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この指摘は正しい。自動車1台と船舶1隻を単純比較する事自体が間違い。船舶は数万~数十万トンの貨物を輸送することを考えれば,輸送する貨物の単位重量当たりの燃費(エネルギー効率)や有害物質の排出量を比較すべきだ。航空機の1000倍,自動車の10倍エネルギー効率が良いと言われてるのに…。
ただ,造船業界が自動車に比べて有害物質の削減に熱心でなかったことは事実なので,IMOが取組みを始めることは良いことだ。
元コメントの
同重量の貨物を同一距離輸送した場合、船舶はトラックと比べ約1/4しかCO2を出しません。
の数値が正しいとすると、CO2排出量≒燃料使用量であると言えますので、同重量の貨物を同一距離輸送した場合の燃料消費量も、船舶はトラックの1/4ということになります。
一方タレコミの
自動車から排気される窒素酸化物、二酸化炭素、炭化水素はこの 30 年間で 98 % 以上も削減されている。それに対して船舶は未だ、まだ排気量に規制がなかった 1965 年頃の自動車のようである
ということからすると、燃料消費量あたりの汚染物質排出量は、船舶は自動車の50倍以上であるということになります。
これをまとめると、同重量の貨物を同一距離輸送した場合の汚染物質排出量は、船舶はトラックの10倍以上あるということになります。
> 元コメは輸送船と輸送トラックの話、タレコミは輸送船と「自動車」の比較。それは、たしかにちょっと乱暴な論理展開だったと思います。ですが、自動車のエンジンの排ガスについて見るなら、最近はディーゼルエンジンもガソリンエンジンと遜色ないレベルまでなってきているわけで、有害物質の量を語る上では、トラックと自動車を同一視したところでたいして問題ない(オーダーレベルでは変わらない)でしょう。
> しかもCO2限定の話とか有害物質の話とか、全然違うものの数字を合算して
そんなことはしてませんよ。
化石燃料の主成分は「炭素」ですから、CO2排出量≒化石燃料使用量 です。つまり、
は
同重量の貨物を同一距離輸送した場合、船舶はトラックと比べ約1/4しか化石燃料を消費しません。
と言いかえることができます。
一方、
自動車から排気される窒素酸化物、二酸化炭素、炭化水素はこの 30 年間で 98 % 以上も削減されている。
を言い換えると、燃費が変わっていないなら(排ガス処理のために燃費は悪くなるでしょうけど、そのかわり30年間の改良で燃費が良くなってる面もありますし、大雑把な計算としては問題ないでしょう)
自動車エンジンの燃料消費あたりの窒素酸化物、二酸化炭素、炭化水素の排出量はこの 30 年間で 1/50 (98%減)になった
ということです。
一方
船舶は未だ、まだ排気量に規制がなかった 1965 年頃の自動車のようである
わけですから、「船舶は、自動車に比べ、燃料消費あたり50倍の窒素酸化物、二酸化炭素、炭化水素を排出している」と言えます。それと「同重量の貨物を同一距離輸送した場合、船舶はトラックと比べ約1/4しか化石燃料を消費しない」ということを併せると、1/4×50=約10で、「同重量の貨物を同一距離輸送した場合、船舶はトラックと比べて10倍の窒素酸化物、二酸化炭素、炭化水素を排出している」ということになります。
でもCO2の排出量=燃料消費量と単純に考えることがそもそも間違っていると思う。
二酸化炭素はいわゆる「燃えかす」ですから、大ざっぱには間違いではないと思いますよ。
触媒の開発がどんどん進んでいて、導入が進んでいるトラックと、触媒なんか全くつかわず素のまま排出している船舶と一緒にできる?
