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一般でいう論文の査読していたか、いなかったか別にして、胴元の悪口を書いた論文が載るとは思えません。少なくとも胴元の意図にそった論文が寄稿されるでしょうし、そういった論文が掲載されるのは自然のような気がします。たとえば、胴元の悪口や意図にそわない論文が寄稿され掲載を断わることがあったならば、それはそれでフィルターが掛かっているということで、論文の査読がされているということだと思います。
一般でいう論文の査読していたか、いなかったか別にして、胴元の悪口を書いた論文が載るとは思えません。 少なくとも胴元の意図にそった論文が寄稿されるでしょうし、そういった論文が掲載されるのは 自然のような気がします。
だったら「Australasian Journal of Bone and Joint Medicine」なんて紛らわしい名前ではなく、「Merck Journal of ~」とでも名乗って、標準的な読者・潜在読者 (つまり医者・医学者) が出資者を誤解することがないようにしてもらえると、悪気がないことがよくわかって結構なのですが。 The Scientist の記事によれば、医者にとって、この「論文誌」の出資者がメルク社であることはわかりにくいようです。
たとえば、胴元の悪口や意図にそわない論文が寄稿され掲載を断わることがあったならば、 それはそれでフィルターが掛かっているということで、論文の査読がされているということ だと思います。
そういうのを僕は「査読」と呼びません。百歩譲って日本語で「査読」と呼ぶかどうかは立場によって異なるとしても、 peer review と呼ぶのは明確に誤りです。
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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy
査読 (スコア:1)
Re: (スコア:1)
Re: (スコア:1)
自社で自社のために設立した論文誌で
しかも査読付きとしながらも実質的に査読をしていない点は
十分にイカサマと呼べるような気がするのですが。
Re:査読 (スコア:1, すばらしい洞察)
一般でいう論文の査読していたか、いなかったか別にして、胴元の悪口を書いた論文が載るとは思えません。
少なくとも胴元の意図にそった論文が寄稿されるでしょうし、そういった論文が掲載されるのは
自然のような気がします。
たとえば、胴元の悪口や意図にそわない論文が寄稿され掲載を断わることがあったならば、
それはそれでフィルターが掛かっているということで、論文の査読がされているということ
だと思います。
Re:査読 (スコア:3, 参考になる)
だったら「Australasian Journal of Bone and Joint Medicine」なんて紛らわしい名前ではなく、「Merck Journal of ~」とでも名乗って、標準的な読者・潜在読者 (つまり医者・医学者) が出資者を誤解することがないようにしてもらえると、悪気がないことがよくわかって結構なのですが。 The Scientist の記事によれば、医者にとって、この「論文誌」の出資者がメルク社であることはわかりにくいようです。
そういうのを僕は「査読」と呼びません。百歩譲って日本語で「査読」と呼ぶかどうかは立場によって異なるとしても、 peer review と呼ぶのは明確に誤りです。
Re:査読 (スコア:3, 参考になる)
同意です。そもそもこの手の医学系/生物化学雑誌のreview processでは、論文の採否の最終決定権は、編集者(editor)にあるわけで、そこらへんのシステムを知らないと理解できないのかもしれません。
論文が投稿されると、まずその内容をeditorがチェックし、それをreview processに回すかどうかを判断します。この段階で、雑誌の水準に全然達してないものやテーマに合わないものは、editorの判断で却下するか、あるいは同じ出版社で、よりテーマのあった雑誌があればそちらへの投稿を薦める(場合によっては、その手続きまでやってくれるところもありました)ことがあります。レベルの高い雑誌だと、まずここをくぐってreview processにいくまでにかなりの数がふるい落とされたり(いわゆる「門前払い」)されます。
でreview processに進むと、editorがreviewerにpeer reviewを依頼することになります。誰に依頼するかは最終的にeditorが決めますが、最近は多くの雑誌で投稿者が何人か希望するreviewerの名前を挙げることができ、むしろ推奨されてます。また場合によっては(競合相手がいる場合など)「この人は避けてくれ」と逆に指名することも可能です。そうして、最終的に複数(通例2-3人)のreviewerにpeer reviewが回ります。そしてreviewerは論文をチェックし、問題点の指摘や追加実験の指定を行い、その雑誌への採否についての自分の考えをつけて、editorに回答します。
editorはreviewerからの回答を総合してどうするか判断し、投稿者に(採否に関わらず、reviewers' commentsを付けて)回答します。一回でacceptやrejectの判断を下すこともありますが、修正により掲載の可能性がある場合には投稿者にその旨回答し、通常は(2ヶ月とかの)期限を決めて、その間に修正版(revision)を提出することができます。revisionのときは、基本的にreviewers' commentで要求された追加実験などについては出来る限り(100%とは言わないが、経験的には6-7割くらい)応じ、またコメントのすべてに対して回答する必要があります。…まぁ中にはとんちんかんなことを言ってくるreviewerも結構いますが、それでもコメントを無視したり、単にreviewerを批判するだけでは通りませんし、何らかの形で対応する姿勢を見せるとeditorの心証も違ってきますので。
revisionが再びreviewerに渡されるかどうかはケースバイケースで、その結果2nd revisionなんかまで出るケースもあれば、もうrevisionが戻ってきたら、いきなりeditorが決めてしまうケースもあります。まぁぶっちゃけて言うと、そんな感じで実はeditorの方がそこらへんの決定権があるんで、そこを握ってしまえば…ということになるわけです。
Re:査読 (スコア:1)
>少なくとも胴元の意図にそった論文が寄稿されるでしょうし、そういった論文が掲載されるのは
>自然のような気がします。
確かにおっしゃる通りですね。
自社が自社のために設立という点でちょっと穿った見方をし過ぎたようです。
イカサマという表現は行き過ぎでした。
>一般でいう論文の査読していたか、いなかったか別にして、
>胴元の悪口や意図にそわない論文が寄稿され掲載を断わることがあったならば、
>それはそれでフィルターが掛かっているということで、論文の査読がされているということ
>だと思います。
査読の定義(範囲)の問題ですね。
前者の一般的な査読しか想定していませんでした。
一般的と言っても付け焼刃程度で
水準に達しているかどうかを審査するために読むこと。goo辞書より [goo.ne.jp]
程度の知識で、(おそらく)内容を判別してるのだろうと思い込んでいたのですが
こちらの水準が何の水準なのかも曖昧ですね。
確かに「査読」の一意味として後者のフィルター的役割も有り得るのかなと思っているところです。
しかし悪口はともかくとしても
意図にそわないという点が曖昧だと思うのですが、仮に
自社にとって不利だという点でのフィルターも含まれると邪推するならば
果たして「査読している」と胸を張れる状態なのだろうかという疑問も残ります。
「査読」の一例として
査読制度とは [sblog.jp] を参考としても
やはり内容の精査あっての「査読」なのではないだろうかと思うのですがいかがでしょう。