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この記事の肝は、「このプログラムの目的の一つは貧困層の生徒が通う学校の学力を底上げすること」という部分ではないかと思います。
絵を描いたらご褒美としておやつをあげるようにすると、子供は絵を描かなくなる傾向にあるそうです。これは心理実験の結果です。実験結果に対する解釈は様々ありますが、要するに子供としては、「おやつをもらうために絵を描かなくても、おやつはもらえる」と判断したのでしょう。そうすると「絵を描くのが好きな子」でさえ、絵を描くのをやめてしまうといいます。FPN - 心理ハック インセンティブのメッセージをよく考える [future-planning.net]
絵を描いたらご褒美としておやつをあげるようにすると、子供は絵を描かなくなる傾向にあるそうです。これは心理実験の結果です。実験結果に対する解釈は様々ありますが、要するに子供としては、「おやつをもらうために絵を描かなくても、おやつはもらえる」と判断したのでしょう。そうすると「絵を描くのが好きな子」でさえ、絵を描くのをやめてしまうといいます。
FPN - 心理ハック インセンティブのメッセージをよく考える [future-planning.net]
同じことを中流層や上流層の学校で実行しても、期待される効果は得られるでしょうか。
上流層=子供が金銭的に裕福、かどうかは文化によるかも。小遣いはベビーシッターや芝刈りをして自分で稼ぐもの、そうせずにアクセサリーだの車だの買い与えるのは子供をスポイルする馬鹿親、という認識が一般的な所もあると聞きましたが、あまり自信はありません。
アンダーマイニング効果のことかと思いますが,
絵を描いたらご褒美としておやつをあげるようにすると、(おやつが無い場合に)子供は絵を描かなくなる傾向にある
というのが正確です。外的な(物質的・金銭的)報酬が内発的動機づけを低下させるという現象です。
ですので,
「おやつをもらうために絵を描かなくても、おやつはもらえる」
ではなく,「おやつがもらえないなら,絵は描かない」ということかと思います。
このような点から,外的な(物質的・金銭的)報酬を教育に取り入れる場合には,慎重に行う方がいいと言われています。ただ,これは(それまでに存在していた)動機づけが低下するということですので,今回の対象校のようにそもそも学習への動機づけに乏しいという場合には,金銭的な報酬も効果はあるでしょう。特に,テストの成績などに対しては。
中上流層については,支払われる金額が生徒にとってどの程度の価値をもつかによりますね。
義務教育で勉強させるのは、つまるところ国力を上げるためですよね。勤労もまた然り。なので勉強で報酬を得られるのは別に間違った発想ではないですよね。
# と言って小遣いをせびってたクソガキ時代# どんな階級であろうとガキにも金は必要ですよ
貧困層・学力の底上げ...というキーワードが並ぶ以上、中上流は最初から対象外なのでしょう。学校内で各層が混在している場合、中上流の子が賞金をかっさらっていく危険はありますが、そこはうまく評価システムで対応している、そんな気がします。
アメリカの教育カリキュラムは情操教育、コミュニケーション、プレゼンテーションなんかが大きいですし、将来の仕事につながると感じられるみたいです。ガツガツ儲けて使うのが楽しみみたいな(ケチケチとは違う)感覚ですし、中上流の大学生以上ともなれば「学費も将来の収入への先行投資さ!」なんて平気で言えちゃう
時間が経過し手が止まる子供達
先生「もうおやついらないのかな~?」 子供「・・・・(暫し考えた後また描き始める)」 先生「?!・・・こ、これはお餅の絵かな?」 子供「せんせい、スイーツはもうあきたよ」
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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン
貧困層は金銭報酬が動機づけになるが…… (スコア:1, 興味深い)
この記事の肝は、「このプログラムの目的の一つは貧困層の生徒が通う学校の学力を底上げすること」という部分ではないかと思います。
同じことを中流層や上流層の学校で実行しても、期待される効果は得られるでしょうか。
Re:貧困層は金銭報酬が動機づけになるが…… (スコア:4, 興味深い)
同じことを中流層や上流層の学校で実行しても、期待される効果は得られるでしょうか。
上流層=子供が金銭的に裕福、かどうかは文化によるかも。
小遣いはベビーシッターや芝刈りをして自分で稼ぐもの、そうせずにアクセサリーだの車だの買い与えるのは子供をスポイルする馬鹿親、という認識が一般的な所もあると聞きましたが、あまり自信はありません。
Re:貧困層は金銭報酬が動機づけになるが…… (スコア:1)
アンダーマイニング効果のことかと思いますが,
絵を描いたらご褒美としておやつをあげるようにすると、(おやつが無い場合に)子供は絵を描かなくなる傾向にある
というのが正確です。外的な(物質的・金銭的)報酬が内発的動機づけを低下させるという現象です。
ですので,
ではなく,「おやつがもらえないなら,絵は描かない」ということかと思います。
このような点から,外的な(物質的・金銭的)報酬を教育に取り入れる場合には,慎重に行う方がいいと言われています。
ただ,これは(それまでに存在していた)動機づけが低下するということですので,今回の対象校のようにそもそも
学習への動機づけに乏しいという場合には,金銭的な報酬も効果はあるでしょう。特に,テストの成績などに対しては。
中上流層については,支払われる金額が生徒にとってどの程度の価値をもつかによりますね。
Re: (スコア:0)
義務教育で勉強させるのは、つまるところ国力を上げるためですよね。
勤労もまた然り。
なので勉強で報酬を得られるのは別に間違った発想ではないですよね。
# と言って小遣いをせびってたクソガキ時代
# どんな階級であろうとガキにも金は必要ですよ
なんのために勉強するの? (スコア:0)
貧困層・学力の底上げ...というキーワードが並ぶ以上、中上流は最初から対象外なのでしょう。学校内で各層が混在している場合、中上流の子が賞金をかっさらっていく危険はありますが、そこはうまく評価システムで対応している、そんな気がします。
アメリカの教育カリキュラムは情操教育、コミュニケーション、プレゼンテーションなんかが大きいですし、将来の仕事につながると感じられるみたいです。ガツガツ儲けて使うのが楽しみみたいな(ケチケチとは違う)感覚ですし、中上流の大学生以上ともなれば「学費も将来の収入への先行投資さ!」なんて平気で言えちゃう
Re:なんのために勉強するの? (スコア:3, すばらしい洞察)
貧困層の多い学区では、学習意欲も低く、いろんな事情でドロップアウトする生徒も多くて就職できずますます貧乏にという負の連鎖が存在するのでそれを何とか断ち切りたいというプログラムだと理解するのがよいでしょう。こういうプログラムだけじゃなくて、がんばって勉強して卒業するとよりよい仕事に就けるというの主眼に生徒のカウンセリングに当たるスタッフを置くなどして、卒業率を高めるプログラムとかいろいろやってるようです。
そうして、実際に学力をあげていくとその地域の経済状況がよくなる/治安もよくなる/地域も活性化して…という効果もあるようで、こういう努力は本当に馬鹿にできないようです。
Re: (スコア:0)
時間が経過し手が止まる子供達
先生「もうおやついらないのかな~?」
子供「・・・・(暫し考えた後また描き始める)」
先生「?!・・・こ、これはお餅の絵かな?」
子供「せんせい、スイーツはもうあきたよ」