だから、排ガス対策が進んでいる自動車に対して、ほぼ野放しなうえ燃料自体も劣悪な船舶の排ガスは、はるかに汚染物質が多い、という話なのでは。
このレベルなら一緒にできます。
触媒性能が上がってもCO2は減りません。減らせません。CO2を減らすには還元してCOかCにする必要がありますが、それは減らすべき汚染物質です。逆に、一酸化炭素(CO)や炭化水素をディーゼルなら黒鉛(C)を減らすために、それらを酸化してCO2にしてます。そういう意味では増えますが、それは数%もいきません(COや炭化水素を%オーダーで排出していたらえらいことです)一番違うのは燃料の質でしょう。船舶用燃料の方が重質なので炭素の割合が若干多いと思います。しかし、それでも数%のオーダーです。50倍×1/4≒10倍という計算なら誤差範囲です。
参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%85%83%E8%A7%A6%E5%AA%92 [wikipedia.org]
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身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人
船舶の輸送効率は極めて高い (スコア:5, 興味深い)
また、従業員一人あたりの年間輸送量では船舶はトラックの約16倍と大きな差があります。
たしか以前、ある識者が「船舶輸送を利用したベトナム戦争でアメリカが滅びることはなかったが、トラック輸送に頼ったアフガン侵攻はソ連を崩壊に導いた」と指摘していたかと思います。
http://www.rtri.or.jp/infoce/rrr/2010/02/201002_10.pdf
Re: (スコア:3, 参考になる)
この指摘は正しい。
自動車1台と船舶1隻を単純比較する事自体が間違い。
船舶は数万~数十万トンの貨物を輸送することを考えれば,輸送する貨物の単位重量当たりの燃費(エネルギー効率)や有害物質の排出量を比較すべきだ。航空機の1000倍,自動車の10倍エネルギー効率が良いと言われてるのに…。
ただ,造船業界が自動車に比べて有害物質の削減に熱心でなかったことは事実なので,IMOが取組みを始めることは良いことだ。
Re:船舶の輸送効率は極めて高い (スコア:1)
元コメントの
の数値が正しいとすると、CO2排出量≒燃料使用量であると言えますので、同重量の貨物を同一距離輸送した場合の燃料消費量も、船舶はトラックの1/4ということになります。
一方タレコミの
ということからすると、燃料消費量あたりの汚染物質排出量は、船舶は自動車の50倍以上であるということになります。
これをまとめると、同重量の貨物を同一距離輸送した場合の汚染物質排出量は、船舶はトラックの10倍以上あるということになります。
Re: (スコア:0)
しかもCO2限定の話とか有害物質の話とか、全然違うものの数字を合算して
50倍とか10倍とかどうやって計算されているのかよくわからない。
詳解希望。
Re:船舶の輸送効率は極めて高い (スコア:3, 参考になる)
> 元コメは輸送船と輸送トラックの話、タレコミは輸送船と「自動車」の比較。
それは、たしかにちょっと乱暴な論理展開だったと思います。
ですが、自動車のエンジンの排ガスについて見るなら、最近はディーゼルエンジンもガソリンエンジンと遜色ないレベルまでなってきているわけで、
有害物質の量を語る上では、トラックと自動車を同一視したところでたいして問題ない(オーダーレベルでは変わらない)でしょう。
> しかもCO2限定の話とか有害物質の話とか、全然違うものの数字を合算して
そんなことはしてませんよ。
化石燃料の主成分は「炭素」ですから、CO2排出量≒化石燃料使用量 です。
つまり、
は
と言いかえることができます。
一方、
を言い換えると、燃費が変わっていないなら(排ガス処理のために燃費は悪くなるでしょうけど、そのかわり30年間の改良で燃費が良くなってる面もありますし、大雑把な計算としては問題ないでしょう)
ということです。
一方
わけですから、「船舶は、自動車に比べ、燃料消費あたり50倍の窒素酸化物、二酸化炭素、炭化水素を排出している」と言えます。それと「同重量の貨物を同一距離輸送した場合、船舶はトラックと比べ約1/4しか化石燃料を消費しない」ということを併せると、1/4×50=約10で、
「同重量の貨物を同一距離輸送した場合、船舶はトラックと比べて10倍の窒素酸化物、二酸化炭素、炭化水素を排出している」ということになります。
Re: (スコア:0)
でもCO2の排出量=燃料消費量と単純に考えることがそもそも間違っていると思う。
触媒の開発がどんどん進んでいて、導入が進んでいるトラックと、触媒なんか
全くつかわず素のまま排出している船舶と一緒にできる?
Re:船舶の輸送効率は極めて高い (スコア:1)
でもCO2の排出量=燃料消費量と単純に考えることがそもそも間違っていると思う。
二酸化炭素はいわゆる「燃えかす」ですから、大ざっぱには間違いではないと思いますよ。
触媒の開発がどんどん進んでいて、導入が進んでいるトラックと、触媒なんか
全くつかわず素のまま排出している船舶と一緒にできる?
だから、排ガス対策が進んでいる自動車に対して、ほぼ野放しなうえ燃料自体も劣悪な船舶の排ガスは、はるかに汚染物質が多い、という話なのでは。
Re:船舶の輸送効率は極めて高い (スコア:1, 参考になる)
このレベルなら一緒にできます。
触媒性能が上がってもCO2は減りません。減らせません。
CO2を減らすには還元してCOかCにする必要がありますが、それは減らすべき汚染物質です。
逆に、一酸化炭素(CO)や炭化水素をディーゼルなら黒鉛(C)を減らすために、それらを酸化してCO2にしてます。
そういう意味では増えますが、それは数%もいきません(COや炭化水素を%オーダーで排出していたらえらいことです)
一番違うのは燃料の質でしょう。船舶用燃料の方が重質なので炭素の割合が若干多いと思います。しかし、それでも数%のオーダーです。
50倍×1/4≒10倍という計算なら誤差範囲です。
参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%85%83%E8%A7%A6%E5%AA%92 [wikipedia.org]