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> 青函トンネル建設時には新幹線は存在しませんでした> 完成後に新幹線・在来線車両の混合運用を想定した三線軌条化されたわけです
海底調査をしたり調査坑を掘ったりしていた時点では、在来線のみの仕様でEH10形相当の重連が1100tを牽く事を条件に20‰勾配での本坑を計画していました。これが計画が本決まりになる時に新幹線との共用が盛り込まれ、(当時の)新幹線の連続勾配での走行を考慮して最急勾配が12‰に緩和されています。そしてこの時に本坑のトンネル断面も決定されているのですが、「1.工事費・工期で有利 2.止水注入が必要だから複線断面1本を確実に施工するのが有利で、単線2本だと湧水量も増す 3.列車のトンネル抵抗は複線型のほうが小さく、また、速度が異なる列車のすれ違い時の風圧による走行安定性は、複線型において特に問題を生じない」という理由で単線断面2本を抑えて複線断面1本が採用されているのです。つまり、青函トンネル着工当時の新幹線と貨物、200km/hそこそこのと70~80km/hの列車とのすれ違いは特段問題にならないと想定していたわけで、であるから実証実験なりシミュレーションなりをやって結果を出してくるわけでもなく今頃こんなことを持ち出してくる国交省の意図がよく分からない。ましてSL大好き前原大臣は整備新幹線の諸問題に対して調整能力を発揮しない代わりに要らぬお節介を焼きたがりですし、一方連立を組んでいる亀井大臣は「北陸新幹線は優先されるべき」と堂々と公言しているこの時期でのこのリークですから、そりゃね。このタレこみソースの河北新報の記事(もとは時事だが)にしたって、何で少なくとも2ヶ月は前に報道されたこと [mutusinpou.co.jp]を今頃になって、しかもそれから新情報は一切ないのに……という不思議があるのですが。
具体的には(1)別トンネル建設や、上下線を分離する隔壁の設置(2)新幹線走行用貨物列車(トレイン・オン・トレイン)の導入(3)運行時間帯の区分(4)新幹線は擦れ違い時のみ減速(5)全新幹線を在来線並みの時速140キロで走行させる―の5案。 会議資料は(1)について多額の工事費を要し、(2)は技術的に開発途上、(3)はいずれかがほとんど走行できず、(4)は安全システムが未開発―と問題点を併記。(5)は、運行本数は確保されるが「所要時間が約18分増える」とした。
「北海道新幹線貨物共用区間で減速案など浮上 県関係者困惑」, 陸奥新報, 2010-03-04 [mutusinpou.co.jp]の、(1)と(4)をハイブリッドにして、10kmくらいの擦れ違い用区間にだけ隔壁を、というのは……200km/hだと10kmを3分で通過しちゃうからやっぱり無理か。
個人的には北海道へは距離・時間と輸送量を考えれば新幹線よりも飛行機の方が向いてるんじゃないかと思いますが
東北新幹線の降雪に対する性能は,飛行機&飛行場より上だと思う。 空港が閉鎖されていても,新幹線は走っているし。 新幹線の方が安定していそうな気がします。
とはいえ,東京を起点とするならやはり飛行機かなあ。
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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア
青函トンネル建設時 (スコア:0)
青函トンネル建設時には新幹線は存在しませんでした
完成後に新幹線・在来線車両の混合運用を想定した三線軌条化されたわけです
それまでは新幹線と在来線の列車がすれ違うことなど想定していなかったので、本格的に検討してみたら困ってしまったというところでしょうか?
個人的には北海道へは距離・時間と輸送量を考えれば新幹線よりも飛行機の方が向いてるんじゃないかと思いますが
違います (スコア:3, 参考になる)
> 青函トンネル建設時には新幹線は存在しませんでした
> 完成後に新幹線・在来線車両の混合運用を想定した三線軌条化されたわけです
海底調査をしたり調査坑を掘ったりしていた時点では、在来線のみの仕様でEH10形相当の重連が1100tを牽く事を条件に20‰勾配での本坑を計画していました。これが計画が本決まりになる時に新幹線との共用が盛り込まれ、(当時の)新幹線の連続勾配での走行を考慮して最急勾配が12‰に緩和されています。
そしてこの時に本坑のトンネル断面も決定されているのですが、「1.工事費・工期で有利 2.止水注入が必要だから複線断面1本を確実に施工するのが有利で、単線2本だと湧水量も増す 3.列車のトンネル抵抗は複線型のほうが小さく、また、速度が異なる列車のすれ違い時の風圧による走行安定性は、複線型において特に問題を生じない」という理由で単線断面2本を抑えて複線断面1本が採用されているのです。
つまり、青函トンネル着工当時の新幹線と貨物、200km/hそこそこのと70~80km/hの列車とのすれ違いは特段問題にならないと想定していたわけで、であるから実証実験なりシミュレーションなりをやって結果を出してくるわけでもなく今頃こんなことを持ち出してくる国交省の意図がよく分からない。
ましてSL大好き前原大臣は整備新幹線の諸問題に対して調整能力を発揮しない代わりに要らぬお節介を焼きたがりですし、一方連立を組んでいる亀井大臣は「北陸新幹線は優先されるべき」と堂々と公言しているこの時期でのこのリークですから、そりゃね。
このタレこみソースの河北新報の記事(もとは時事だが)にしたって、何で少なくとも2ヶ月は前に報道されたこと [mutusinpou.co.jp]を今頃になって、しかもそれから新情報は一切ないのに……という不思議があるのですが。
Re:違います (スコア:1)
「北海道新幹線貨物共用区間で減速案など浮上 県関係者困惑」, 陸奥新報, 2010-03-04 [mutusinpou.co.jp]
の、(1)と(4)をハイブリッドにして、10kmくらいの擦れ違い用区間にだけ隔壁を、というのは……200km/hだと10kmを3分で通過しちゃうからやっぱり無理か。
Re:青函トンネル建設時 (スコア:2)
Re:青函トンネル建設時 (スコア:1)
Re: (スコア:0)
東北新幹線の降雪に対する性能は,飛行機&飛行場より上だと思う。 空港が閉鎖されていても,新幹線は走っているし。 新幹線の方が安定していそうな気がします。
とはいえ,東京を起点とするならやはり飛行機かなあ。