるとこですよね?
Re:日本コンピュータ協会(オフトピ) (スコア:3, 興味深い)
># オレンジ色の高い本出してるとこですよね?
よくご存知ですね。昔は、日本コンピュータ協会しか、安心出来る本はなかったですしね。
原書でも、今みたいにアマゾンなんか勿論無くて、丸善で注文しても、入荷はいつなのか
分からない時代でしたから、日本コンピュータ協会本に頼らざるを得なかったのです。
翻訳本でも、故・後藤英一先生訳の「Lispの解剖」とかありました。
>そういや、昔の「インターフェース」誌の祐安重夫氏のコラムで、ここが出してた
>(Wirthの)A+D=Pの初版は仕方が無く買ったとか載ってたけど、何かあったんでしょうか?
A+D=Pの初版は、改訂版より遥に優れてました。訳者が片山先生でしたしね。
日本コンピュータ協会は、コンピュータ本の岩波でしたから、採算が取れなくなったからでは?
Re: (スコア:0)
原著の前半しか訳されていないまま鬼籍に入られました。
Re:日本コンピュータ協会(オフトピ) (スコア:2)
>原著の前半しか訳されていないまま鬼籍に入られました。
そうでしたね。後半がいつ出るのか分からないので、
原書のJOHN ALLEN "Anatomy of LISP" McGraw-Hill computer science series
を取り寄せました。索引も含めて500ページ足らずの薄い本なのに、何故中途半端な
ことをされたのか、私はその当時理解出来ませんでしたが、いい加減な歳になって想像
するに、多分、先生は飽きたからじゃないかと思っています:)