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F-XにF-35Aというのはもちろん無理なお話で、ネット上での航空・軍事の泰斗であるTFR師が思い切り楽観的なシナリオを仮定して論じてます。(恐らくメーカーの中の人)
http://tfr.seesaa.net/article/134233407.html#more [seesaa.net]
緑の線がF-35Aですが、注目すべきは青のF-15J。この思い切り楽観的な予測でも、2024年ごろから退役が始まります。F-35シリーズが楽観的に見て初度作戦能力を獲得するのとほぼ同時期です。ですから、空幕は多少短足であることには目をつぶって、海幕がMDのキネティック弾頭を試作してSM-3やTHAADへの共同開発を認められたように、ATD-Xでステルス開発能力を示してブラックボックスを極力少なく、あわよくばライセンス国産を狙っているように見えますが、Aも引き摺って開発遅延がこれ以上続くと2030年を中心に定数を満たせなくなってしまいます。
幸い、最近は要撃と対地対艦攻撃支援の垣根が下がっているので、F-15Jの穴を一時的にF-Xで埋めることも可能ではありますが、そうなると「F-2再生産(こっちは翼の片方のラインを日本に巻き戻せばなんとか)」では機体規模に起因する戦闘航続距離の短さ・また機首が細いのでレーダーが大型にできない。要撃任務はサイトの支援を期待できませんし、F-2は低空から対艦ミサイルを打ち込む「基本艦攻の対艦番長」ですので、制空は比較的苦手です。ただし、最悪手としてはまだ可能性があります。ということで「F-15FX案とEF2000Tr3、どっちにする?」というなんとも悩ましい話になり、どうしてこうなった的状況に。
EF2000は欧州が「ライセンス国産も魔改造もしていいよ。Tr3一緒にやらない?」と言っていますが裏を返せば大変筋が悪い飛行機で、カナードデルタはレーダー反射面積に致命的な問題を抱え、しかも短足。F-35B問題を含めるとある意味日本以上にイギリスが炎上してます。
#もうBなんか諦めてハリアー改かCにすればいいんだ。もうあの規模じゃHMS CVF クイーンエリザベスでSTOVLなんて無理。#F-111も結局失敗したろ。
かといって、F-15E系は足が長く、冗長が組めるものの半世紀使い倒すには設計が古すぎて、Su-27系に対抗するのが困難です。F-XX国産?開発費のみで数兆円と20年以上の時間をかけるのは荒唐無稽もいいところで、それもエンジン次第。防衛面積の広さがゆえに、専守防衛とはいえ外征国の機材が必要になるのは悩ましいところで、抱えてる事情は豪州も同じです。
空幕の「勇猛果敢 支離滅裂」がまさに現れたといってもいいでしょう。カーゴカルトのようにF-22にしがみついていて平行代案を碌に検討していなかった。JSFが成功すると高をくくってF-2の調達を中止してしまった。航空倶楽部の妄想をやめさせる頼みの高射閥筆頭がよりにもよって「こみん☆てるんの陰謀」だったし。もっとも、これは艦隊派の舶来ミサイル万能主義を牽制出来ない潜水艦隊や航空集団が三竦みで唯我独尊状態の海自も変わらないですが。DEはもういらないとか、何で空と海には牟田口や辻のような連中がいまだに沸くのか信じられない。空は源田将軍のせいでしょうがね。
「用意周到 半歩前進」よろしく地道にやってきた陸自がいちばんまともというのがなんともはや。「官尊民卑 納期第一」な三菱重工までが「これが最後のご奉公です」と言い出しかねないのが現況です。
#無関係ではないのでAC
FX(飛べなくなるF-4EJ改の代替)だけをみるなら、とりあえずF-15Eでもいいから穴を開けないようにするのが現実解だと思う。F-15と聞くと「こんな古いものを…」という人もいるが、F-15Eはフレームからして新設計でエンジンもアビオニクスも別物。F-15Jのリプレースにどうしてもステルスが必要だとしてもそれはまた別の話で、#そもそもF-4の穴埋めがF-22じゃなきゃヤダと言ってたのがおかしいんじゃないかと。
F-15系は電源の問題があるのです。確かに対地攻撃のため低空飛行にも耐えうるよう再設計はされていますが。ライノはその点でマシではあるのですけど、なにせ爆音機体ですので市街地の近くで(米国比で)運用される空自の機体としては「騒音対策予算増を含めたライフサイクルコスト」を考えると論外ということでして。
基本的にジェット化以降の戦闘機というのはアップデートを重ねて40年程度、しかも日本の場合、航空産業基盤維持の観点と製造キャパシティの問題から年に数機ずつしか製造できないため、40機+減耗であっても調達に10年+αのタイムラグが発生します。
作戦機数の総量が防衛大綱やら中期防で決められ融通が利かず、ライフサイクルコストまで含めると兆単位の金が必要なので「とりあえず」というのは難しいです。機数制約のため稼働率や開発能力を維持するには調達コストを度外視してもラインを維持する必要があります。いくらMHIといえど、民間企業ですので。国営の貸し工場などのアイデアもありますが、中の人を食わせるためにはやはり仕事が必要です。この仕事量的にEF-2000ライセンス国産は魅力ではありますが、ベースの機体が非常に残念なのでF-1/T-2で欧州機に痛い目に合わされた空幕が首を縦に振るとはとても思えず、結局消去法でF-15E系統になるでしょうがどれだけ手を加えられるのか、ブラックボックスをどの程度減らせるかでしょうね。
F-15SEは実物がないのでなんとも。幻のUにCFT兼ウエポンベイ付けたモックアップをステルスでござい、と主張されるのはなぁと。とりあえずプライベートベンチャーで1機仕立ててから売りに来いレベルのお話になります。Boeingの主張によればE系統からSE改造も可能らしいので、やっぱりEのカスタマイズライセンス国産になるでしょう。それから、STOVLのBが全体の制約になっているので、Bを最優先で開発しているため露出が多い->順調に見えるだけですね。Bを英国が諦めればCのランディングギア強度程度なのでドンガラまではうまくいくでしょうが、RRのエンジンというこれまた政治的な事情とアビオニクスソフトウェアのデスマーチ状態で畳むに畳めない事情です。国際共同開発は本当に地獄ですね。EF-2000とラファール、A-400MとXC-2を見るだけでおなかいっぱいになれます。
そういえば「最後の有人戦闘機」ってF-104の時にも聞いた覚えがあるなぁ。あのころも数年揉めて源田将軍の裁定で決まったようなもので。
>>でも、なんで一番難しそうなV/STOL型がもっとも順調なんだ?
一番難易度が高いから開発リソースが集中されて順調に見えるだけでは?極端な話、A型はリフトファンを下ろしてバランス調整すればとりあえずは飛べるしC型も同じようにして構造強化するだけで済むんだから難易度的には対したことがない。B型だけが自衛武装とそれなりの燃料を積んだままVTOLできないとだめなわけでこれが出来ない内は共通部分も確定できないって事なんでしょう。
まあこのテスト飛行の搭載ダミーがどうなっているかは確認してないけどメタボとささやかれていたB型も目処が立ったと見て良いのではないでしょうか。
>メタボとささやかれていたB型も「失礼ねっ、メタボはC子よ!」 ─── B子#詰め込みすぎで炎上してるのはC型だとおもう
>でも、なんで一番難しそうなV/STOL型がもっとも順調なんだ?Yak141というたたき台があったし、そもそもF35は海兵隊:そろそろハリアー2を拡張するのも無理が出てきた('A`)空軍:CAS機作るならうちもA-10の置き換えを考えておかないとやばいんで一口乗らせてくれというところからきているからでは。
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あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall
空自FX問題 (スコア:2, すばらしい洞察)
何よりも現時点で実戦配備すらされていないF-35を,損耗の始まっているF-4の後継機に選定出来るわけがないでしょう。
F-35が欲しいならF-4後継(+α)には他機種を導入して,10年先に一カスタマーとしてF-35購入希望者の列に並ぶしかないと思います。
F-35の共同開発にこれから参加ですって?
今の民主党政権でそれは不可能だし,試作機が飛んでるのに今更共同で開発すべきことなんか残ってませんよ。
共同開発参加という名目で暴騰した開発費の負担を求められるだけです。
このままどんどん問題を先送りしたら空自の稼働機数減,それが続けば予算問題もからんで定数減という最悪の結果が待っているでしょう。
そもそもF-Xの対象ではないですよ。ただこれが続けばF-XXがまずいことになってきてます。 (スコア:5, 参考になる)
F-XにF-35Aというのはもちろん無理なお話で、ネット上での航空・軍事の泰斗である
TFR師が思い切り楽観的なシナリオを仮定して論じてます。(恐らくメーカーの中の人)
http://tfr.seesaa.net/article/134233407.html#more [seesaa.net]
緑の線がF-35Aですが、注目すべきは青のF-15J。この思い切り楽観的な予測でも、2024年ごろから
退役が始まります。F-35シリーズが楽観的に見て初度作戦能力を獲得するのとほぼ同時期です。
ですから、空幕は多少短足であることには目をつぶって、海幕がMDのキネティック弾頭を試作して
SM-3やTHAADへの共同開発を認められたように、ATD-Xでステルス開発能力を示してブラックボックスを
極力少なく、あわよくばライセンス国産を狙っているように見えますが、Aも引き摺って開発遅延がこれ以上続くと
2030年を中心に定数を満たせなくなってしまいます。
幸い、最近は要撃と対地対艦攻撃支援の垣根が下がっているので、F-15Jの穴を一時的にF-Xで埋めることも可能ではありますが、
そうなると「F-2再生産(こっちは翼の片方のラインを日本に巻き戻せばなんとか)」では機体規模に起因する
戦闘航続距離の短さ・また機首が細いのでレーダーが大型にできない。要撃任務はサイトの支援を期待できませんし、
F-2は低空から対艦ミサイルを打ち込む「基本艦攻の対艦番長」ですので、制空は比較的苦手です。
ただし、最悪手としてはまだ可能性があります。
ということで「F-15FX案とEF2000Tr3、どっちにする?」というなんとも悩ましい話になり、どうしてこうなった的状況に。
EF2000は欧州が「ライセンス国産も魔改造もしていいよ。Tr3一緒にやらない?」と言っていますが
裏を返せば大変筋が悪い飛行機で、カナードデルタはレーダー反射面積に致命的な問題を抱え、しかも短足。
F-35B問題を含めるとある意味日本以上にイギリスが炎上してます。
#もうBなんか諦めてハリアー改かCにすればいいんだ。もうあの規模じゃHMS CVF クイーンエリザベスでSTOVLなんて無理。
#F-111も結局失敗したろ。
かといって、F-15E系は足が長く、冗長が組めるものの半世紀使い倒すには設計が古すぎて、Su-27系に対抗するのが困難です。
F-XX国産?開発費のみで数兆円と20年以上の時間をかけるのは荒唐無稽もいいところで、それもエンジン次第。
防衛面積の広さがゆえに、専守防衛とはいえ外征国の機材が必要になるのは悩ましいところで、抱えてる事情は豪州も同じです。
空幕の「勇猛果敢 支離滅裂」がまさに現れたといってもいいでしょう。カーゴカルトのようにF-22にしがみついていて
平行代案を碌に検討していなかった。JSFが成功すると高をくくってF-2の調達を中止してしまった。
航空倶楽部の妄想をやめさせる頼みの高射閥筆頭がよりにもよって「こみん☆てるんの陰謀」だったし。
もっとも、これは艦隊派の舶来ミサイル万能主義を牽制出来ない潜水艦隊や航空集団が三竦みで唯我独尊状態の海自も変わらないですが。
DEはもういらないとか、何で空と海には牟田口や辻のような連中がいまだに沸くのか信じられない。空は源田将軍のせいでしょうがね。
「用意周到 半歩前進」よろしく地道にやってきた陸自がいちばんまともというのがなんともはや。
「官尊民卑 納期第一」な三菱重工までが「これが最後のご奉公です」と言い出しかねないのが現況です。
#無関係ではないのでAC
Re: (スコア:0)
FX(飛べなくなるF-4EJ改の代替)だけをみるなら、とりあえずF-15Eでもいいから穴を開けないようにするのが現実解だと思う。
F-15と聞くと「こんな古いものを…」という人もいるが、F-15Eはフレームからして新設計でエンジンもアビオニクスも別物。
F-15Jのリプレースにどうしてもステルスが必要だとしてもそれはまた別の話で、#そもそもF-4の穴埋めがF-22じゃなきゃヤダと言ってたのがおかしいんじゃないかと。
見た目は同じでも (スコア:1)
とりあえずボーイングお薦めのF-15 Silent Eagle [boeing.com]とか導入して、
今後の動向を研究する時間を稼ぐのはどうなんでしょうね。
本当にF-22F-35が最後の有人戦闘機になるのか、さらに新しい世
代の戦闘機が開発されるかもしれないし。
でも、なんで一番難しそうなV/STOL型がもっとも順調なんだ?
Re:見た目は同じでも (スコア:3, 興味深い)
F-15系は電源の問題があるのです。確かに対地攻撃のため低空飛行にも耐えうるよう再設計はされていますが。
ライノはその点でマシではあるのですけど、なにせ爆音機体ですので市街地の近くで(米国比で)運用される
空自の機体としては「騒音対策予算増を含めたライフサイクルコスト」を考えると論外ということでして。
基本的にジェット化以降の戦闘機というのはアップデートを重ねて40年程度、しかも日本の場合、
航空産業基盤維持の観点と製造キャパシティの問題から年に数機ずつしか製造できないため、
40機+減耗であっても調達に10年+αのタイムラグが発生します。
作戦機数の総量が防衛大綱やら中期防で決められ融通が利かず、ライフサイクルコストまで含めると
兆単位の金が必要なので「とりあえず」というのは難しいです。機数制約のため稼働率や開発能力を維持するには
調達コストを度外視してもラインを維持する必要があります。いくらMHIといえど、民間企業ですので。
国営の貸し工場などのアイデアもありますが、中の人を食わせるためにはやはり仕事が必要です。
この仕事量的にEF-2000ライセンス国産は魅力ではありますが、ベースの機体が非常に残念なので
F-1/T-2で欧州機に痛い目に合わされた空幕が首を縦に振るとはとても思えず、結局消去法でF-15E系統になるでしょうが
どれだけ手を加えられるのか、ブラックボックスをどの程度減らせるかでしょうね。
F-15SEは実物がないのでなんとも。幻のUにCFT兼ウエポンベイ付けたモックアップをステルスでござい、と主張されるのはなぁと。
とりあえずプライベートベンチャーで1機仕立ててから売りに来いレベルのお話になります。
Boeingの主張によればE系統からSE改造も可能らしいので、やっぱりEのカスタマイズライセンス国産になるでしょう。
それから、STOVLのBが全体の制約になっているので、Bを最優先で開発しているため露出が多い->順調に見えるだけですね。
Bを英国が諦めればCのランディングギア強度程度なのでドンガラまではうまくいくでしょうが、RRのエンジンという
これまた政治的な事情とアビオニクスソフトウェアのデスマーチ状態で畳むに畳めない事情です。国際共同開発は本当に地獄ですね。
EF-2000とラファール、A-400MとXC-2を見るだけでおなかいっぱいになれます。
そういえば「最後の有人戦闘機」ってF-104の時にも聞いた覚えがあるなぁ。あのころも数年揉めて源田将軍の裁定で決まったようなもので。
Re:見た目は同じでも (スコア:1)
>>でも、なんで一番難しそうなV/STOL型がもっとも順調なんだ?
一番難易度が高いから開発リソースが集中されて順調に見えるだけでは?
極端な話、A型はリフトファンを下ろしてバランス調整すればとりあえずは飛べるし
C型も同じようにして構造強化するだけで済むんだから難易度的には対したことがない。
B型だけが自衛武装とそれなりの燃料を積んだままVTOLできないとだめなわけで
これが出来ない内は共通部分も確定できないって事なんでしょう。
まあこのテスト飛行の搭載ダミーがどうなっているかは確認してないけど
メタボとささやかれていたB型も目処が立ったと見て良いのではないでしょうか。
Re: (スコア:0)
>メタボとささやかれていたB型も
「失礼ねっ、メタボはC子よ!」 ─── B子
#詰め込みすぎで炎上してるのはC型だとおもう
Re: (スコア:0)
>でも、なんで一番難しそうなV/STOL型がもっとも順調なんだ?
Yak141というたたき台があったし、そもそもF35は
海兵隊:そろそろハリアー2を拡張するのも無理が出てきた('A`)
空軍:CAS機作るならうちもA-10の置き換えを考えておかないとやばいんで一口乗らせてくれ
というところからきているからでは。
装備品(ミサイル)開発も問題 (スコア:0)
今まで空自は戦闘機は米国製でも、原則としてミサイルは国産化するという方針を維持してきたわけですが、ソースコード非開示と伝えられているF-35を導入するとすれば国産ミサイルのインテグレーションは極めて困難となるはずです.
戦闘機のライセンス生産が出来ない、ミサイルも輸入品を使うしかないとなると、完全に米国依存の防衛体制にならざるをえないですね.
はたして性能の良い装備が得られればそれで良いと空自は判断するのでしょうか?